これは巴瓦という。以前瓦関係の書物で調べた。 巴は渦巻く水流を表すと言われており、火災防止のおまじないでもある。 だから瓦にこの巴が使われる事が多いらしい。 この瓦残欠は 私の母親の実家の庭に転がっていた物だ。多分地元で焼かれた物だろう。 この瓦が使われていた家は今は無い。 私が生まれて直ぐに壊されてしまったそうだ。 大きな田舎の住宅だったらしい。 そう聞いているから記念と思い拾ってきたんだ。 由来を知らなければ 直ぐにも捨てられてしまう物だ。 まあ形在る物は何時かわ滅びるのだろうから仕方ないが。
これは木製楔だろう。確か町田天満宮骨董市で手に入れた筈だ。いくらだったか忘れてしまった。 多分材木を鋸で引く時、鋸刃が材木に挟まれない様に、切り口に差し込む物では無いかと思うが、用途はわからない。 材は樫の木だろう。多分手作りだろうな。 一応綺麗にして、軽く椿油を塗り 飾ってみた。 しかしあんまり面白みが無い。 それ程面白い形では無いと思う。 それでも時々出して眺める。
これが3丁目になる。 写真では判りにくいが、縦引鋸を普通の真っ直ぐな柄に入れず杉材で出来た短い柄に斜めに楔で取り付けている。刃渡り34.5センチである。鋸の柄に差し込まれる部分は相当長く細く先端鋭利な尖った形をしており、危ないからこれを切らず、折り曲げて処理している。 銘は先代 辰左衛門 中屋 辰??と鏨で刻んで有るが残念ながら一部は読めない。 それ程には使われて無いように思う。鋸の背はわずかであるが 外反りとなっている。 柄の取り付け角度は それぞれで用途による物か違っている。
これも入手場所は忘れた。 どの鋸も5千円まではしなかったはずだ。 今は骨董市でも見掛ける機会は余り無い。何れも縦引鋸になっている。 昔私が小さい頃には 近所の大工が これと似た鋸を使い 幅広の材を二つに引き割りしていた。今なら機械で簡単に出来るが昔は大変な作業だったろう。 しかし鋸身は狭く 鋸屑となる部分は少なく、無駄が無かった。 今は使わないからお払い箱になったのか。 刃渡り35.5センチ だった。 銘は 四角い枠の中に三 の文字。金牌受領 とあるがこれは総て刻印だ。使い易そうな柄が付いている。 かなり使われた形跡はある。
鋸3丁を順に紹介しよう。 これはどこで入手したか忘れてしまった。 骨董市である事は確かだ。 別名を大鋸賀利とも呼ばれるらしい。 刃渡り36センチで大工が使う物だと思う。 材料の大割用に使ったのだろう。 鋸の背が少し湾曲しているのが特徴だ。 普通は真直か少し逆に反っている。 銘は中屋 勘五郎作となっている。 これがどう言う作者なのかわからない。 しかし比較的読み易い鏨文字だった。 買って一度も使う事は無かった。 尻尾の短い薩摩猫を想像させる。
今の所は飾り物になっている。 このブログを見た人から埼玉県鴻巣市の鋸鍛冶だとコメントをもらった。大正初期6代目で廃業と有ったので、古い物なのだろう。有難う御座いました。経緯が判れば大切にしないといけないな。
今の所は飾り物になっている。 このブログを見た人から埼玉県鴻巣市の鋸鍛冶だとコメントをもらった。大正初期6代目で廃業と有ったので、古い物なのだろう。有難う御座いました。経緯が判れば大切にしないといけないな。
これは私の母親の実家の壊してしまった門についていた飾り鋲である。 今でも角の館のお屋敷を見ると門には立派な門飾りが付いている。 あの類の物だと思う。母の実家はそんな立派な家では無かったが、昔は近隣では名の知れた地主だったそうだ。 それが戦後の農地解放で総てを失った。 それでも敷地の東に建つ門は残っていたが、いつか台風で塀が倒れその時に壊してしまった。 いまや没落した母の実家はもう再興出来ないだろう。 探せばまだ面白い物が有るかも知れない。
これは仕事で香港に出張していた時、偶然に見付けて買った。高かった。 200HK$だったと思う。 店の人は珍しい物を買う観光客だと思った様だ。それでも商売人らしく結構高い値段を言った。 南京鋸にも色々な形があるようだ。左側の縦棒が握る所で、そこだけ手ズレで木が凹んでいた。 やはり押して使う物らしく鋸目は左から右に向いて並んでいる。 大体60センチ程度の鋸身で幅は1.5センチ程度か。これなら直線もある程度の曲線も引けるだろう。 私には上手く使いこなせないだろうが。
今回も鉄物だ。これ多分東郷神社骨董市で買ったと思う。 ごくありふれた滑車だ。何に使った物か判らない。 特に使う目的も無い。梁にくくりつけて、ロープを掛け 何かを引っ張り上げると言った用途に使ったんだろう。我家のカーテンレールにぶら下がって 手持ち無沙汰にしている。 これに鰐口をぶら下げている。何か上手い使い道を探さないと駄目だな。 ただ飾って面白いと言う物では無い。
これはどこで入手したか忘れてしまった。 お蔵の扉などに付ける輪だと思う。取っ手として使うか、或いは別の用途が有ったかも知れない。良く骨董市にも出て来るが結構高い値段が付いている。 そんなに価値が有る物とも思えないが、欲しいと言う人が多いのだろう。 参考に一つ買って見たがもう良いかなと思う。何か錆止めOILでも塗って置かないと、錆に鉄が食われてしまいそうだ。
これは 私の女房の実家から頂いた物。 女房の母親が亡くなり、家の中を整理した時に出て来た物だ。 何でも嫁に来る時に持って来た物だという。 なるほど、こんな物を持って来たのか。 全く鞘から出して見る事も、手入れする事も無かったらしい。 だから少し錆が出ている。 それ程価値有る物では無いと思うが、少し研ぎ直して 白鞘に入れて保存しよう。刃紋も良く判らない。 刃は全長13センチ程度か。 特に銘も入ってなかった。