先に遺伝子に関することを書いたので関連する本をご紹介
遺伝子があなたをそうさせる―喫煙からダイエットまで
ヘイマー,ディーン/コープランド,ピーター【著】
吉田 利子【訳】
価格 ¥2,052(本体¥1,900)
草思社(2002/08発売)
この本は、遺伝と環境(つまり育ち)について論じています。
ちょっと難解ですが、面白い本です。
気質は生まれながらに決まっているけど、環境によって結果は変えられるということで、不思議に気持ちが前向きになれます。
ランナーが気になるのは終盤の7章でしょうか?
7章 飢え―体重と食習慣
タイムを大きく左右する体重、つまり太りやすいかはどうかは遺伝子が関わっているけど、消費カロリー以上に食べなければ太ることはないという原則は万人に共通です。
しかし、何を食べれば太らないかというメカニズムにも遺伝子が関わり、さらに「努力=我慢強さ」にも遺伝子は関わっています。
「どうしても遺伝子からは逃れられないのね?」となりますが、「意思の力で結果は変えられる」のです。
ようするに、遺伝子によって支配される脳を騙すことができれば痩せられます。
「ノンカロリー飲料を飲む」
「こんにゃく由来食材でカロリーセーブ」
といった工夫や、
「ポテトカウチ族禁止」
「22時過ぎたら食べたらあかん」
「噛む回数を増やして満腹中枢をだまそう」
と部屋のどこかに貼るとか、スマフォの待ち受け画面に表示するとか、小さな努力が結果に結びつくかも?
痩せたければ信じて強い意志で実行してみましょう。
以前書いたデビット・エプスティーン氏のお話でも記録更新には「脳がかけるブレーキを解除すること」が大きく関係するということでした。
「自己ベストやライバルの記録を超えられる」と信じ、いろんな方法で脳を騙すことが大事ということです。
強い意志とそれを支える条件が整えば記録更新につながるということは、、ダイエットだって達成できるということです。
でも、甘いもの、脂っこいもの を遺伝子が支配する体は求めてしまうのです。
ちなみに、私は昨晩も今朝もチョコを食べました。
膝が痛いので運動自粛中で消費カロリーが少ないのに意思が弱いなあ~
やっぱり強い意志がダイエット成功には不可欠なのですね~(^^;)
食べた分以上に消費すればいいという理論は
一見簡単そうに見えますが
美味しいものほどカロリーは高いので
日常的な運動をほとんどしていない私のような一般人は
実際のところプラスマイナスゼロにするのがやっとなのかもしれません。
自分をストイックに追い込むという点においては
マラソンとダイエットって、共通するものがありそうですね。
今回の姫路城マラソンでサブフォー達成に向け、実は体重は3㎏ほど落としていました。
そういう意味では目標達成のためにストイックになることができたと思います。
でも、意思の強さも遺伝子が関わっているそうですし、
カロリーの高いものに惹かれるのも遺伝子がそうさせると、
この本を読んでおくと、遺伝子のせいにして言い訳できるので、
逆効果の人もいるかもしれません。
私も普段は体脂肪率15%を下回ると風邪をひきやすいので
「意図的に太っている」と言い訳しています。