ランニング徒然

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マラソン大会淘汰が始まった

2017-02-23 19:29:00 | ランニング

​これまでも何度かマラソン人口飽和、大会増について書いてきましたが、日経電子版で興味深い記事をみました。

各地で続々と大会ができる一方で集客できない大会が開催を断念する事例がでてきたということ。

記事では今年で30回目という歴史ある「たねがしまロケットマラソン」を事例として取り上げていました。
歴史ある大会で、日本のロケット聖地である種子島でいつかは出場してみたいと思う人が多かったと思いますが、参加者数が年々減少していたなかで、県庁所在地である鹿児島市でも大会が開催されたことでダメを押された形で、参加者が大きく減少し、傷が深くならないうちに、惜しまれるうちに今年で幕を下ろすことになったということ。

記事では各地の大会にお金をかけて遠征するコアなランナー(私や仲間たちのような人)がいる一方で、ごく普通の健康のために走る(≒大会に出る)という一般ランナーが徐々に減っているということを書いていました。

この流れにより、増え続けた大会の淘汰が始まると記事は書いていて、地元に受け入れられた大会以外は淘汰されていくだろうと書いています。

生き残るであろう事例として宮城県登米市で開催の風土マラソンを挙げていて、熱意ある主催者と地元の協働が実を結びつつあり、風土=フード(食)というカラーが独特で参加者に支持されているととしています。

言われてみればもっともな話です。
参加者は地元の熱意といった点を如実に感じているし、おもてなしが評価を分けることは明白ランネットの大会100選に選ばれるかどうかは「おもてなし」がカギを握っています。

かくいう自分も、姫路城マラソンでは小学生の手書きメッセージカードの入った飴の袋をもらって感動したし、神流マウンテンでも高齢の方がボランティアとして対応していただいていることに恐縮し、手作り感満載の前夜祭にも感動しました。


記事は、
来年以降は、スポンサー離れ(オリンピック・パラリンピックに広告費の軸足を移す企業が増える)が加速するとみていて、企業からの協賛金目当ての大会ほどリスクが大きくなってくるだろうと書いています。

大規模な交通規制を行って地元民が不自由な思いをする大会(規制時間が長いフルならなおさら)では、住民からのネガティブな反応もおのずと増えます。

一昨年11月に第1回大会を開いた金沢では、簿記か何かの資格試験日と重なり、交通規制で受験者のアクセスが大変だったそうだし、七五三の時期であり、神社に車で行けなかった子どもを持つ家庭にも不興をかったようです。
ネット上では公約に挙げて推進した市長を罵るコメントを見た記憶があります。

参加する側としては、各地の皆さんに応援されて走れることに喜びを感じているし、感謝の気持ちも忘れないようにしたいと思います。

本当に質の良い大会、地元にも愛される大会だけが残ることに期待する一方で、エントリーフィーを払う以上厳しい目で選びたいと思います。