祭りのあとは・・・

たぶん世界的な一大イベントが終わった。
そのイベントもすんなりと円満に終わったわけではなかったが、人々の関心を向けておくには十分な話題を持っていた。
さてぞろ、祭りが去ったあとは、何が待ち構えているのだろうか。
日銀保有の長期国債残高が、初めて銀行券の発行残高を上回ったという、何気に恐ろしいニュースがある。
なりを潜めていたユーロ危機、アメリカの大干ばつによる投機筋の動向と食料価格の高騰など。
竹島をめぐる問題。
増税法案もすんなりと可決し、流されるままに日本の政治経済は動いていく。
ふうむ、祭りのあとは、すっぱりときれいに終わることはない。
何か荒廃した雰囲気が漂っている。
撤去されなく疲れてたたずむ看板、散らかる様々なゴミ、そのゴミをあさる動物達の姿、酔いつぶれて横たわる人。
それは、祭りの波にもまれ、打ち上げられた残骸たち。
もちろんそのまま打ち捨てるわけにはいかない。
きちんと向き合い、対処しなくてはならない。
しかし、どれも一筋縄ではいかなく、扱いを誤ると足元が危うくなりかねない問題である。
一時、夢を見、熱に浮かされたぶん、現実との落差が激しくなる。
はてさて、本気で腹をくくらないといけない待ったなしの正念場が来ていると思うのだが、目を向けないわけにはいかないな。
祭りは、終わってしまったんだから。