世界的に、ウナギは激減しているとのニュースを見た。
日本を筆頭にアジアで需要の高いウナギ。
その養殖のために野生のシラスウナギが使われるが、今その多くをアメリカのメーン州で捕獲されたものだという。
最近では、メーン州でもシラスウナギの捕獲量は減り、1匹がなんと1ドルの高値になっているらしい。
ウナギの生態は、いまだ謎に満ちて、繁殖を人工的に行うことが困難を極めている。
今のところ、ウナギの一生は、深海で生まれ、長い旅をして淡水の小川の泥の中で成長し、10年から20年たってまた生まれた深海へと戻って、そこで生涯唯一の生殖をおこなうらしいのだ。
淡水の川などにいるときのウナギには、生殖器官が存在しないというのも驚き。
また、海水に入ると体の色が変化し、目も深海に適応するように大きくなり、消化器官を停止し、自らの蓄えた脂肪で命を繋ぎながら何百キロの距離を移動する、脅威の生命力を持っている。
日本では、盛夏の丑の日、ウナギを食べ精をつけて夏を乗り切る習慣があるが、ということはウナギのその生命力の凄さを知っていたのだ。
我が地域には、ウナギが神様として祭られている。
我が家からそう離れていないところに、小さな川の源流がある。
ほぼ平地といえなくもない地形なのだが、地面から水が染み出して流れを作り、その下流に何箇所も水の染み出るところがある。
それらが集まり小川となって、東に向かい湖に注ぐのだ。
さて、当のウナギ様は、その昔、小川の染み出るあたりに棲む大ウナギだったとのこと。
大きなものや白い生き物を信仰の対象としてきた日本的風土の特色が、ここにも現れている。
そこで、信仰の対象であるウナギを食べることは守っての他と、この地域の特に男子は、ウナギを食べてはいけないという伝統がある。
もっとも、最近その伝統は薄れて、頑なに守る人はあまりいないようだ。
食べてはいけないとは極端でも、乱獲は論外だ。
養殖ウナギだから安いし、食べても問題ないでしょうというなかれ。
交配させて卵を産ませ、稚魚を得る術がまだ確立されていなければ、養殖の元は野生のシラスウナギなのだ。
結局乱獲に当たるでしょう。
人が、欲と利便性を追いかけて、自然を損なっていく。
損なわれてしまったものは、簡単には回復しないのだ。
ウナギが好きな日本人なれば、ウナギを大事にしようではないか。
ウナギは、近代日本の歴史の一部で文化でもある。
皆さん、ウナギを大切に、有難く少しだけ頂こうではありませんか?
日本を筆頭にアジアで需要の高いウナギ。
その養殖のために野生のシラスウナギが使われるが、今その多くをアメリカのメーン州で捕獲されたものだという。
最近では、メーン州でもシラスウナギの捕獲量は減り、1匹がなんと1ドルの高値になっているらしい。
ウナギの生態は、いまだ謎に満ちて、繁殖を人工的に行うことが困難を極めている。
今のところ、ウナギの一生は、深海で生まれ、長い旅をして淡水の小川の泥の中で成長し、10年から20年たってまた生まれた深海へと戻って、そこで生涯唯一の生殖をおこなうらしいのだ。
淡水の川などにいるときのウナギには、生殖器官が存在しないというのも驚き。
また、海水に入ると体の色が変化し、目も深海に適応するように大きくなり、消化器官を停止し、自らの蓄えた脂肪で命を繋ぎながら何百キロの距離を移動する、脅威の生命力を持っている。
日本では、盛夏の丑の日、ウナギを食べ精をつけて夏を乗り切る習慣があるが、ということはウナギのその生命力の凄さを知っていたのだ。
我が地域には、ウナギが神様として祭られている。
我が家からそう離れていないところに、小さな川の源流がある。
ほぼ平地といえなくもない地形なのだが、地面から水が染み出して流れを作り、その下流に何箇所も水の染み出るところがある。
それらが集まり小川となって、東に向かい湖に注ぐのだ。
さて、当のウナギ様は、その昔、小川の染み出るあたりに棲む大ウナギだったとのこと。
大きなものや白い生き物を信仰の対象としてきた日本的風土の特色が、ここにも現れている。
そこで、信仰の対象であるウナギを食べることは守っての他と、この地域の特に男子は、ウナギを食べてはいけないという伝統がある。
もっとも、最近その伝統は薄れて、頑なに守る人はあまりいないようだ。
食べてはいけないとは極端でも、乱獲は論外だ。
養殖ウナギだから安いし、食べても問題ないでしょうというなかれ。
交配させて卵を産ませ、稚魚を得る術がまだ確立されていなければ、養殖の元は野生のシラスウナギなのだ。
結局乱獲に当たるでしょう。
人が、欲と利便性を追いかけて、自然を損なっていく。
損なわれてしまったものは、簡単には回復しないのだ。
ウナギが好きな日本人なれば、ウナギを大事にしようではないか。
ウナギは、近代日本の歴史の一部で文化でもある。
皆さん、ウナギを大切に、有難く少しだけ頂こうではありませんか?