大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0521 一枚刃平鉋 銘 輝虎 台打ち

2015-10-23 15:32:13 | Weblog
この所 鉋台打ちに凝っている。 今回は 以前世田谷ボロ市で購入した輝虎鉋の台を
打って見た。 この鉋は長台鉋だったが どうもうまく削れない。 もう少し切れても良い
はずだと思い、切れないのは台が良くないと考えて 打ち直す事にした。 今回は長台で
無く 普通台にした。 全長は285ミリ有る。 取敢えず一枚刃で勾配は8分として見た。

材は我が家の隣の土手に有った木を切り倒したときもらって置いた物を使った。 材の乾燥は
十分では無いので、電子レンジで少し乾燥させた。 午前中掘り始めて午後には刃を入れて
馴染みを削り調整する所まで来た。 これで少し置いて 台が安定したら 下端を均して
削って見よう。 

上手く削れれば、前の台が良く無かった事になるが、そうで無くやはり上手く削れない場合
また悩む事になるだろう。 鉋刃の左下には 絶世之名作 と有りいかにも切れそうだ。

その後 少し削って見た。 結構スムースに上手く削れて少し安心した。 この輝虎の刃は
切れそうだ。 前の台が 薄くなりすぎて 刃がしっかり固定出来て無かったから上手く削れ無かったのだろうと思う。

有る時にネットを見ていると 輝虎の名前が出ていた。 そこには作者 中野武夫氏の名前が有った。 恐らくこの鉋も中野氏の製作した物かも知れない。 (2019/8/5)
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0541 一枚刃平鉋 銘 山正

2015-10-20 14:49:34 | Weblog
この鉋は長台の際鉋だったが、台が割れていたので、刃を抜き研いで有った。 以前から
乾燥させていた丸太が有ったので それを製材して鉋台を作った。 これは樫の木かと思った
がどうやらこれは、こなら/クヌギの類の材らしい。 それでもまあ練習にもなるから良いと
考えて台を打って見た。 裏刃は準備しているが、今回も当面1枚刃平鉋に仕立てている。

まだ乾燥が不十分らしいので、電子レンジに入れて約1分加熱してさました。これを何回か
行うと乾燥する様に思う。 台は幅83ミリ 全長275ミリ 厚み28ミリで作った。
今回は墨付けが比較的正確で 余り調整する事無く 上手く刃を挿入出来た。これで少し刃を
台に馴染ませたら、下端を調整して使って見よう。 やはり台は 新しい物に入れ替えると
使い易い様に思う。 そうすると古い台をどうするか問題になる。 使えそうなら反対側に
穴を掘って再利用も可能だが、古い台は弾力が無い様にも思う。

先日 この鉋を研ぎ直して杉材削りを行った所、 節の有る所で引っ掛かり 刃先がポロリ
と折れてしまった。 刃先に細かい割れが有ったのだろう。 仕方なく折れた所まで刃を
削り、再度刃を付け直した。 裏も切れたので再度 裏出しした。 しかしまた細かいヒビ
が入ったかも知れない。 今は再度研ぎ直している。 なかなか難しい物だ。 寒くなって
来たから 刃を温めてから 裏出ししないと駄目なのだろうか。 色々試行錯誤している。
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0547 二枚刃平鉋 銘 清輝(四分)

2015-10-19 18:49:03 | Weblog
これは 高幡不動骨董市で買った2丁目の物。 もっと状態の良い鉋は他にも有ったが、この方が切れそうに思うのでこれを買った。 この鉋も台頭が割れている。 釘を打ち込んで修理して使っていた様だ。 裏刃は一久と有った。 裏刃も付いて500円ならまあまあだろうか。 これで台割れが無ければ、更に良いが それなら値段はもう少し高くなるだろう。
刃には 清輝と細く鏨で掘って有るが、それ以外何も表示は無い。 台は相当に狂っていた。
そこで台の表側も少し削って捻じれを直してある。 やはり割れに接着剤を付けてネジで締め付けて接着した。 これだけでは刃を入れると開いて来るので 台下面に契りを掘って埋め込んだ。 どの程度効果が有るか不明だが、 取敢えず今の所 問題無い。 

少し使って見たが結構切れる鉋だった。 刃口が広いので少し詰めた。 もう少し研いで良ければまた報告しよう。
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0545 二枚刃平鉋 銘 京利平 (六分)

2015-10-19 18:27:14 | Weblog
これは高幡不動骨董市で手に入れた鉋 2丁の内の1丁です。境内の裏手でひっそり道具を売る
業者から購入した。 鉋は定規の付く決鉋の類が色々置いて有った。 これは台の頭部が割れており直すのも大変だし、余り手を出す人が無く 私が行った10時過ぎでも残っていた。 刃のしのぎ部分をグラインダーですきとって有り、多分大工か木工屋の道具だろうと判断した。 
値段を聞くと 1丁500円だと言ってるので、まとめて2丁買った。刃には名工と銘が有るが 銘については上手く読めない。 取敢えず京利平としたが、多分意味が通じないので違うのだろう。  裏刃は丸一 みき正と有った。 台を見ると古い物の様に見える。

家で刃を抜いて 馴染み部分に貼って有る葉書を剥して見ると、昭和42年と有ったので鉋は昭和30年代から40年代頃の物と思う。 何処で作られた物かは不明。 みき正の裏刃があるから 三木の製品なのかも知れない。 本来は台を打ち入れ替えた方が良いと思うが面倒なので
今回は割れに接着剤を挿入して、クランプして接着し、長いボルトで締めて有るが、やはり
刃の圧力で 膨れて来ると思う。 暫定策で 良く切れる鉋なら 台を打ち直そうかと考えて
いる。 まあ私が入手した時のオリジナルな状態をなるべき保持したいので、駄目な物でなければ買った時の台をいかして使える様にして 保管したいと考えている。 切れる鉋で有ればまた報告したい。 
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0546 鉋刃 銘 重勝

2015-10-18 13:37:34 | Weblog
今日10月18日 朝まだ曇りで天気は良く無かったが、セキをコンコンしながら、それでも散歩
を兼ねて久振りに高幡不動骨董市に行った。 体調は良くないが、家に居ても運動不足になる。  市は、 まあそこそこの人手だろう。 色々見て回り返り際に、以前も鉋をかった
事の有る業者から、この鉋刃を買った。 200円だった。 はっきり言って買うつもりでは無かった。 もう使い切った感じだし、頭もひどくつぶれているし 錆びて銘も何も読めな
い状態だった。 だが良く見ると刃の欠けも無いし、普通なら使わないと思うこの短い刃の
状態まで使って有ったから、持ち主は結構気に入って使った物と思う。

そこで買う気になった。 取敢えずスクレーパで錆を落とした。 何か見覚え有る表情だった。 調べて見ると 重勝の花押らしき物が有った。 銘の部分まで研がれていたので銘は
はっきり読めない。 似た物をもう1枚持って無いとこれが重勝とは絶対判らないと思う。
こんな所で 重勝の鉋刃に巡り合うとは思わなかった。 刃幅58ミリ 全長50ミリ程度で
もう台に入れて鉋として使うのは無理かも知れない。 頭の部分はかなり叩かれてつぶれて
いるが、前は帽子型の尖がり頭だったろう。 現在錆を落とした段階でまだ研いで無い。 
これから少し研いで 保管する事になるだろう。 これで重勝は4丁目かな。 結構縁が有る
様にも思うが、どうかな。  
 
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0102 平鉋 銘 音五郎

2015-10-16 09:15:57 | Weblog
10月になり寒くなって来た。 風邪は良くなって来たが、セキが出て困る。 やはり完治
には時間が掛かる様だ。 さて家で古い鉋を出して研ぎ直して楽しんでいる。 先日この鉋
を出して 研ぎ直して削って見た。 余り切れない感じだ。 おかしいなと思って 杉の節
有り材を削っていると 刃が節に引っ掛かった。 そんなに刃を出して無いから 引っ掛かる
はずは無いと思って刃を見ると、何と刃が欠けていた。 裏だしした時に 縦割れが入ったの
だろうと思う。 先日家具職人のベテランに鉋の裏出しについて聞いた時、 どうしても
急いでいるので、 早く裏出ししようと しのぎの刃に近い真中から下を叩く事が有るが駄目だと言っていた。 その時は余り気にもしていなかったが、やはり 私も 下の方を叩く癖
が有るので、割れが入ったんだと思う。今刃の全長は90ミリ位あるが、これで5ミリは
詰めないと駄目だろう。 刃付けし直すにはかなり時間が掛かると思う。 

この鉋は昔高幡不動骨董市で購入した物だが、余り記憶に無く 殆ど使う事無く仕舞って
有った。 余り切れなかったのだろうと思うが、当時は研ぎも下手で参考にはならない。
この機会に もう一度整備し直して見るか。 脇に越翁鍛錬と有り 新潟の鉋らしいが、
何処の鍛冶屋が作った物か不明。 最近は 沢山有る古鉋を引っ張りだして、こんな鉋も
有ったなと思いながら いじり廻して楽しんでいる。
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0541 鉋刃 東京山正

2015-10-13 10:51:19 | Weblog
9月の下旬頃 風邪を引いてしまった。 この1年位は風邪とは無縁だったが、今回は
しつこい風邪だった。 結局10月の初旬まで、骨董市にも行かず 家でゴロゴロ過ごした。
何となく 体がだるくて最悪だ。 だからブログの更新も行っていない。 ネタが無くて
書く事が無いからだ。 この所秋晴れで 少し気分が良いので 8月頃手に入れたこの鉋の
刃を整備して見た。 この鉋に付いては既に 2回ほど紹介した。

先ず鉋刃を取り出して見ると、やはり錆がすごい。 夏の間中仕舞って置いたので 錆びた
らしい。 もう一度錆を落として研ぎ直した。 この刃は耳も取って無かったので、耳を
擦り落とした。 

この刃はすごく大切れに研いで有ったので、もう少し起こして研ぎ直しているが、刃は硬く
簡単には研ぎ減らない。 まだ安定して研げるほどしのぎ部分が研ぎ減って無いが、裏も
切れたので 少し裏出しした。 裏もかなり錆びてるので、もう少し裏だしして、裏押し
した方が良いかも知れない。 この刃はすごく薄くて5ミリ~6ミリ程度しか無いかも
知れない。 鋼は正の文字の下の所まで入っており、正直に作って有ると思うが、そこまで
は使えないだろう。 

体調も少し良くなって 鉋でもいじってBやろうかと言う気分になって来た。しかし10月
は色々行事も有り、ゆっくり道具をいじくる時間が取れないのは残念だ。 骨董市にも 行け無いので 新たな道具紹介も出来ない。 寂しいが仕方ないな。

道具を大切に管理する事もだが、自分の体をもう少し良く管理しないと駄目だな。
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