笑っている顔のお面?それとも宇宙人? おやおや、お揃いで・・・
茂みの中に、ひょこんとウサギが・・・
先日、植物園で見つけたユーモラスな植物のひとこま。
オフシーズンでも、植物園は面白かった。
寒さに強いビオラ、パンジー、アリッサム、エリカ、花キャベツが、必死に植物園を彩っている。
たいていの樹木は、綺麗さっぱりと古い葉を脱ぎ捨てて、冬の陽射しをその体に受け止めようとしている。
彼らほど忍耐強くない自分は、暖かい温室へ喜んで入っていった。
温室の中は、むうんと暖かく、南国の植物が生い茂っていた。
棕櫚や芭蕉の仲間たちが、大きな葉を天井に向けたり、重さに耐えかねてだらりとぶら下げているものもいる。
蘭の花たちは、妖艶な姿を誇らしげに晒し、鑑賞者をしばらく引き止める。
ツル性のトケイソウは、繁殖力旺盛にツルを幾重にも絡ませ、つややかな緑の葉をこんもりと茂らす間から、赤い花を覗かせている。
そんな生命に満ち溢れる空間に、ときどき「ふふっ」と思わず微笑んでしまうものを発見する。
植物たちが意図的にそうしているのではないが、人間の勝手な見立てでいろいろな感想を持ってしまう。
でも、わけもなく楽しめて、いいことだ。
ただ漫然と見るのでなく、何気ないものにユーモアを見出せれば、もう一つ余裕ある人生上級者のポイントアップとなるだろう。