rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

手紙を認めることが、稀になりつつある昨今

2011-01-12 23:52:39 | 随想たち
昨年、友人と美術館へ行った折に撮ったスナップ写真を、やっとプリントした。
彼女に送るために、手紙を書き添える。

専らの交流手段は、携帯のメールに頼っている。
年に1~2回、会って話をするのと、年賀状を交わす以外に、手紙でのやり取りをしなくなってしばらくになる。


お手軽な電子メールは、風情もなければ愛情もないと、意地を張って、しばらく手紙や葉書にこだわっていた。
しかし、自分の困ったクセがある。
出不精を公言して憚らないくらいだから、手紙を認めても、すぐに投函しないことがしばしば。
長年の付き合いで、おおよそ分かっていただいているが、ネットや携帯のメールが一般的になってからというもの、抵抗も空しく、便利さにあっけなくメールに鞍替えしてしまった。

でも、今日、久しぶりに手紙を書いて、やはり手書きはいいものだと再確認した。
好意的に見ても上手な字とはいえないけれど、隠しようのない自分がいて、ほほえましい感じがする。
さらに、午前中いっぱい拭き掃除をして、右腕が思うように動かせないくらい疲れた手で書いた文字は、ぎこちなく、妙な手紙が出来上がった。
ちょっと読みづらいけれども、その経緯を書き加えると、面白みが伝わるかもしれない。

手で書き記す手紙は、書いた人の気配が潜んでいて、特に親しい間柄ならいっそう思いが伝わるだろう。
これからは、メールばかりでなく、手紙も書こう。
絵葉書ならば、敷居も低く、無理なく認められそうだ。