ボクらが暮らす町に、広大な更地が生まれた。
昨日の午後、更地のすぐ近くのホームセンターに行ったのだが、
入川の対岸に広がるその光景を目の当たりにした時、ふいに
稚拙ながら自身が電子書籍で発表している短編小説「天満川」を思い出した。
「天満川」
http://rikiru.wook.jp/detail.html?id=207948
あの物語に登場する被曝を体験した高齢の祖父も、こんな淋しく虚しい
気持ちで胸があふれる光景を目にしたのだろうか・・・。
自分で書いた小説ながら、何もなくなってしまい、原っぱ以下の場所に
なってしまったその風景を眺めながら、そんなことを思った。
ここには、紡績工場があった。
この日記を以前から読んでいただいてくださっている方々には、
もう説明不要だろう。
数年前、その工場の前で知り合いのフォトグラファーに撮っていただいた写真も、
もう何度もこのブログで紹介している。まぎれもなく、ボクの宝物である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/3d/47250f97c641fd9b0bf7dd947332b124.jpg)
もう何を言っても何を行動しても遅いのだけれど、どうしても、
どうしても、ボクには忸怩たる思いがまだ胸の中に残っている。
つい1週間ほど前、Facebookにこの件について書いた。
つぶやきが主流のsnsでは、異例の長文になった。
それでも、その文を読んで下さった方々から様々なコメントを
いただいた。
同じような事を何度書いて仕方ないので、その時ボクが書いた文を、
以下に転載したいと思う。
ボクの暮らす街には紡績工場があった。戦前から街中に鎮座し、
戦時中は英軍捕虜の収容所にもなっていた。その工場の壁面は
そんな激動の歴史を物語る重厚な赤レンガだった。そこに佇むと、
その一角だけ日本ではないような錯覚に陥るような場所だった。
だけど今は、もうない。つい数日前、いとも簡単に取り壊され、
更地になってしまった。数カ月後には、日本全国どこにでもある
ようなショッピングモールに生まれ変わるそうだ。海岸線をコン
クリートで固めてそこに何が生まれた?山を崩して街を作って
そこに何ができた?歴史ある建物を壊してショッピングモールを
作ってそこで何を買うんだ?もうそろそろ、そんなやり方、やめ
にしないか?新しい価値観をみつけなければいけないことを、
昨年の春、ボクらは嫌というほど教えられたんじゃないのか?
昨日の午後、更地のすぐ近くのホームセンターに行ったのだが、
入川の対岸に広がるその光景を目の当たりにした時、ふいに
稚拙ながら自身が電子書籍で発表している短編小説「天満川」を思い出した。
「天満川」
http://rikiru.wook.jp/detail.html?id=207948
あの物語に登場する被曝を体験した高齢の祖父も、こんな淋しく虚しい
気持ちで胸があふれる光景を目にしたのだろうか・・・。
自分で書いた小説ながら、何もなくなってしまい、原っぱ以下の場所に
なってしまったその風景を眺めながら、そんなことを思った。
ここには、紡績工場があった。
この日記を以前から読んでいただいてくださっている方々には、
もう説明不要だろう。
数年前、その工場の前で知り合いのフォトグラファーに撮っていただいた写真も、
もう何度もこのブログで紹介している。まぎれもなく、ボクの宝物である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/3d/47250f97c641fd9b0bf7dd947332b124.jpg)
もう何を言っても何を行動しても遅いのだけれど、どうしても、
どうしても、ボクには忸怩たる思いがまだ胸の中に残っている。
つい1週間ほど前、Facebookにこの件について書いた。
つぶやきが主流のsnsでは、異例の長文になった。
それでも、その文を読んで下さった方々から様々なコメントを
いただいた。
同じような事を何度書いて仕方ないので、その時ボクが書いた文を、
以下に転載したいと思う。
ボクの暮らす街には紡績工場があった。戦前から街中に鎮座し、
戦時中は英軍捕虜の収容所にもなっていた。その工場の壁面は
そんな激動の歴史を物語る重厚な赤レンガだった。そこに佇むと、
その一角だけ日本ではないような錯覚に陥るような場所だった。
だけど今は、もうない。つい数日前、いとも簡単に取り壊され、
更地になってしまった。数カ月後には、日本全国どこにでもある
ようなショッピングモールに生まれ変わるそうだ。海岸線をコン
クリートで固めてそこに何が生まれた?山を崩して街を作って
そこに何ができた?歴史ある建物を壊してショッピングモールを
作ってそこで何を買うんだ?もうそろそろ、そんなやり方、やめ
にしないか?新しい価値観をみつけなければいけないことを、
昨年の春、ボクらは嫌というほど教えられたんじゃないのか?