大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0600 二枚刃平鉋 銘 旭 六分

2016-10-31 12:17:02 | Weblog
これも富岡八幡骨董市で入手した。 この業者は時々鉋を持ってくる。 それもチビタ物や錆の酷い物が多い。 今回も橘五郎と読める鉋が有った。 所がそれが酷い錆で 台も駄目でとても使えそうも無い。 それでも買う人は居るかも知れないが、まず使えるまでに相当時間が掛かると思われる。 隣で鉋を見ていたオジサンが私の欲しかった鉋を買って行ってしまった。 残念。 出遅れだ。 そこでこのまだ新しく見えるこれを買った。 五百円だった。 まだ殆ど使って無いと思う。 丸の中に旭と有り 左側に何か有るが刻印がだれていて読めない。 裏刃を見ると関西で作られた物の様な気がする。 多分一裏も使って無いだろう。 研いで見ると結構研ぎ易い刃だ。 台は新しい様だが 相当狂っていた。 台直しでは修正が間に合わないので小鉋で削って修正した。 取敢えず使える状態になり、少し削って見ると普通に削れる様だ。 まだ研ぎが十分でないので 見せられる状態では無い。 何だか新品鉋を手に入れたみたいだ。 

骨董市でも古鉋は余り売れない様だ。 多分欲しい人が限定されるからだろうと思う。
鉋を集めて楽しむのは 趣味の一つだ。 古鉋の再生もやって見ると結構面白い。台は新しい物に替えるのが普通かも知れないが、 オリジナルな台を活かして再生できる場合は なるべく古台を活かす様に務めている。 古台の使い込んだ味も悪くないからだ。 

この鉋 旭は今一切れない鉋だった。 何度か研ぎ直したが思う様にならない。 今回も取り出して研いで見ると思いの他切れる様だ。 どうしたのだろうか。 約1年程放置している間に何か変化が有ったのか。 まあ切れればそれだけで嬉しい。 駄目なら誰かにやってしまおうかとも思ったが、そうせずに置いて良かった。 中には切れない鉋も有るよね。 最近は鋼の色艶を見て判断している。 鈍い光の物は切れない物が多い様に思う。(17年9月8日)
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0601 二枚刃平鉋 銘 高島城 八分

2016-10-30 21:35:29 | Weblog
この鉋は 富岡八幡骨董市で入手した。 男盛鉋と同じ業者からだ。 800円だった。この業者は多くの鉋を持っていた。 鉋はそれ程 売れないらしく 安売している様だ。 刃の全長は95ミリあるから、まだそれ程使い込んだ物では無い。 入手した時は 刃先が細かく欠けた状態で欠けやすい物かも知れない。 銘は 高島城と有るが、 高島城は何処に有る城を差すのか。 切り銘なので安物では無いだろうと思って手に入れた。 刃の左側に伴次郎作と有るが、何処で誰が作った物か不明。 台もそれ程傷んで無い様だ。 裏刃に銘は無い。

少し研いで見たが割と研ぎ易く 刃先の欠けも綺麗になった。 まだ研ぎが十分で無く 台も未整備なので、一度も使って無く切れるかどうか判らない。 刃の研ぎと台の整備が終り、上手く削れたら 改めて報告したい。  そろそろ寒くない 研ぎにより指先の荒れも酷くなって来た。 冬の研ぎはつらい。  
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猪口

2016-10-30 18:18:20 | Weblog
この猪口は富岡八幡骨董市で手に入れた物だ。 特別な物では無い。 藍の手書きの様に見えるが どうだろうか。 200円ですと言う。 古い物と言うが 昭和の時代の物だろうと思う。 それで十分だ。 外側に絵が有るが 内側には何も無く ただ白い肌しかない。 ぬる燗の酒を少し飲む時に使う積りだ。 比較的小ぶりだが これが普通のサイズだと思う。 ぬる燗で酒を飲みたいなと思う季節が巡って来た。 木枯らし一号も吹いたと言う。 冬も近い。
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0147 二枚刃平鉋 銘 来一郎撰

2016-10-29 21:27:47 | Weblog
この鉋は以前 流通センター骨董市で買った長台鉋だった。 来一郎は他にも持っている。 これは長台で調整が面倒で 使わずに引き出して寝ていた。 それでは勿体ないと考えて 引っ張り出して 普通の台に作り替えた。 割りにしっかりした台で それ程古い物では無いと思う。 台頭刃口に割れが有った。 取敢えずそのままで使って見ると 取りあえず削れる様だ。 素晴らしい削り味と言う程でもないが、普通だろう。 こうしてこの鉋を使うのは手に入れて初めての事だ。 やはり何度か研ぎ直して使って行かないと本来の切れ味は確認できないと思う。 暫く使って見よう。
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0079 鉋 市国の削り

2016-10-28 14:30:22 | Weblog
この鉋は相当昔手に入れた物だ。 富岡八幡骨董市のはずだ。 刃は半分位使い込んで有ると思う。 どうして放出したのか判らないが、それまでは手入れして使っていたはずだ。 頭のめくれもきちんと取ってある。 刃口が開いて居るので 少し詰めて 一二度使ったと思う。切れた鉋と言う記憶は有った。 それから数年は引き出しで寝ていた。 今回取り出してまず台から修正した。 やはり狂っていた様だ。 刃も研ぎ直して削って見ると結構行ける鉋だ。使ってやりたいが、他にも問題の有る鉋が有るので、こればかり係わって居られない。 残念。 台には何か塗って有った様だ。 誰が作った物か不明だが 古い物かも知れない。取敢えず 少しOILを塗り引出に納めた。 次は何時手に取るか判らない。 
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0100 二枚刃平鉋 銘 国重

2016-10-25 17:00:08 | Weblog
この刃は調布にある布田天神骨董市で手に入れた。 いや確か25日なのであれは骨董市でなくガラクタ市だったかも知れない。 生活雑貨が多く出ていた中にこれが有った。 500円だった。 そして別に買って有った台に入れて見た。上手くぴったり合った。 使って見たが余り切れない。 刃が細かく欠け易いのだ。 まあ色々問題があって手放した物だろう。刃幅は寸八分あるから家庭向けの鉋ではなく大工向けだろうが、使い難かったのだろう。 刃先を見ると地金に鍛接される鋼が厚い。 余り厚いのは研ぎ難いし、焼きいれも難しいのでは無いかと思う。 余り使えない鉋だが、捨てるのも勿体無いので そのまましまっておいた。 何かこの台(新品)を活かせる別の刃が出て来たら入れ替えようと思う。

この鉋は台に入れて長い事 引出に仕舞って有った。 既に存在さえ忘れていた。 引っ張り出して 刃を研いで見ると 真中に鋼の割れが有る。 だから嫌になって放置して置いた物と思う。 でも割れはそれ程深くない。 まず試しに研いで少し使って見た。 割れ以外に錆によるピンホールが3個程ある。 それを研ぎ落としに掛かったが まだ不十分だ。 根気強くやるしかない。 取敢えず研ぎ上げて使うとまあまあ切れそうだ。 グラインダーで一旦刃を引いた方が早そうだが、今日は疲れたからやめだ。 焦ってもろくな事は無い。
(2016-10-18)

研いで裏出し研いで裏出しを繰り返してやっと 錆はほぼ研ぎ落としたと思う。 まあまあ切れる鉋にはなったが、切れ味は今一の様に思う。 現在台を修正しているが、どうも長切れしない様に思う。 今日はこの辺で止めよう。 普通に切れるとは思うが、納得できない。残念。 (2016-10-25)    

この鉋を出して来て刃を研ぎ直した。 削るとカリカリ音がしながら削れる。 今までよりは良く削れると思うが 感触は今一だ。 それにまだ刃先に細かい欠けが残る。 そこでコンロで少し焼き戻しを行って見た。 さてどう変わったのか。余り変化はなさそうだが 若干研ぎ易くなったと思う。 そこでもう一度か二度焼き戻しを掛けて感触を探ろう。 上手く行くならまた掲載する予定。(2018/10/31)
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0599 二枚刃平鉋 銘 男盛 八分

2016-10-23 17:35:04 | Weblog
今日は富岡八幡骨董市に来た。 10月もそろそろ終わりだ。 七五三のお祝いの季節なので富岡も賑やかだなー。 市でこの鉋を求めた。 東源氏も有ったので どちらを買おうか迷ったが、東源氏は持っているのでこれにした。 しかしこの男盛も まだ包み口残っており、殆ど使って無い状態だ。 それに 龍進斎 男盛 花押を見ると 切り銘では無くて 刻印の様に見える。 これは堤鉋製作所で作った物では無いのかも知れない。 そうは思ったが 鉋自体は新品に近くて 錆も無い状態だ。 古鉋の錆では随分苦労しているから その心配の無い鉋も良いだろう。 そう思って買って来た。 しかしこんなまだ新しい物を どうして放出したのだろうか。 兎に角 研いで整備して使って見て切れれば 良い訳で現在は整備中。
いずれ使って見て 切れたらまた報告したい。

取敢えず削れる状態になった。 だけどまだ薄削り出来る状態では無い。 それに引き味は今一な様な気がする。 こんな物かな。もう少ししっとりと削れても良いと思うが。 上手くないなー。 もう少し色々いじって見よう。

研ぎ直している。まあ一応削れるのだが、どうも今一だ。 まだ一裏も使って無いから調子が出ないのかなー。 道程は長そうだ。
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追入鑿 菊弘丸 一寸

2016-10-23 17:05:50 | Weblog
今日は 久し振りに富岡八幡骨董市に来た。 そろそろ七五三のお祝いが有るので富岡も人が多い。 11月は骨董市も開催しないと 何処かに書いて有った。  何時も来る福島のオジサンからこの鑿を買った。 500円だった。 買う積りも無く眺めていると、中に錆びた追入鑿が有った。 銘を見ようと手で錆をこすり取るが良く見えない。 光にあてて文字を読むと 菊弘丸と有る様なので買った。  鑿匠 特許 菊弘丸 と表示して有る。新潟の物だと思う。 既に1/3程度は使っているだろう。 以前もこの骨董市で菊弘丸は手に入れた事がある。 結構良く出て来ると思うが 普通はもっと高い値付けだが、今回は安いと思う。今は研ぎ成し中だが いずれ使って切れ味を確認して見たい。 
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0598 一枚刃平鉋 銘 長光(八分)

2016-10-21 17:28:20 | Weblog
この鉋刃について 既に載せたと思う。 友達が工房の見学に行ってもらって来た、二枚の長光の2枚目になる。 1枚目は台を打って 削りの感触を確認して、くれた方に返却した。 二枚目も台を打ち 使って見たが思わしく無かった。 そこで長く 引出に保管してあった。 最近 台を打ち換えて削りの確認をしようと考えた。 台は2層になっており、下端は樫の木を使い 上端は梅の木を貼り合せた物だ。 この梅の木は母の実家に有った物で、白加賀と言う種類の梅ノ木だった。 材は赤味が強い。 それ程硬い材ではない様だ。 少しもろいかも知れない。 乾燥に途中で割れが入っている。 今回は割れには瞬間接着剤を流し込み無理に使った。 色々珍しい材を使った鉋を作りたいと考えた。 現状は刃を入れて馴染ませている。 これで上手く削れたらまた報告したい。 この材はOILを塗り磨くとなかなか良い感じになりそうだが、 鉋として機能は満足できるか今の所不明。 さて狂いの無い台で有れば良いのだが。

台を修正して、削って見ると結構良く削れる様だ。 これなら良いと思う。 と言う事は前の台が良くなかったと思う。 結構微妙な物だ。 

久し振りにこの鉋を取り出して見た。 台下端を当たると 随分狂っている。 普通の鉋台とは違い中高に反っている。 鉋で大まかに削り落として、台直しで仕上げた。 刃を研いで削って見ると良く切れる。 何時もの錆びたチビタ刃と違い新品なので気持ち良い。 これは良い刃の様だ。 台の狂いが大きいのが気になる。 梅の木と樫の木の貼合わせ台だが、まずかったかな。 暫くしたらもう一度確認して見よう。 (2018年8月26日記)
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0597 不二雪鉋の削り

2016-10-18 19:50:09 | Weblog
この鉋について以前書いたと思う。 現状も削って見ると 余り軽く引けない様に思う。 裏刃は効かせてないのに。 それでも 艶は悪くない様に思う。 今日も研ぎ直して削りにトライして見ると まあまあの削りが出来た。 小型で軽く使いやすいサイズなので軽き引ける鉋ならベストだがそうはならない。  まあ私の研ぎが良くないのかも知れない。 今日の所はこんな感じで削れている。 ずっとこれに関わって居られないので 一旦撤収だ。 まあ普通に切れる鉋なので良しとしよう。
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