大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

皮切り小刀

2016-07-31 18:03:45 | Weblog
これも 同じ道具箱に入っていた。 同じ様な物が何丁か有った。 誰か鍛冶屋が鍛えた物では無いかも知れない。 鉄と鋼を貼り合せて鍛造した物で無く 単に鋼板を短冊に切り 柄の部分を切り取って形を整えたと言う感じの物だ。 柄は朴ノ木だと思う。 仕込みの感じを見ると 多分 プロが仕込んだ物だろう。 木口部分には 割れ止めも入っていた。 全長165ミリ 刃幅21ミリ 刃長 65ミリ 小型の物だ。 先端刃部分は 印刀の様な形だが他の物は 平刃の様な物もあった。 皮切りなら この形が一番使い易いと思ってこれを買って来た。 自分で少し研いで有る。 定規を当てて さっと直線断ちするならこれで良いと思う。 勿論オルファで代用できるし 研ぐ手間も無いから、その方が便利という考えも有るだろう。 しかしこんな手道具を使い作業していれば、さすがと言われるんじゃないの。 これは 皮の先生をしている人にお土産として買って見たんだ。  こんな手に馴染む木製の柄付き道具を愛用していると格好良いんじゃないのかな。 
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皮の縫い針か?

2016-07-31 17:49:55 | Weblog
今日は また靖国神社骨董市に行って来た。 夏になったが 不安定な天気だ。 今日は残念ながら 私の求める安物道具類は余り出てない。  鉋類を買うのは諦めて小物を探して見た。  そこでこれを見付けた。   これは何だろうか。 恐らく他の道具類から推測すると 皮を縫う時に使う道具ではないか。 割と太い丸い棒の部分を手の平で押して 先端を皮に食い込ませて、 先端に糸を引っ掛けて引っ張り上げる。 そんなイメージだろうか。 細い鉄針の先端部分に返しが付いている。 まあ形の面白さと 柄と針の接合部分に割と立派な真鍮の丸環の様な物がはまっている。 それによって 全体がグッと引き締まって 安物で無い雰囲気を醸していると思う。  まあ実際何に使う道具か知らないが、道具らしい形と丈夫さも兼ね備えた 面白いやつ と見て余り安く無い 500円を投じで買って来た。 今度皮の先生に見せて どう言う物か聞いて見るか。
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鑿二丁とその箱

2016-07-31 17:28:02 | Weblog
昨年(2015年7月)木工同好の友人から 鑿五丁を預かっていた。 その鑿について既に紹介している。 鑿箱を作り 鑿も研ぎ直して箱に仕舞って置いた。 今年の展示会でその友人に会い、長く預かったが 少し研いで楽しんだので、返却したいと言った。 すると使う気持ちは無いから 使ってくれる人に託したいと言う事だった。 しかし記念に一丁だけもらうと言う訳だ。 そこで木工を仕事にして居る人に この鑿を渡して、趣旨を説明して託した。先日 暑気払いの席にこの鑿の内2本を持って来た。 それもきちんとした鑿箱に入れて有った。 そこで携帯で記念写真を撮り、画像に残して 友達にその旨を伝える事にした。 恐らくは このブログも見ているだろう。  右の八分は 銘 助光 左の一寸は 銘 次則 です。いずれの物も何処の産地にどう言う鍛冶屋の手になる物か不明です。 鑿にしては 相当鋭く綺麗に研いで有ります。 この研ぎはさすがプロの技で 私には出来ない技術です。 現状はこの鑿を託した方が持っています。  希望が有れば 連絡を取り 受け取ると良いでしょう。 今後も木工を続けるつもりなら、この研ぎを見ると 究極の研ぎの目標になるかも知れません。 Y田さん ご検討願います。
  
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0592 鉋刃 銘 助網

2016-07-29 17:05:44 | Weblog
この鉋刃は先日行って来た富岡八幡骨董市で入手した3丁の鉋刃の最後の1枚です。 記録を忘れて居ました。 まだ軽く錆を落とした程度で研ぎは行っていません。 刃幅71ミリ 全長73ミリ程度で かなり使い込まれています。 それでも余り錆びて無いから 最近まで使っていたのかも知れません。 頭部は打たれて相当鉄がめくれています。 刃先には比較的大きな欠けが有ります。 銘は小判型の印の中に有りますが 2文字目は網かどうかはっきりしません。

骨董市でも こうして刃だけでは、台を打たないと使えないので、多分一般の人は手を出さないでしょう。 もう少し安く売れば良いのにと思うんですが。 業者に言わせればそれじゃ商売にならないよと言うでしょう。 でも現に店番の若いお兄さんは一丁 200円で良いと言ったんですが、主人は仕入れに関係も有るから 裏刃を付けて一丁 500円だと言うんです。 そこで裏刃は要らないから、三丁で千円にしてと交渉して買いました。 

こう言う刃単品でも時には良い物が 混じる事も有る様です。 しかし 私が行く時間帯が 10時を過ぎてるし、もし有ったとしても、目利きに買われているでしょう。 それでも自分で見て 納得して買うのが、記憶にも記録にも残るし、それで良いと思ってます。  出会い物なので、巡り合わなければ、それはそれで仕方ない事です。 次の機会を待ちましょう。 
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0590 一枚刃平鉋 銘 東助六 八分

2016-07-28 20:07:42 | Weblog
長かった梅雨もそろそろ明けて、暑い夏が来そうだ。 今年は雨が少なかった。 この所ずっと出歩いているので、今日は家でノンビリした。 昼前に都知事選挙の事前投票に行って来た。  午後からこの鉋台を打って見た。 今回は事前に準備して有ったアサダ桜材を使った。 他の材を使う予定だったが、見ると割れが入って居たので急遽この材に変更した。 それ程硬い材では無くて、掘るのは比較的楽だった。  夕食後 刃を仕込んで後2ミリ~3ミリで刃が出る所で止めて、そのまま刃を台に馴染ませて 明日最終的に仕込む予定にしている。 今回も一枚刃で仕立てた。 刃は8分勾配 台は280ミリで 追い柾材で作った。 やはり刃が短くなって折り、刃は台にかなり潜り込む状態になった。 もう少し薄い台にしても良かったかも知れない。  まあこれで材をガンガン削ると言う目的では無く、 この助六鉋の切れを確認するのが目的なので 台が柔らかい材でも良いと思う。 これで刃の方もまだ十分研ぎあがった状態では無いので、 台を修正しながら刃も研ぎ直して 満足な削りが出来ればそれで良い。 その状態になったらまた報告しよう。 と言っている内に もう8月もまじかだ。8月は町田骨董市も有るし、 何か入手できるかも知れない。 だから次々と鉋を整備してやらないとならない。  全く道楽極まれりと言う所か。
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0591 鉋刃 銘 本銘 勘次

2016-07-24 22:13:09 | Weblog
この鉋刃も良く目にする。 以前私も入手して手入れした事が有る。 新潟の物だろうと思う。寛治では無いし、それはめったに骨董市には出て来ない。 それなのに勘次は良く見るから手放す人が多いのだろうか。 この鉋刃も見ると 右側が出っ張るので 右肩を叩いて修正していた様だ。 研ぎ方の癖が出て居るのかも知れない。 前に紹介した助六と同じ傾向なので、もしかすると前の持ち主は同じ職人かも知れない。 刃幅72ミリ 全長88ミリある。 まだ十分使える。 銘の本銘勘次の部分が かなり錆びて居たので、扱いが悪かった様だ。 現状は軽く錆を落とした程度でまだ写真写りも良く無い。 これから徐々に手入れする事になる。 既に持っている勘次と削り比べて 見るのも良いだろう。 しかしそれには大分時間が掛かりそうに思う。 この鉋刃頭を見るとほぼ水平になっている。 相当槌で打たれて凹んだ様だ。 台がきつかったのかも知れない。 色々想像しながら刃をいじくりまわして観察してみる。 刃先を引いているのでこれから刃を付け直す。 グラインダーを使うので焼きが戻らない様に注意する必要がある。 使える状態になるまでは長い道程だろう。
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0590 鉋刃 銘 東 助六

2016-07-24 21:57:18 | Weblog
今日は久し振りに富岡八幡骨董市に行って来た。 蒸し暑い日だった。 そこで鉋刃3丁を千円で購入した。 これはその1丁目となる。 銘は東 助六とある。 この鉋刃は新潟与板の鍛冶の物と言われているが、具体的には誰か知らない。 刃先は斜めに研いで有ったのでグラインダーで削り刃先を直している。 研ぎ方が悪かったのか、出っ張る右側を引っ込める為に右肩をかなり叩いている。 この部分は鉄がめくれてしまっていた。 刃幅72ミリ全長78ミリ程度で使い込まれている。 だがまだ使えると思う。 研いだ感触はそれ程悪く無い。現状は軽く研いだだけで 本格的にはこれからだ。 研ぎ上げて 台を打って試し削りするまでには、相当時間も掛かるだろう。 まあ切れる鉋刃で有れば良いのだが。 何処かのおじさんが、 そんな錆びた刃よりこっちの台に入った方が良いと言うのだが、そっちは三千円で手が出ない。 使い込んで有るから刃が甘くなってるよと おじさんは言っていた。 そうかもな。 でもこっちは楽しむだけで良いのでこの安い方で十分だ。 それに感触は悪くないからね。 
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0584 一枚刃平鉋 銘 東京山治

2016-07-18 17:10:23 | Weblog
この鉋刃は以前 靖国神社骨董市で購入した物で、既に紹介した。 それ程研ぎ易く無いし、軟鉄に青紙鋼を貼り付けた一般的な鉋刃に見えるので、それ程手を掛けた入念の作では無いが、今回台を打って切れ味を確認する事にした。 材料は先日台打ちした越富士の余り材を利用した。 少し材が不足なので 別の余り材を二層に貼り合せて使った。 台の狂いを少なくする目的では無く、単に材料不足を補う目的なのだ。 取敢えずOILを塗り刃を入れて 馴染ませている。 小型の扱い易そうな鉋が出来た。 これから下端を均して 刃を研ぎ直したら試し削りして見よう。 今回も一枚刃に仕立てた。 勾配は八分 台は九寸の一般的な寸法にしている。 削って見たらまた結果を報告しよう。 まあ この鉋刃も台を作ってもらい喜んでいるだろう。刃だけじゃどうしようも無いから、これで良し。

夕食後早速削って見た。 まだ刃先が上手く研げて無い様だ。 刃口の調整も必要だ。兎に角一応削れた。 もう一度研ぎ直した。 この鉋刃は鋼の部分が厚い様だ。  刃先が上手く研げない。 それに裏に錆跡ピンホールが残る。 それでも結構良く削れた。 まだ写真で見せられる程の物では無い。 全然駄目な鉋かと思ったがそうでも無い様だ。 これで何度か研ぎと削りを繰り返せば 段々良くなる気がする。 まあ使える鉋で良かった。 いずれ出来たら二枚刃に変更したいが 裏刃の調達には時間が掛かると思う。 こうしてまた一丁鉋が増えた。

この鉋刃は白紙鋼では無いだろうか。 はやり滑らかな削りが出来る。 案外行けそうな気もするが、何となく研ぎ難く思う。 気のせいかな。
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大工用 追入鑿 一寸 銘 助延正

2016-07-17 18:09:11 | Weblog
この鑿も高幡不動骨董市で手に入れた。 大工用の叩き追入鑿だと思う。 かなり使ってあるが、鎬部分をグラインダーで摺り取り研ぎ上げて居た様だ。 使い込んだ割りにきちんとしている。 裏もきちんと出ていた。 銘の 助延正は瓢箪枠の中に有った。 錆を落として研ぎ直しただけで使えそうだ。 これは多分切れる鑿だと思う。 こういう鑿の方の形が好きなんだ。 鑿については殆ど情報が無くて、何処の誰が作った物か 判らない。 残念だ。 軽く錆を落として、研ぎ直した状態だ。 多分余り使う機会は無いと思うが、大切に保管するつもりだ。 まあこの鑿達で暫くは遊べると思う。

助延正はネットで調べると問屋銘らしく、鉋も有った。 多分新潟で作られた物では無いかと思うが鍛冶屋名は判らない。 鑿も結構世の中に出回っていたらしい。 
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追入鑿 5分 銘 家義

2016-07-17 17:53:26 | Weblog
この3連休は天気はどうだろうか。 今朝も曇りだが何となく、むし暑い1日だった。 今日は久し振りに高幡不動骨董市に行った。 以前は朝早く起きて、車で行った物だが、最近は朝ゆっくりで 10時過ぎに骨董市に着く。 既に良い物は売れてしまう時間だろうと思う。 以前ほどがむしゃらに物集めに走る事は無くなった。 そのせいか 自慢できる物は手に入り難い。 まあ良いだろう。 今回は鑿を二丁購入した。 二本で500円と言う所だ。 新しい物では無いが、それ程古い物では無いと思う。 かなり雑な使い方をして有った。 桂も抜けそうだ。 変に丸く研いで有ったので、少し修正して研ぎ直している。 裏も出した。桂も抜いて はめ直した。 まあ普通に使える鑿だと思う。 銘は錆で消えかかって居るのを少し無理して読んで見た。 間違いが有るかも知れない。 まだそれ程使い込んで無いし、十分使える鑿だと思う。 外形の整形状態を見ると、余り手を掛けて無い様に思う。 安物鑿と言う事になるかな。
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