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コート・ダジュールにある世界で2番目に小さい国モナコ公国

2013-05-04 23:43:55 | 街たち
「にじいろジーン 地球まるごと見聞録」グレース・ケリーでも有名な地中海に面した小さな国、モナコ。
F1グランプリにWRC・ラリー・モンテカルロなどの自動車レースが開催され、カジノのあるモンテカルロと華やかで、観光がおもな産業の国だ。
路地が入り組んだ旧市街には、女性が好む素敵なブティックがあり、そぞろ歩きしたくなる。
「ラ・ブティック・デュ・ロシェ」は、グレース公妃がデザインした品々を扱う。
「マルコ・トラヴェルソ」は、公室のフラワーデザイン担当の店で、各種雑貨も取り揃え、セレブ御用達となっている。

フランスとイタリアに隣接する土地柄、食べるものもおいしそうだ。
市民の台所「コンダミーヌ・マーケット」では、軽い食事も楽しめる。
「シェ・ロジェ」は、タマネギとオリーブをのせたピザ”ピザ・ラディエール”に、ヒヨコ豆で作る塩味のお好み焼きのような”ソッカ”、シンプルで飽きのこない素材力豊かな食べ物たち。
「ア・ロカ」では、”パンバニア”という手のひらサイズのパンに具材をたっぷり詰め込んだサンドウィッチが味わえる。
「ミラ・ズール」は、天才シェフの1ツ星レストランで話題だ。
「ショコラトリー・ドゥ・モナコ」は、公室公認のチョコレート専門店、トリュフなどが美味しいらしい。

モナコから車で30分にあるマントンは、レモンの産地で有名。
ここのレモンは大ぶりで甘みがあり、主にジャムに使われる。
「パティスリー・ラルー」は、絶品のレモンタルトがあるスウィーツの店。
レモンの皮の砂糖漬けをレモンクリームの上にトッピングし、ライムの皮で香りを加えた、甘く爽やかなお菓子。

モナコは、海からせり上がった傾斜のある土地に造られた町だ。
建物の屋上は否応無しに視界に入るので、貯水タンクやエアコンの室外機など無粋なものの目隠しとして、屋上に庭を作るよう法律で定められている。
さすが観光が第一産業なだけあるものだ。
おおむね観光とは、知らない土地に言って非日常を楽しむのが目的であったりするのだから、モナコのこの方針は王道といえる。
たしかに、日本などで観光を強く押している土地に行ったとき、雑然とした生活臭や、放置されている空き店舗、道路わきの草木が伸び放題などがあると、なんとかならないものかと、その観光地としての価値を高める努力のなさにげんなりすることがある。
その点、ヨーロッパなどの観光に力を入れているところでは、あまりそのような不備さは見受けられない。
観光地であるという明確な自覚と目的意識の共有が、法などの整備で徹底されているからだろう。
わが国においては、勘違いされた自由のために、そのような景観および環境保全法の適用が難しい。
どうか、観光に力を入れている地域の方々、てんでんばらばらの建物の外観や目立つための看板にのぼりなど、考え直してみてはいかがか。
むやみやたらに道を広くしなくてもよいから、道路わきの雑草を刈り込み、集約した公設駐車場の完備と、
旧市街を歩いて散策しやすいように歩道を設けては下さらないだろうか。
旅行するたび、惜しいと思い不満が募る、これらを解消して欲しい。
観光地である気概を持って頂きたいと切に願っている。