いすゞの乗用車に関する記事を読みました。
1993年に乗用車の自社生産から撤退し、生産終了から25年
現在もいすゞブランドの乗用車は2万台ほど登録されているそうで、特に117クーペ、ピアッツァなどがいまでも人気で、状態のよいものは500万円の値がつくこともあるのだそうです。
学生時代に同社の藤沢工場で、初代「ロデオ ビッグホーン」の製造工程などを見学したことがあります。
一番記憶に残っているのは、遮音シートで囲われた一角があり、「あそこで東京モーターショー用のモデルを造っている」と聞いたこと。
研究室っぽいところではなく、工場の一角で製作しているのが、いかにもトラック主体の会社ならではとびっくりしたことを思い出します。
個人的に同社の乗用車で実際に運転したことがあるのは初代アスカのNAVi5搭載車だけ。
大学の同級生が乗っていて、何度か運転させてもらいました
NAVi5は、
乾式クラッチ式電子制御オートマチックトランスミッションで、簡単にいうとクラッチレスのセミオートマということになります。
現行車でいえば、VW Up!、プジョー208が搭載しているミッションに近いものです。
すごい先進的な技術を普及価格の乗用車に搭載していたのだと感心します。
コンピュータの性能が高くなり細やかな制御が進めば生き残ったかもしれませんが、当時はもっと安価なトルコン式ATがそれまでの3速から4速に進化し、ロックアップ機構で燃費も改善されていくとNAVi5は「ギクシャクする」「変速タイミングが遅い」といったネガティブ要素が目立ち普及しませんでした。
でも、この技術はトラック用に活かされ、現在では12速化までされているようです。
以前も書きましたが、優れた技術も小型、低コストなどの製品に淘汰されるという典型だったのだと思います。
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