大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

八角玄翁 銘 丸に増

2016-08-31 23:18:47 | Weblog
今日駅の近くに買い物に行き、帰り 少し遠回りして例の高層の都営住宅のアーケードを通った。  此処ではいつもおでんに麦酒で一杯飲ませる仮設テントが有る。 その前で本や陶器や古家具や衣類を販売している。 その中に最近道具類も混じる。  通る人が大分買って残り少なくなったが、まだ色々置いて有った。  見るとこの玄翁が有ったので買って来た。 50円だった。 頭は八角の 300gで銘は丸に増と有る。 柄は約20センチで 多分短く切断したと思う。 だから握り部分が若干細い。 まだそれ程使い込んだ状態では無く 傷も無い。 柄を短くして これ一丁で 細かい仕事も 荒い仕事もこなしたのかも知れない。この頭の黒い色を見ると 黒錆転換剤を塗ったかも知れない。 使い易そうなので、暫くこれを使って見ようかな。  頭が重いから 柄が短いと案外使い易い様に思う。 こうしてまた一つ道具が増えた。 今日で8月は終わり。 8月の道具は買い納めだ。
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0486 千代寿の削り

2016-08-31 20:40:55 | Weblog
この鉋は町田骨董市で入手した。 薄い台に入って居たのでこれで少し削って見たが全然駄目だった。 その後台をアサダ桜で打ち直した。 その後少し使ったがずっと放置していた。 今回改めて台を整備して刃を研ぎ直すと、結構切れる鉋だ。 まだもう少し裏を綺麗に研ぎ直せば 更に切れるようになると思う。  やっぱり台は重要だ。 古台で色々試し削りしているが、上手く削れなければ 新しい台に直すべきだと思った。 この千代寿の作者が誰であるにしろ、切れると嬉しい。  それにしてもこの刃は既に使い込まれて短く、実用にはならない。 時々 出して試し削りして楽しむしかないだろう。  
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国宝 縄文のビーナス

2016-08-30 22:26:43 | Weblog
この土偶は平成7年の国宝に指定されたそうだ。 棚畑遺跡から出土した。 質の良い粘土で製作して有り、表面を丁寧に磨いて有る様だ。 全く無傷で出土している。 妊娠した腰の張った安定感有る女性像で 縄文のビーナスと言われる由縁はこのフォルムから来る物だろう。 縄文中期 今から5000年前に生きた縄文人は 豊かな生活をしていた事だろう。

現代人は ビーナスラインと呼ばれる道路を走り白樺湖とその周辺の高原地帯を走り廻って来た。 この辺りはとても良い所だねー。
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猪の飾りの土器

2016-08-30 20:05:04 | Weblog
茅野市に有る 尖石縄文考古館に行って来た。 結構面白いし、私はこう言う土器や土偶が大好きだ。 縄文人の豪快でかつ繊細な造形感覚は なかなかの物だと思う。 マネしたい物だがまず無理だ。

この猪は土器の縁の飾りだと思うが、多分単なる縁飾りでは無いだろう。 どう言う意味が有るか判らないが デフォルメされた猪は 何となく笑っている様にも思える。 イノシシは単なる彼らの食料では無かっただろう。  この土器は全体は無く縁の部分が残るのみだ。

茅野市周辺は 縄文中期 5000年前は 住みよい環境だっただろう。 狩猟主体の縄文人は稲作を進める 弥生人に制覇されて行ったのかも知れない。 気候変動も有ったろう。今車で走っても なんと良い所かと思わされる。  秋にももう一度訪れたい物だ。
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0571 二枚刃平鉋 銘 元祖正宗

2016-08-28 11:25:43 | Weblog
この鉋は以前購入した物だ。 錆が酷かったので暫く放置していた。 それに台が無かった。 最近 余っている古台を見つけ出してこの鉋刃を仕込んで見た。 まだ研ぎの途中だが一応削れた。 正宗と言う名前の鉋は色々有りそうだ。 この正宗は写真では判りずらいが、注連縄の下に 小さく元祖 そして大きく正宗とある。 何処で作られた物か知らないが、結構切れそうだ。 多分普通の極軟鋼の地金に鋼を鍛接した普通の品物だろう。 若干研ぎ難いがまあ何とかなる。 今回は裏刃も付けて二枚刃に仕立てた。 これで良い。 古台だが暫くは使えそうだ。 少し使って良ければ台を新たに作っても良い。 天龍斎栄一の作と書いてあるこの鉋は 結構刃持ちが良い様に思う。 もう少し整備して調子を出してやりたい。
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今日の思わぬ収穫

2016-08-25 18:17:40 | Weblog
台風は過ぎ去った。 朝から暑い。  昼は暑いので夕方に生協のお店に買い物に行く。 途中に都営の高層住宅が有り、そのアーケードのお店の前でガラクタを販売している。 時々立ち寄って 古本を買う。  今日は道具類が有ったので買って来た。 全部で250円と破格の値段だった。  こんな事有るのかねー。

買った物は 一番上が 丁奈(柄も付いてる) 中右は 追入鑿一分 真中はドリルの刃3本とサライ  中左は回転砥石用のドレッサーと その替刃 こんな物を買っても見た。

この都営の高層住宅に暮らす住人が 仕事を止め何処かに引っ越したのかも知れない。大工道具らしき物は この丁奈しか無かったが、他の物は 売れてしまったのかも知れない。 今日は 運の良い日だ。   早速丁奈の刃沓を作って見ようかな。

その後少し調べて見た。
丁奈:銘は有るが 上手く読めない。 銘の部分を槌で打ってつぶして有る様だ。 何故だ。少し研いで見たが、わりに研ぎ易い様だ。 使いこなせるか心配だ。
鑿: 良く見ると0.8分かも知れない。 銘は無い。殆ど使って無い。口金は磨きだ。
ドリルの刃: 簡単に鑢が掛かった。 百円ショップの安物だろうか。丸軸だが六角なら良かったのだが。
ドレッサー: 兎に角使えた。 グラインダー持って無い人には何だか判らないだろう。   
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0589 影利鉋の削り

2016-08-24 21:27:37 | Weblog
最近 台下端の修正にガラス定盤にサンドペーパーを貼った物でこすって均す事を行っている。 今までは 昇降盤の定盤に台下端をこすり付けて当たる部分を台直しで削っていた。これが結構難しい様だ。 3Mの粘着面の有るサンドペーパーをガラスに張り これで最終的に修正すると上手く行くことが多い。  この影利鉋もそうやって修正した。 この台は木裏が下端に来ている珍しい物で真中が高く修正がやりずらい。 直して削って見ると 案外上手く削れた。 まだ若干引きが重いので もう少し研ぎ直した方が良いかも知れない。 この鉋地金に鋼がほんのわずかしか張り付いて無い。 これも珍しい。 全く駄目な鉋かなと思ったが 案外と切れた。  まあこれが普通なんだろう。 台も替えた方が良いかも知れないが、材料が不足なので 一応削れれば このままとしよう。 檜材も選べばもう少し薄く削れるのかも知れない。   
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0573 三角輪鉋の削り

2016-08-22 22:05:48 | Weblog
今日は朝から雨で 何処にも行けず。 まあ電車も止まったから行かなくて良かった。今年は台風の当たり年かな。  さて暇なので鉋の整備を行う。 この鉋も台に入れて大分時間が経つ。  余り研ぎ良くないので、手が出にくい。 それに裏錆が酷い鉋だった。 裏出ししながら研ぎ減らすが まだまだだな。それでも刃裏の真中に錆穴が少し残る程度まで来た。 まあ仕事で鉋を使う人は 扱う鉋じゃない。 相当時間を掛けても仕上がらない。 一応表側が整ったので少し削って見た。 材は檜材でホームセンターで入手した物。  一応上手く削れる様だ。 だが丁度真中辺りの 裏に錆穴が有り これに寄る物か 屑は真中で割れて出て来る。 それ以外は意外と具合良い。 この錆鉋刃がこんなに上手く削れるとは思わなかったなー。  今の錆部分を研ぎ減らせば良い鉋になりそうだ。 それにしてもこの地金の部分が研ぎ難い。 この地金は鑿用の物では無いのかな。 八分の鉋刃にしては かなり薄い刃だ。それも研ぎ難い原因かも知れない。  今は暑いし長く研ぎは出来ないので、秋になったらまた手を付ける事にしよう。  
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0584 鉋 東京山治の削り

2016-08-22 09:43:16 | Weblog
この鉋も一応削れたので、暫く放置して有った。 今日は台風が来て朝から雨が降り外出中止。  家でこの鉋を取り出して研ぎ直した。 台も狂っていた。 裏を縦研ぎして見たが上手く無い。 何時もの様にして、研ぎ直すとまあまあ削れる様だ。 上手く研げて無いと材の艶が無く 何となく滑らかな感触では無いのですぐ判る。  暫く削ると削り面がよじれて来るのか 段々削れなくなる。 精密な直線定規を当てて 隙をみて光が漏れる様なら 修整してから削ると上手く行く。  これで20ミクロン以上有るだろう。 まあ削れるだけで良い。 安物鉋刃をまとめ買いした一つだが、使える鉋で良かったねー。 まあ刃研ぎも大切だが、台の調整がもっと大切だと最近は思って居る。 

この鉋は結構良く切れる鉋だった。 そこで今回 手作り市に自作鉋台の鉋と言う事で出品して千円で売ってしまった。 惜しかったなー。  でも似た物は他にも有るから良しとしよう。 これで 買った人が上手く使ってくれる事を望む。 私の知り合いなので 時々は様子を確認する事も出来るだろう。 (2016-9-10)
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0570 二枚刃平鉋 銘 越吹雪

2016-08-21 11:31:23 | Weblog
2016い年3月 富岡八幡骨董市でこの鉋を入手した。 どうもその事を書き留めて置くのを忘れた様だ。 引出からこの鉋が出て来たので 色々調べたらブログには載せなかったのかも知れない。 その存在を忘れていたが、見るとまだ新しい物の様にも思う。台頭に割れは無いが既にボルトを入れて締め付けて有った。 刃幅は58ミリ程度か。 裏刃も付いていた。名前から想像すると 新潟辺りで作られた物と思うがどうかな。 刃は台に入れて長く放置され緩い様だ。 表馴染みの台側の木工パテを薄く塗り紙を挟む代わりとして見た。 余り研ぎ良くない鉋だが まあそこそこ切れる様だ。  もう少し台を調整して見ようと思う。 小型の鉋の割に重くて 刃も台も厚く しっかりしていると思う。 確か500円で買ったと思うが、今となってははっきり思い出せない。 折角なのでもう少し色々いじって見ようと思っている。
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