全長130ミリの小型矢床だと思う。銘は読みにくいが正継としておいた。 この先端部分で何か物体をくわえるのだろうと思う。 色々使い道は有ろうが、ちょっと想像が付かない。 何となく分野が違い感じだ。 それにしても これを私にくれた近所のおじさんは どう言う仕事をした人なのだろう。 何も言わず道具の入る袋を私の差し出して もらってくれと言った。 私も詳しい事は聞かずに有り難く頂戴した。
金切鋏と思う。 この手の物は、他にも幾つか持っている。 全長220ミリ 普通の物より若干小型だろうか。 薄い銅版や薄いブリキ板を切る物だろう。 この刃では、厚物は切れないと思う。 刃の噛み合わせが良くなかった。 自分でカシメ部分を叩いて調整した。 それで大分良くなった。 刃に欠けも無いし、それ程使われた形跡は無い。 しかしこれで切った事は無く 上手く切れるかどうか不明。 こう言う鋏の良し悪しはどうやって見分けるのだろうか。 自分で使った経験の無い物は 見分けが難しい。 だから手に入った物は総て 捨てずに保管して有る。
これも近所のおじさんからもらった。 これは何をする道具なのか不明。 矢床の先端部分を平らに削り取った様な形の道具だ。 リングにスリ割の有る物を、この道具でまわす使い方が考えられる。 丁度カメラのレンズを鏡胴の固定する リング廻しに良いのではないかと思う。 しかし実際何に使ったのだろうか。 車の整備や機械整備で使う道具かも知れない。 一応銘も有る。 先端部分の作りを見ると、別の用途の道具を改造した可能性も考えられる。 色々想像して、使い方を考えると楽しい物だ。 私の知らない世界で、使われる道具である事は間違い無い。
これもおじさんからもらった。 食切りだろうと思う。 ニッパやペンチは使うが食切りと言う道具は使った事が無い。 これは頭の部分が丸いから 丸頭食切りとした。バネ付きで使い易いように思う。 全長150ミリと小型の物だ。 使う機会も無いから引き出しに入れたままだが、たまには出して使って見ようか。 こう言う製品はどう言う物が良い物なのか そのポイントが判らない。 だから見て形の良さそうな物は良いとするしか無い。 でも形の良い物に悪い物は無いとも思っている。
これも近所のおじさんからもらった。 何に使う道具なのか不明。 勿論名前も判らない。 鍛冶屋のおやじが、 自作して失敗した物とも考えられる。 先端部分は柄を握り閉じた時にも、 上手く噛み合わずわずか開いている。 何かを挟んで割ったり、柔らかい物を切ったりする物かも知れない。 刃の有る先端部分にはまったく刃は付いておらず、噛み合せも悪いから、これでは何も切れないだろう。 特に使われた様子もなく、銘も無い。 不思議な道具だが 見ていると面白い形だと思う。
これも近所のおじさんにもらった物と思う。 片側にV字の溝があり、反対側にはその溝にピッタリはまる鉄の矢が付いている。 銘は有るようだが、消えかかっていて読めない。 どういう仕事に使う物なのか不明。 時々見るから 結構使われた物だろう。用途は不明だが 何となく面白い形だ。 似た物は他にも持っている。
年末になって来た。 今日は 不用品の整理と庭の片付けを行った。 ついでに私の作業部屋の整理も行った。 その時これが出て来たので 暫くこれら鋏類、矢床類の紹介をしよう。 今年の春頃だろうか、近所のおじさんの依頼で 家具の修理を行った。 その時 そのおじさんが、修理のお礼にこれをくれた。 私は金工はやらないから、持っていても役に立たないと思うが、もらって置いた。 何に使うか知らないが、一応新潟三条のカタログで調べて菊しぼりだろうと推定した。 見ると結構面白い物だ。 こう言う金工の道具も 集めて見るのも面白いかも知れない。 握る柄には22と言う数字と 種彦と言う銘が有った。 本来くわえる部分は ピッタリ閉じているべき物かも知れないが、この菊しぼりは先端部分だけ閉じて その他は若干隙間がある。 不良品なのか、こう言う作りの物なのか不明。
10月だったか11月だったか忘れてしまったが、調布 布田天神骨董市でこの鑿を手に入れた。 100円コーナーに置いて有った 品物の中からこれを掘り出した。 しかし 錆がひどくて これでは誰も買うまいと思える程だった。 錆を落として研いでみたが、裏が錆に食われてしまい、ぶつぶつ黒い斑点がいくら研いでも消えない。
やり過ぎると ベタ裏になるし、暫くほっぽらかして置いた。 最近気を取り直して研いで見たが、裏も表も どこも錆の跡は取れない。 とりあえず形を整えて、記念の写真を撮った。 割りと研ぎ易いし 悪い物では無いようだ。 そんなに古い物では無いと思う。 まあ値段が値段だし、暫く 色々いじくって遊べたからこれで良しとしよう。 銘は 錆に食われて 上手く読めないが 「中 として置いた。
やり過ぎると ベタ裏になるし、暫くほっぽらかして置いた。 最近気を取り直して研いで見たが、裏も表も どこも錆の跡は取れない。 とりあえず形を整えて、記念の写真を撮った。 割りと研ぎ易いし 悪い物では無いようだ。 そんなに古い物では無いと思う。 まあ値段が値段だし、暫く 色々いじくって遊べたからこれで良しとしよう。 銘は 錆に食われて 上手く読めないが 「中 として置いた。
今月は書籍を買い過ぎた。 小使いが無くなってしまった。 桜ヶ丘の本屋で立ち読みしていてこの本を見付けた。 3000円+税と結構なお値段だ。 しかし一度見てしまうと買わずに居られない。 困った性分だ。 早速女房のカードで買ってしまった。 天然砥石は幾つか持っている。 その時は良いと思って買うが後で 使って見るとどうもイメージとは違う。 そんな事の繰り返しだ。 今回は研ぎの技法や砥石の詳しい説明が有るので 参考にはなった。 思い起こすと30年前に上野の砥石屋で買った砥石が一番良かった。 さてこの本は結構マニアックな本なので 一度本屋で立ち読みして 参考になると思ったら買えば良い。 少し高いから考えると言う人は 図書館にリクエストして 買ってもらって読むと良いだろう。 最近 大工道具...と名前の付く本が多く 出版される様になって来た。 これも時代の変化なのだろうか。 だが変化は早すぎて、アッというまに 忘れ去られるとならなければ良いが。
大阪にある道具屋から この本を送ってもらった。 読んで見ると面白い。 筆者は 驚くほどの道具コレクターとお見受けした。 それに集めた物を整備して使って 自分の考えで判断して 評価している。 其処はたいしたものだ。 同類の道具コレクターとして感心した。
道具も集め始めると、もっともっと欲しくなる。 それでも大金を持って無くても、何とか集められる所が良い所なのだが、最近は道具類も骨董市で見掛けなくなった。 寂しいと思う反面、 運の良い道具達はコレクターの下に納まったと解釈すべきだろう。 しかし、この先どうやって それを後世に引き継いでいくのか心配だ。 仕舞っておいても錆びるし、手入れも必要だ。 道具を有る程度扱えて、時間のある人で無いと、手入れ出来ない仕事だ。 筆者も心配する様に 古道具が散逸する事無く、現状を維持して 後世に引き継がれて行く事を願うばかりだ。 人の心配ではなく 私も考えないといけない。
道具も集め始めると、もっともっと欲しくなる。 それでも大金を持って無くても、何とか集められる所が良い所なのだが、最近は道具類も骨董市で見掛けなくなった。 寂しいと思う反面、 運の良い道具達はコレクターの下に納まったと解釈すべきだろう。 しかし、この先どうやって それを後世に引き継いでいくのか心配だ。 仕舞っておいても錆びるし、手入れも必要だ。 道具を有る程度扱えて、時間のある人で無いと、手入れ出来ない仕事だ。 筆者も心配する様に 古道具が散逸する事無く、現状を維持して 後世に引き継がれて行く事を願うばかりだ。 人の心配ではなく 私も考えないといけない。