大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

堂宮大工の世界 展示会

2010-06-29 16:41:04 | Weblog
竹中道具館会館25周年記念の巡回展を見に行って来た。 凸凹さんからの情報提供に感謝申しあげる。 西岡常一棟梁の道具を見る。 なるほど まだ十分使えそうな光を放つ立派な道具だ。 これは使わない道具だろう。 本当はこの3倍持ってるはずだ。
一枚刃平鉋 福三郎  長台鉋 たかのは 国弘? 片刃鋸 谷口 両刃鋸 中屋定次郎?刳小刀 三木製 突鑿 曲清 特に鑿は宮大工の使うものは首長の特注品なのか銘の読み取り困難だった。 柄には漆でも塗って有るのか黒い。 槍鉋は水野氏が鍛えた物かも知れない。 砥石も良い物だろうが、余り使って無い。 左半分に赤焼けが見られる。 平面出しと面取りがきっちりしてある。
兎に角 鑿の研ぎはなかなかの物だと思う。 鋼と地金の違いがはっきり出ているから 良い天然仕上砥で砥いだ物だと思う。 色々映像による情報提供も有った。 少し研ぎに興味有る人なら 研ぎの場面は参考になるかも知れない。 刃の持ち方 手の動かし方など。
帰り受付の女性に竹中道具館に道具を寄付すると言えば引き取るか聞いて見た。 内容を聞いて相談だと言う。 資料として価値が認められないと引き取り出来ないと言う事らしい。道具も2万点を越え 収蔵に苦労していると思われる。やっぱりそうか。
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稲荷神社

2010-06-28 22:01:19 | Weblog
毎週 土曜日は伊勢原駅から徒歩で ある工場まで家具の制作の勉強に行く。 工場までの道すがら 色々ルートを替えて駅周辺の風物を眺めて歩くのも面白い。 特に稲荷神社が多い所の様だ。 元々 多摩地区は稲荷神社の多い所だそうだが、ここ伊勢原もそうなのだろうか。 写真の稲荷神社は事の他立派な物だ。 普通は屋敷神様として、小型の物が祭られて居るのが一般的だが、こんな立派な物を祭るのは 信仰篤き人々なのだろう。 ここは古い物と新しいものが混在する町だ。 
 
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ミッション・チェアの組立

2010-06-28 21:36:23 | Weblog
最近 雨が多く 散歩しても蒸し暑くて困る。 汗が顔面から噴出す。 そんなに汗かきでは無いと思うが、暑さに弱い私はぐったりだ。 さて そう言っても仕方ないので、材料を仕込んだ椅子の組立を行った。 ホゾが少し堅くて困ったが、何とかポニークランプで締め付けて 事無きを得た。 組立てて見ると、若干寸法に精度が出て無い所が有ったらしく少し足ががたつく。 まあこの位なら何とか削って納まると思う。 座面廻りの桟に角材を後から打ち付けてこれに座面を載せて固定する予定。 また強度を保持する為に三角の補強材を付けようと思う。 出来てみるとシンプルで良い椅子だと思う。 後座面が出来れば完成で ダークオーク系の着色を行い 黒い皮で座を貼れば ぐっと落ち着いた感じになるだろう。 作って見ると 材料が楢で太い材を使った為か、相当重い。 もう少し軽いと良いのだが。 仕上げ鉋掛けたが、鉋の調整と技術力のためだろう、若干逆目が残った。 仕方ないのでサンドペーパーと台直鉋で削り取って調整した。 これから塗装して座面貼り予定。
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ミッションチェアの材料加工

2010-06-28 10:54:22 | Weblog
思い立って ミッションチェアを制作する事にした。 この直線的なデザインは装飾も無く地味な感じもするが、私の好みに合う物か確認して見たい。 材料は楢で板目27ミリ厚が34万円/㎥ 柾目 46ミリ厚が45万円・㎥で木場から購入した。 たいした量では無いから全部で1万3千円弱と言う所だ。 取敢えず木取りを行い、ホゾ加工まで終わった所で これから調整して仕上げ鉋掛けて 組立に入る予定。 上手く出来るかどうか判らない。 座面は後からベニヤに布を貼り、取り付けする積り。 幅430 奥行430 高さ965 で座面はオリジナルから少し変更して 大体420~430程度になる予定。
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手巻き腕時計(中古)

2010-06-27 21:31:16 | Weblog
これはロンジンの手巻き腕時計で もう十年以上前にネットで米国から個人で輸入した中古品だ。 長く調子が悪く止まって居た物を、修理してもらった。 古い物の割りに 正確で週に一度か二度時刻を修正すれば十分実用になった。 所が ネジを巻く時にうっかり落としてしまった。 仕方なく門前仲町の時計屋で再度修理してもらった。 幸い天心折れでは無かったらしく安く修理出来た。  色々話を聞いたが 多分1950年代の物だろうと言う。 中三針の普通の普及品だろうと思うが それで十分だ。 新しい物には無い くすんだ貫禄があり、ケースも防水ではないがしっかりしている。 それに竜頭が大きく ネジを巻き易いのが とても良い。 幾つか持つ腕時計の中で今後も愛用したい お気に入りの物だ。 
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0368 鉋刃 刃幅70ミリ 銘 ?兵衛

2010-06-27 18:46:11 | Weblog
手巻き腕時計を誤って落とし、動かなくなった。 仕方なく門前仲町の時計屋に修理に出したが その時計を受け取りついでに 富岡八幡骨董市を覗いて見た。 今日は 雨の予報の為か、業者も少ない様だ。 一回りしたが買うべき物は無い。 何も買わないのも癪なので この鉋刃を買った。 既に道具としては使い切っていると思うが、未だ鋼は残っている。 ○本 源兵衛と読みたいが 一文字目はつぶれて判読不能。 古い物とは思うが、そんなに古くは無いだろう。 銘の下に有る 四つのぼた餅状のドットが特徴か。 ここまで良く使い込んだ物だ。 台に据えて鉋としては、もう使えないだろう。 研ぎ味は悪く無いから もう少し綺麗にして 台直し鉋でも作って見ようか。
刃幅 70ミリ 全長 55ミリ まだ鋼の部分は多少残っている。
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木工展

2010-06-22 21:43:09 | Weblog
たおやかな暮らしの木工展 が 浦和のギャラリー 楽風 で開催された。 4人の木工家による展示会だが 私の知り合いも参加しているので、 義理を欠かないように見に行った。 旧中仙道 浦和宿は昔は、賑わった所だろうが、 今も当時の面影は残る様だ。 とくに鰻の美味しい所らしい。 何軒か大きな鰻屋が有った。 今度は 鰻目当てに行きたい物だ。近くには 骨董市で賑わう調神社も有る。 このギヤラリーは明治に建てられたお茶屋の倉庫を改装した物で、太い梁と土壁が 独特の雰囲気を演出する。 しかし天井が低く立って歩くと梁にぶつかる。 1階は日本茶を中心の喫茶店で2階がギャラリーとなっている。 展示会は比較的小物が多く それ程 目を引く物は無いように思った。 ちょっとクレノフの作風に似たものが有ったが、やはり作者はクレノフの事は良く知っていた。 自前の作品を並べて 人が呼べるとは やはりうらやましい。 競う相手も居れば 技術も向上するだろう。
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梅の実収穫

2010-06-20 20:12:52 | Weblog
私の父親の実家では、朝食事の前に ゆっくりお茶を飲み、砂糖に包んだ梅干を食べる習慣があった。 それは甲州小梅と言われる小玉の梅干だった。 現在は朝はせわしなくて、そう言うゆったりした時間が持てなくなりつつ有るようだ。 我家でもそんな習慣は無い。

梅雨入りと言っても今日は時々日の差すまあまあの天気だ。 私の住む集合住宅の前に広がる共有地に植樹された、梅の木に実る梅の実を収穫した。 この梅ノ木は 花を楽しむ目的で植えた物だが、何の手入れもしてないのに、実を付けた。 少し虫に食われたり、傷は有るようだが良い香りだ。 せっかくなのでこの梅の実を 塩漬けにして、梅干を作ろうと思う。 今年は天候不順で梅の出来は良くないと言うが、こんなに沢山なるとは思わなかった。 
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ルネッサンス ワックス

2010-06-17 22:31:14 | Weblog
英国王室御用達 高級ワックス RENAISSANCE ライオンマークとなかなかの物の様に見えるが 化学合成WAXだろうと思う。 英国製だが 山野楽器が発売元になっている。 多分ピアノに塗る前提で輸入した物だと思う。 デパートの楽器売り場の特価品として置いて有った。 ワックス仕上げも良いかも知れない。 汚れたらスチールウールの目の細かい物でサンディングしてもう一度塗れば良い。 塗装の上に軽く塗っても良いと思う。 ピクリエイター・エンタープライズ社の物らしいが、祥細は不明。 
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木の家具 制作おぼえがき ジェームス・クレノフ著 中井書店

2010-06-13 13:04:29 | Weblog
平出商店の巡回移動販売車がやって来た。 工場を巡回して道具を販売する車だ。 車の前に道具を並べて売る中に この本が雑然と転がっていた。 最初私もきずかなかった。 手に取るとクレノフの本で面白そうなので買って来た。 この人は 素材の材木の良さを最大限生かして物作りする人の様だ。 形は緩くうねる緊張感あるカーブと大きくカーブして 存在をアピールするような形に特徴が有る。 家具としてはとても手の掛かる物だと思う。なるほどこれなら、技術ある人間なら楽しんで作れるかも知れない。 しかしとても繊細な一面と強い意志 孤独に耐える精神力がないと作れない物だ。 妥協を許さない厳しさがある。 文章は示唆にとんだとても含蓄ある物で、考えさせられた。 多分クレノフの家具の良さを理解する為には、実物を見て触って感ずる事が必要だと思う。

 この本は 自費出版で一般書店には流通していないとの事。別に宣伝する訳じゃないが読んで見たい方は下記に連絡してみたら良いだろう。(尚メールは無いそうだ) 872-0521 大分県 宇佐市 安心院町 下毛828-1  三ツ橋 修平  TEL・FAX 0978-44-2524 (尚 三ツ橋氏は訳者)   読んで見る価値のある本だと思う。 
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