rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

5月5日、晴天田植え日和なり

2013-05-05 23:18:28 | 随想たち
朝からすっきりと空は青く晴れ渡り、風は凪ぎ、暑過ぎず、田植えには絶好の日だった。
田んぼには、田植えに励む人々の姿がある。
これから4ヵ月後には、刈り入れを迎える稲が、整然と植えられているのだ。
稲が植えられたばかりの田んぼは、まだ微かに緑色で、水が太陽の光を反射して煌いている。
この時期、夜には月を映す水鏡となって、また美しい。

日本人が、米に拘り、精魂込めて作ってきたこの風景。
日本には日本の風景があり、伝統文化がある。
長い年月で培ってきた固有のものを絶えさせることに、何の利点が在るだろうか。
グローバル化とは、文化の抹殺に他ならない。
よくよく考えて、世界を主導する国々と係わったほうがいい。
「世界は一つ」など、妄想は抱かないにこしたことはないのだ。

田植えも、こいのぼりも、柏餅も、菖蒲湯も、今では存亡の憂き目に会っている。
今一度、日本という国の文化を思ってみてはいかがだろうか。