りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

優秀賞受賞。

2011-10-01 | Weblog
先日、「第1回尾道マンガ大賞」において、娘が応募した作品が
優秀賞を受賞した。

今日はその授賞式だった。

応募した部門は、小中学生・四コマ部門。
応募総数・265作品。
審査員は、尾道出身のプロの漫画家・かわぐちかいじ先生と
かわぐちきょうじ先生。
惜しくも大賞は逃したが、娘はその次の優秀賞を受賞したのだ。
大賞はもちろん1人だけだが、優秀賞もなんと1人だけだった。

つまり娘の作品は、265作品中、なんと第2位だったわけである。

今週の初め、この吉報が我が家へ届いた時、正直言って、驚いた。
昨日の日記にも書いたが、喜びよりも驚きの方が飛び越えてきた
のである。

今までも、娘は何度か“受賞”というモノを経験している。
しかしそれは、学校の写生大会や書道のコンクールでだった。
だが、このテのコンクールは、大人たちが大きな枠を設置して、
その中で子どもたちに自由に競わせるような、誤解を恐れずに言えば、
いわば“出来レース”に近い競わせ方だった。

しかし、今回は違う。

学校や習い事の行事ではない。
完全なる自主応募だ。
子どものコンクールと言えども、みんな自主的に応募してくるのだから、
そこに集まる作品群は、それまでのコンクールとは質もレベルも違うはずだ。
それぞれ少なからず自信や実力がなければ、子どもと言えども応募しよう
なんて思わないだろう。

しかも審査員は、あのかわぐち先生である。
90年代以降、「沈黙の艦隊」をはじめ、日本の漫画界を大きく変えた作品を
世に発表し続けた漫画界の重鎮だ。
ちょっとやそっとの小手先の画風やストーリーで受賞できるとは到底思えない。

しかし、だからといって怖気づいて応募しないのは、もっとも情けない。

だから、応募すると娘が僕に告げた時、素直に僕は応援した。
入選するか落選するかはどうでもいい。
応募して、自分の実力やセンスが他の子どもたちと比べてどうなのか、
それだけでも分かれば、応募する意味はある・・・そう思っていた。

だから、まさか受賞するとは・・・。
しかも、第2位で・・・。

今日の授賞式は、市立美術館で開催された。
朝早くにも関わらず、関係者や受賞者の方々をはじめ、報道陣の方々も多数
来場されていた。
さすがに娘も、これだけ大仰な授賞式だとは思っていなかったらしく、当然
生まれて初めてでもあり、会場に着くなり、少し緊張した面持ちになった。

僕はというと、娘や妻と離れ、会場の隅の方でおとなしくしていた。

人ごみが苦手とかそんな理由ではなく、尾道市長をはじめ、市役所、美術館、
教育委員会・・・etc.
会場に集まった方々の中には、仕事を通して少なからず面識がある方がポツ
ポツといらっしゃったのだ。
そんな方々の前に出しゃばってペコペコと挨拶をすることを出来るだけ避け
ようと思ったのだ。
そんな姿を関係のない方が目にした時、最悪の場合「出来レース」と思われて
しまうかもしれない。
そんな事になったら、関係者の方はともかく、せっかく受賞した子どもたちに
申し訳がない。
・・・ちょっと考えすぎかもしれないが、そんなことまで思ってしまった。

しかし、やっぱりというか、僕はこんな風貌をしているので、いくら会場の
隅っこにいても、誰かに必ず見つかってしまう・・・。
最初に気づいたのは、地元の新聞社のカメラマンだった。
「何してるの?」と不思議そうに尋ねられたので、正直に話すと、娘の受賞姿を
最もいいアングルで撮ってくれた。後日メールで送ってくれるらしい。
やっぱり人脈は、大切である(笑)

その後は、もうバレバレになってしまい、様々な方々からお祝いを言われた。
市長や教育委員長から「やっぱり、娘さんは血を受け継いでるのかねぇ」と
言われたりしても、ただただ苦笑いするだけだったが・・・。

おかげで、娘は人生初めての大きな授賞式で、僕は僕で市のお偉いさん方との
人疲れで、クタクタになった授賞式だった(笑)

でも、最後にひとつだけ。

僕も今まで何度もいろんな受賞をしてきたけど、自分の受賞よりも比べ物に
ならないほど、感慨深く、嬉しかった。
それだけは、本心。

では、娘が優秀賞を受賞した作品をご覧ください↓
コメント (6)
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