ランニング徒然

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3気筒エンジン

2016-03-08 20:36:00 | クルマ

​最近はダウンサイジングターボエンジンとして3気筒を採用する例が増えています。

フリクションロスを減らし、燃焼効率を追求すると小排気量では4気筒より3気筒が有利という潮流

クランクシャフト長が短く、コンパクトになり総合的な効率が向上し、足りないパワーはターボで補うということ

ただし、3気筒の問題は“振動”です。
一次振動はバランスするものの、点火順序の関係で上下に揺れる すり漕ぎ運動 が発生します。

最新エンジンには振動対策としてバランサーシャフトを備えないものもあり、振動が問題にならないのか気になります。

コンピュータによる動的特性の解析によりエンジンマウントを工夫したり、クランク両端にカウンターウェイトを備える

といった方法がとられているようです。

最も気になるはずのアイドリング時にはアイドリングストップさせることで、気にならないとのことですが・・・

果たしてその実力は?

モジュラーエンジンとして一気筒辺り500ccという大き目の排気量の1500cc3気筒ターボを搭載するMINI 5ドア(F55) Cooper に試乗してみました。

同じエンジンはBMWでも縦置きで使われていますが、MINIの場合は横置きです。

このエンジンは定番のバランサーシャフトを備えているため振動は抑制されているはずですが、いかがでしょう?。

ゴーカートフィーリングと称され車体の情報をダイレクトに伝える特性をもつMINIですが、先に試乗している新型F56(3ドア)の4気筒CooperSは、先代のR56に比較してしなやかな乗り心地を持ち、音や振動面も洗練されていました。

先代R56ユーザとしては、「普通になっちゃて」という感想も持ちつつ、現代的な電子デバイスも備えることへの羨望もある複雑な気持ちです。

今回、試乗した5ドアCooperの3気筒エンジンはアイドリングストップが働かない起動直後は結構な音を響かせています。

印象としては「ポコポコ」といった音が聞こえます
※ボキャブラリーが不足していますね

アイドリング回転数が落ち着けば収まるのか?と思ったものの、走り出してから信号待ちでアイドリングストップが効いて、いったん静かになり再起動後にそろそろとクリープで滑り出す際も音は消えていません。

結論から言うとバランサーシャフトが効いているのか振動は感じないものの、音は大き目に感じます。

他車の1000CC~1200ccクラスとは異なり気筒当たり500ccと大き目の排気量であることがマイナスに作用しているようにも思います。

F56(3ドア)CooperのATは280万円と安くはなく、好みのオプションを選んでいくとあっというまに50万円プラスとなるのにこの音でよいのか?
というのが正直な感想です。

ちなみに、新型のF54クラブマンはさらに車格が上がり、DセグメントのゴルフやA3スポーツバックがライバル

CooperSを試乗したところ、3ドアや5ドアより遮音性も高く、安定性も増して、各部のタッチも軽く質感が向上しています。

3気筒モデルのCooperもかなりの静寂性を持つと思いますが、標準装備がとても充実したゴルフと比較すると割高感は否めないというのが正直な感想です。



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