大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0509 一枚刃平鉋 銘 光廣

2015-02-19 20:24:15 | Weblog
この鉋に付いては 昨年7月に概要を書いた。 少し研いで使って見たが全然切れない鉋だった。
台もぼろなので 新しい台に入れ替えた。 この台も骨董市で買った物だ。 台を掘り込んで
刃を入れて見たが、仕込みが硬くて 刃の耳が立つようだ。 調整が面倒なので しばらく
そのまま放置して有った。  それを取り出して 背の馴染の部分を削り調整して スムースに
入る様に調整した。  刃は かなり大切れになって居たので 角度を立てて研ぎ直した。
刃先を立てると 研ぎが安定せず かえって上手く研げない。 少し刃先をグラインダーで削り
やっと使える程度に研ぎ直した。 中砥石2千番で表を研ぎ 裏は9千番で研いで見たがこれで
結構切れた。 やはり裏の研ぎは大切だ。 

この刃は非常に薄い。厚みは5から6ミリ程度ではないかな。 研ぎにくい。 光廣は 鑿の
銘に有りそうな名前だ。  小判型の中に光廣とあり 左下隅に東京と書いて有る。 登録
商標も何も無い。 

使って見ると 結構切れる鉋だった。 もう少し使い込んで 刃先の鎬部分が広くなって研ぎが
安定すれば もう少し切れる様に研げると思う。 そこまで研ぎ下ろすのは結構大変そうだ。
そうなったら 薄削りも出来るかも知れない。 おい柾のこの台は良い物だ。 頭部の木口には
波型鉄板が打ち込んで有る。 割れ防止だろうと思う。
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衝立

2015-02-15 23:16:32 | Weblog
府中 郷土の森 博物館の見学で 旧田中家住宅を見学した。 府中宿の宿屋だった建物らしい。
入口にこの衝立が置いて有った。  これは最近作った物だと思う。 材は多分欅だろう。
なかなか立派な物なので 出来たら自分でも作って見たい。  持っていた携帯で全体の
イメージを写真に残した。  コピーで無ければこれで 大体のイメージは判るから 何とか
作れるかもれない。  所でこんな物を 何処に置くか。 外の空間と 室内の空間をこれで
仕切っているが 我が家ではこう言う物を置く所が無いな。 残念だ。 使う予定の無い物を
作るのは 難しいかも知れない。  材も選んで良い物を使わないと 立派に見えない。

作ろうと言う意欲が湧くかどうか 良く考えてからにしようと思う。
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ロウバイ

2015-02-15 23:05:26 | Weblog
今日は風が強くて 体感温度は低い。  寒さで運動不足なので 府中 郷土の森まで散歩に行った。
梅祭を開催していた。 紅梅もまだ少し早い様で 壱分咲き程度だろうか。  梅の隣にあるロウバイ
を見た。 早春の花はロウバイだ。 この黄色は早春の色だと思う。 既に咲き終わって 仕舞った物
も有る。  ロウバイも林になって咲くと なかなか」見応えある。

府中の森に建つ 古い建物を見て 帰りに府中本町の近くの蕎麦屋で 酒一合と 茄子の天麩羅蕎麦を
食べて帰って来た。  散歩も食事も十分満足した。 少し食べ過ぎの感はあるが。
元気に散歩できる 健康に感謝しよう。 
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鑿の研ぎ治具

2015-02-14 22:59:54 | Weblog
今日 友達が この鑿用の研ぎ治具を私にくれた。 これは良い物をもらって 嬉しい。
鑿は一応研げてるとは思うが 幅の狭い物はやはり 上手く研げない。 鑿が切れないと
仕事がやり難い。 研ぎははまれば面白いが、研ぎは物作りの手段だし、治具を使っても
上手く研げるなら それで良いと言う考えも有る。 研ぎに時間を掛けるのは勿体ない
し、後 何年出来るか判らないから 有効に時間は使いたい。

これをくれた友達の鑿を見ると確かに 綺麗に上手く研げていた。 治具を使うと鑿の
鎬の部分が平面に綺麗に研げていたので やはり切れるだろう。
まずは自分でも上手く使いこなせるか試して見て 結果が良ければまた報告しようと
思う。
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沓脱の為の道具

2015-02-13 21:11:30 | Weblog
実は今週は ずっと横浜の某所でこの写真にある 物を製作するお手伝いをしていた。 これが何か
判らないかも知れないので説明して見よう。 このU字形の部分に靴のかかとを引っ掛けて足を
上げる事で靴が脱げる仕組みだ。 U字の下の皮張り部分に片足を載せて 反対側の足の靴のかかとを
引っ掛けて脱ぐと言う仕掛けだ。 昔カウボーイが 木の又にブーツを引っ掛けて脱ぐと言うのを
何処かで見た記憶が有るが、 まあそれをもう少しスマートにした物と思う。

私は U字の皮張り部分の 丸鋲を下に有る椅子屋金槌で止める手伝いをしていた。 これが結構
面倒な作業で 丸1日で12台程度しか出来ない。 手強い皮を相手に 毎日苦労している。
私は 椅子張り屋じゃないが これだけやっていると多少はコツも判り やっと少し手早く
出来る様になって来た。 だけどこの仕事はもう終わりだ。 残念だけど コツは忘れそうだ。  

その後について書いて見よう。  この靴脱ぎは何度かお手伝いして来た。 だが最近はやって無い。 何故かと言えば、右手の薬指や中指がどうも上手く曲がらない。 どうもこれは老化から来る物の様だ。 その為に写真に有るマグネットハンマーが上手く握れず、鋲を打つ狙いが定まらない。 製品に傷をつけてもまずいので 結局このお手伝いは今はやって無い。
今もこの靴脱ぎは作って居るのだろうか。 今はこの会社とも疎遠になって居る。
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砥石

2015-02-08 13:25:12 | Weblog
最近 私は某レンタル工房の管理者を務めている。 私の工房では無く 私は単に雇われ
管理者と言うのか、押しかけ管理者です。 毎週2回 車で片道一時間半も掛けて通います。
まあ煎じ詰めて言えば ボランティア世話焼きと言う事でしょうかね。

工房に有る砥石を見付けて整備して見ました。 この砥石は真中で二つに割れていました。
このままではどうしようも無いので 取敢えず破断面にゴムノリを塗り 二つを接着しました。
出来たら漆でくっつけると良いらしいが無いので 仕方ない。
その後 一応これでくっ付いている様なので、側面に和紙を巻いて補強しました。 更に和紙の
上にタコ糸を巻いて衝撃や圧力で接着面が取れない様に手当しています。 底面が平らで無く
すわりが悪いので、 台を作ってその上に乗せる様にしてあります。

台の上面を削り込んで 砥石のガタつきを取り これから台にカシューを塗って乾いたら砥石を
貼り付ける予定です。 所でこの砥石は水色の部分が端に有り その廻りは焼けが有る様です。
まだ使って無いのですが、触った感じは 中砥石かなと思います。 しかし感じは硬そうです。
石英質の石の様に思いますがどうでしょうか。  使うのを楽しみにしています。
良い砥石だったらまた報告しますね。

人の物ですが こうして整備して置けばいつでも使えるし 勝手にいじっても許してくれる
でしょうか。
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砥石の養生

2015-02-05 15:06:40 | Weblog
私の管理している工房にこの砥石が有った。 元々台に付いていたのだが、台だ割れて
駄目そうなので、台を作り替える事にした。 油気の多い檜や杉の柾目を使いたいが
そう言う材料は 手元に無い。  そこでたまたま有ったラワンと思われる材料で台を
製作した。 砥石は周囲に和紙を巻いて カシュー塗料を塗った。 砥石の底面ははつって
有ったが 更に砥石のすわりを良くするために、少し彫り込んである。 この掘り込みで
砥石の上面が台と平行になり研ぎ易くした。 砥石は 台にもカシューを塗り防水して有るので
ついでに 砥石もカシューで貼り付けておいた。

研ぎ面はまだ真中が若干凹み気味で修正が必要だが、石が硬くてなかなか擦り減らない。
少し端っこで 研いで見ると 少し硬めの石で有るが 鋼は良くおりる様だ。
これなら使い物になりそうだが、私の物では無いので そろそろ返そうと思っている。
色々試し研ぎして 感触を確認した。  多分昔の砥石だろうと思う。 
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顕微鏡

2015-02-02 22:01:11 | Weblog
町田骨董市でこの顕微鏡を購入した。 これは茨城のある高等学校に
有った物の様だ。 茨城在住の業者は不要で廃棄予定の器機を買い取ったと言う。
従来 不要の学校機材を 学校は廃棄費用を払い 廃棄していたそうだ。

これは 生物顕微鏡でもう授業では使わないのだろうか。 顕微鏡を収納する箱
の中に 仕様履歴が書いて有った。 昭和62年頃使っていたようだ。 使用履歴
の脇には どらえもんの顔が落書きして有った。 余り面白く無い生物の授業の間に
書いた物だろう。 なかなか良く描けているね。

この顕微鏡は安物だろうが、NIKON製でメーカは一流だ。
これで千円と格安の値段だと思う。 しかしレンズには若干曇りもあった。
カメラのレンズ洗浄液で拭いて何とか 綺麗になった。

凹面鏡を動かして、下から光を当てて 透過光で見れば良く見える。  
これで 刃物の刃先を見られれば良いと思うがまだやって見て無い。
LEDの照明で 反射光で上手く見られると良いのだが。 上手く行くか
どうか不明。

大体600倍まで拡大出来るが 100倍で見られれば十分だと思う。
上手く刃先が見られたらまた報告しよう。
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auto-leader  SEKONIC

2015-02-01 13:37:39 | Weblog
2月になった。 今日は久し振りに町田天満宮骨董市に行った。 行って見て
驚いた。 物凄い人手だ。 境内を自由に歩けないほど、人が一杯だった。
一回りしたが めぼしい物は無い。 帰ろうかとしたところで この露出計
を見付けて 200円で購入した。 今ならカメラに露出計は付いてるから
普通は不要だ。 デジカメならなおさらだ。 これを使うのは 絞りとシャッター
スピードを自分で合わせる古いカメラの場合しか無い。 需要が無いからこの
値段になったんだろう。  電池を入れるフォトダイオードを使うタイプの
様だ。  向かって右側が今回買った物で 左側は以前買った物。 これはセレン
光電池を使う物です。  

さてそれでは昔のカメラを引っ張り出してまた使って見るかな。 まだフイルムも
売って居る事は確認している。 現像代とプリント代を含めると随分高い物に
なる。  
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