死んだふり~ 17/5/2013
赤いイチゴ 17/5/2013
ワイルドベリー 17/5/2013
さわやかで涼しい風が吹き、すっきりと晴れ上がった完璧な五月晴れの今日。
それだけで気持ちが軽く、やる気がどんどん湧いてくる。
布団を干して、冬がけをしまい、たくさん洗濯をして、掃除もする。
ねこもとても気持ちがよさそうで、庭を忙しく動き回る私の後を飽きもせずについてきた。
今は、私が庭に面した部屋でなにやらやっているその安心感からか、ねこは死んだように寝入っている。
先日、夏に向けての鉢植えや、パセリ、スウィートバジル、ワイルドベリーの苗も植えつけた。
ワイルドベリーは、数年前から育てていたけれど、ほかのイチゴとの交配によって消えてしまったので、新たに苗を買ったのだ。
パセリもバジルもよく料理に使うから我が家の必需品、自分で育てれば、いつも摘みたて新鮮なハーブが使える。
遠くを走る自動車の音も聞こえるけれど、何より大きく聞こえるのは鳥たちのさえずり。
風が吹けば、葉擦れのさやさやとした音もする。
それをかき消す無粋なジェット音も時々あるが、今日の私は寛大だ、大目に見てやろう。
天気がよく快適だと、どうしてこうも余裕が持てるのか。
ドバイやマンハッタンの天空の城に住まなくても、人の心は貴族になれる。
腹が満ち、安心して眠れるねぐらがあって、青い空とさわやかな風、鳥たちの歓喜のさえずり、ねこの寝姿があるだけで、満ち足りて心穏やかになるものだ。
しかし、これは簡単には手に入れることができない。
摩天楼の住人、王侯貴族、大富豪になるくらい難しいことかもしれないのだと思い始めた。
ほかと比較することが、幸せの尺度を決めることではない。
自分の生きている状況において、心が安らかになれることがあるならば、それは十分に幸福といえるのではないだろうか。
はこねこ 13/5/2013