rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

小さい人のために、雑巾を縫う

2011-01-11 23:05:18 | つぶやき&ぼやき
今日は、小さい人と中くらいの人のために、学校の清掃に使う雑巾を、ミシンを出してまとめ縫いした。
いささか使い古されて、生地が薄くなったタオルを、雑巾用にとってある。
それを、三等分の大きさに折って、ミシンの直線縫いで周りを縫い止め、対角線に縫い目を入れるだけで、雑巾一丁出来上がり。
ミシンの出し入れと、7枚縫って、20分で終了。

自分で雑巾を縫う家庭は、いったいどれくらいの割合でいるのだろう。
雑巾が、学期始めの頃に、スーパーに陳列されるようになって、どのくらい経つかしら?

何のことはない雑巾縫いだけれど、いざするとなると、確かに面倒。
だから、時間と気持ちに余裕があるときに、まとめ縫いをする。
小さい人たちが、雑巾を必要になったとき、その中から渡す。
今回は、互いにうっかりして、一日遅れてしまったけれど、親の手による手縫いの(厳密にはミシン)雑巾は、無駄にならない家族の証だと思う。

自分たちが、毎日の生活で使い、見覚えのある模様や文字の入ったタオルが、今度は雑巾になって学校の掃除で使われる、目に見える物のリサイクル。
最後まで使い切るという、物を大切に使う気持ちを沁みこませる作用がある。
また、ひと手間かけられた有機的な雑巾に、家族の繋がりが留められ、安心を感じるかもしれない。

家族こそ、何気ない思いやりの積み重ねで結ばれるものという気がする。
親が子に、小さなぬくもりを与え続けることが、大切。
何の変哲もない雑巾だけれど、そんな地味で小さなことが、実は必要なんだと、ミシンを走らせながら思い浮かんだことだった。



テラコッタの羊さんとの出会いが、ガーデニングの始まり

2011-01-11 16:55:12 | 趣味たち


このテラコッタの羊さんと出会ってから、かれこれ20年以上になる。
今では角が取れ耳も欠けたけれど、可愛らしい顔は、まだ健在。
テラコッタの羊さんがいなければ、花鉢に凝った園芸の楽しみを知るのが、遅くなっていたことだろう。

当時、地方の小都市には、洒落た輸入雑貨を扱う店がほとんど存在していなかった。
働いていたアートショップに、とある繋がりでこの羊がやってきた。
あまりの憎めない表情に惚れこみ、2匹いたうちの好みの一匹を自ら買い取ってしまった。
まだ、両親のところで暮らしていたから、花好きの母にプレゼントした。
それからというもの、母と、テラコッタの羊に背負わせる花は何が似合いかなどと、眺めながら季節ごとに話に花を咲かせていた。

近頃は、田舎のホームセンターにも、なかなか素敵なデザインのテラコッタ製花鉢が置いてある。
もう少し、花木の種類が豊富な大型店に行くと、凝ったデザインの花鉢を扱っている。
ニワトリコッコタイプの花鉢、大きな甕型にいくつものポケットがあいているハーブ鉢、取っ手や飾りつきの鉢、様々あるけれど、羊さんタイプはあまり見かけない。
珍しく置いてあったとしても、肝心の顔が今ひとつと、このテラコッタ羊さんのお友達に、一向に巡り会えないでいる。

でも、諦めない。
いつかきっと、かわいい羊さんを見つけ出そう。
季節ごとに花を一杯背負い、花を楽しむ心を教えてくれるテラコッタの羊さんを。