rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

ビールをこよなく愛する、ミュンヘン

2014-05-10 22:30:25 | 街たち
「にじいろジーン 地球まるごと見聞録」20世紀初頭までバイエルン王国の都であり、今のバイエルン州の州都ミュンヘン。
ある時代の人ならビールのCMで聞き覚えのある「ミュンヘン サッポロ ミルウォーキー」のフレーズでおなじみだろう。
まさしくそのコピーのように、ミュンヘンを語るときビールは外せなく、200年以上もの歴史を持つオクトーバーフェストは世界でも有名なビールの祭典で、2週間にわたり開かれる。
また、ビアガーデン条例というユニークな条例を制定している。
それは、お金の無い人もビアガーデンで楽しくビールが飲めるよう食べ物の持込ができるというもの。
ミュンヘン人にとって、ビールは人生に欠かせない保証された権利なのだ。

そのミュンヘンのグルメ。
「マグヌス・バウホ」は、カツレツの美味しい店。
塩・コショウで下味をつけた薄い豚肉を衣をつけてカリっと油で揚げる。
このカツレツをパンではさんだカツサンドとビールの相性は、言わずもがな。
「ブロイシュテーベル・ヴァイエンシュテファン」は、1000年以上前からある世界最古のビール醸造所。
”シュヴァイネブラーテン”は、ここの人気メニューで、豚肉の塊に塩・コショウで下味を付けたっぷりの野菜とともにオーブンで焼いてから黒ビールで煮込んだもの。
「ブレッツェリーナ」は、本来は硬くて塩味の効いたブレッツェルを柔らか目に作り、オバツダというカマンベールチーズにクリームチーズ・塩・コショウ・パプリカを混ぜて裏ごししたものをはさむ。
ちなみにオバツダは、ビールのお供のようなもの。
「カフェ・シュネラー」は、100年前からある老舗のカフェ。
伝統的スウィーツ”ビーネンシュティッヒ”は、アーモンドガレットのような生地の間に生クリームにバニラの風味を加えたものをはさむ。
どれもこれも美味しそうで、ビールとともに大いに味わいたいところだが、どれもみなへヴィーな代物で胃弱にとっては味見程度しか食べられないのが残念だ。

「グミュント」は、200年前より続く紙製品の店。
高い品質、洗練されたデザイン、そして、アカデミー賞の発表に使われるカードと封筒はこの店のものだという。
「コレイクス」は、旅行好きが高じて靴屋を立ち上げたという、ある特徴を持つ靴を製造販売する店。
旅行のとき荷物は増やしたくないけれどおしゃれもしたい、そこで2Way、4Wayなどパーツの組み合わせでいろいろなシチュエーションの靴に変化するそのような靴を考案したのだそうだ。

海に接することのない内陸のミュンヘンでも、サーフィンを楽しめるスポットがある。
40年前より、ある川に架かる橋のよって急流が生み出されるところで誰かが始めたのが起こり。
特に、雪解けなどで水量が増す春先が、迫力を体感できるのだとか。
「テルメ・エアディング」は、ヨーロッパ最大の温泉施設。
温泉以外にも、傾斜角67度のスライダーなどさまざまな娯楽設備が整えられておおくの人々のレジャーとなっている。

ミュンヘンより西に車で1時間半のところにあるレーゲンスブルクは、世界遺産に登録されている街。
レーゲンスブルク大聖堂において、975年よりの少年合唱団の歌声を毎日曜日の朝のミサに聴くことができる。
「ヒストリッシュ・ヴルストキュッヘ」は、800年前からある世界最古のソーセージレストラン。
ハーブなどを練りこんだソーセージを炭火で焼いた、これもまたビールを呼ぶ食べ物。
ヴァルハラ神殿は、200年前バイエルン国王が建てた著名人を祭るためギリシャ風の新古典様式で建造された。
この神殿より眺めるドナウ川の景色は、絶景。

ミュンヘンは、緑豊かな歴史と伝統、ビールの街。
胃弱なれど彼の地に心が強く惹かれている。