大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0684  西勘鉋の削り

2018-10-30 17:14:44 | Weblog
この鉋は余り切れない様だ。 兎に角 この鉋刃の鋼の部分が硬い。 刃の角度を寝かせて有ったので若干立てて研ぎ直している。 鎬部分の面積が狭くて 安定して研げない。 どうしても丸刃になり易い。 だから鋭く研げないのだろうと思う。 結果的に切れない事になる。 それでも何度か研ぎ直して 一応この程度削れる様になった。 取敢えず結果を載せておこう。 鎬面が広がって安定して研げるまでには大分時間が掛かると思う。 また良い結果が出たら 載せようと思う。 それにしても研ぎ味は余り良くないな。

この鉋も若干研ぎ難いが 段々良く切れる様になって来た。 比較的小型で扱い易い。 そこで 友達のお土産に持参しようと思う。 細野さん上手く使ってね。2019/4/19
(管理番号ミスを修正)
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0428 良明鉋の台打ち

2018-10-29 21:07:41 | Weblog
この鉋は町田骨董市で求めた物だ。 数年前の事になる。 台を直して少し使って見たが結構切れる鉋との印象が有る。 今回 この鉋刃の為に台を作り直した。 取敢えず一枚刃で 台に仕込んで 暫く刃を台に馴染ませている所だ。  さて玩物喪志の解釈については、以前のブログにも書いたので 今回は省略しよう。

台を作り直した 試し削りについて少し書いて見ようか。 一応上手く削れるのか 確認している。 それが結構難しい物だ。  材料はこの辺には材木屋も無いので ホームセンター ユニディーで2×4材に近い材料を買う。 これは3メートル近く有るので 大体90センチに3本に切って持ち帰る。 これが試し削りの材料になる。 所々節も有るので なるべく節の少ない物を選ぶ。 これを昇降盤の上に載せて削る様にしている。 薄削りの大会では1.8メートル材を使うらしいが それでは長すぎて扱いに困るので 短くしている。 大体自分は大工でも家具屋でも無いし そう言う大会に出る程の実力も無いだろう。 処でこうして試し削りしていて段々判った事は どの鉋もきっちり研いで台を整備すれば 大半は良く切れると言う事だ。 そこで今は台を打ち直した鉋を使い 鉋台になる材料を削って見る。 樫の木やその他硬い材料が多くてこれで どの程度の刃持ちするかが判る。 私の持っている骨董市鉋は良く切れても刃持ちしない物が多い様に思う。 それは刃が短く 美味しい部分が既に使われてしまった為だろうか。 

所でこの鉋台が掘り上がり刃を入れようとすると、刃がどうも斜めに付いて居る様だ。 そこで刃先を削り落として 再度刃を付け直している。 結構硬い鋼でなかなか研ぎ減らない。やっと削れる段階まで来たが 台の調整が今一で 調子よく削れない。 焦らずゆっくりやろう。(2018/11/3)
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0404 重保の台打ち その2

2018-10-28 22:40:48 | Weblog
この鉋は相当昔購入した物で 既に2度載せたと思う。 反り台鉋だったものを一度目に仮台を作り使って見ると結構切れる鉋だった。 その台は桜材で出来ており、台が短くて面取り鉋程度にしか使えない。 気になって居たので今回普通台に打ち直した。 この材は最近よく使う物で 工房に有った物だ。 材表面のヒビ割れを薄く昇降盤で切り取り 良い部分は既に使ってしまった。 残った所々ヒビ割れに有る材を3枚重ねて 厚み24ミリの鉋台を作った。幅75ミリ 全長270ミリの台が1丁で来たので、それを使いこの重保の為に台打ちして見た。 見た感じは良さそうだ。 綺麗な木目が浮き立つ。 刃は全長55ミリ程度で 鋼も残り15ミリを切ると思う。 この重保が会津の重保の事か 私にはそう断定できる程の自信は無い。 会津の鉋もそんなに持って無いし判らない。 この鉋も既に使い切った物だろうし 新しい台を作って これで暫く遊んで 後は引出で お休み願えば良いだろう。 飾り鉋の一つとなるだろう。

この鉋使って見たいが 台に入れて刃を出すと 片側しか刃が出ない。 良く調べて無かったが どうも刃が傾いて研がれていたらしい。 少し刃を引いて再度付け直している。 従ってまだ試し削り出来ない。 この所乾燥して台も狂って来ている。 削りを確認するまでにはもう少し時間が掛かりそうだ。 (2018/11/3)
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0092 国信の削り その2

2018-10-26 21:26:07 | Weblog
この国信と言う鉋 更に研ぎ直すと良く切れる様だ。 残念ながら刃が短い。 台も薄く作ってあるが、やはり調整がやりずらい。 詰まり実用には向かないと思う。 骨董市の鉋の大半 私が買う500円を越えない額で買って来た物は 皆使い古しで 刃が短い物が多い。そう考えると 実にガラクタを良くこれだけ集めたなと 思う事も有る。 これらの鉋は私が居なくなったらどうなるのだろう。  大半は既に使い切った状態で もらっても嬉しく無いだろう。 改めて鉋の行き先を考える時期に来ているかも知れないな。  
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0686 蔵王丸の削り

2018-10-26 21:15:44 | Weblog
最近私のパソコンに来ていた迷惑メールがぱったり来なくなった。 勿論フィルターリングして受信ファイルに落ちない様にしては居るが 結構な件数が来るのでやはり憂鬱だった。 少し気分が良いが安心は出来ない。 さて長く手入れして来た蔵王丸鉋は やっと刃を入れて試し削り出来る状況まで来た。 と言ってもまだ刃は完璧な状態では無い。 取敢えず切れる切れないを判断する程度の状態だ。  まあ結論から言えば 良さそうだとは思う。 これでもう少し研ぎ進めば更に切れると思う。 台も当面このままで行けそうだ。 大和で買った鉋はまあ当りの部類だろう。  
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0686 二枚刃平鉋 蔵王丸(八分)

2018-10-23 20:12:01 | Weblog
この鉋も大和骨董市で求めた。 前述の是千代と2丁で千円だった。 状態は良く無かったが裏が良い物が付いて居たし、刃もまだ十分長いので買って来た。 刃の長さは約80ミリ有る。 まだこれから十分楽しめる。 裏刃を見ると丸に悦の文字が有った。 友裏かどうか私には良く判らないが、 これはもしかすると 悦英の職人が作った物かも知れない。 刃を見ると少し斜めに研がれていたので、修正した。 刃口を狭める口板は割れていたので、取り除き 新たに作り直した。 これで刃をもう少し綺麗に研ぎ直して、削れるまでにはもう少し掛かりそうだ。 切れる鉋なら嬉しいが 確認するまでにはもう少し掛かると思う。
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0683 神流鉋の削り

2018-10-23 20:01:56 | Weblog
この鉋の台は相当に狂っていた。 台の真ん中あたりがかなり凹んでいた。 多分棒状の物を削った為では無いかと思う。 修整したが 削り過ぎると台が薄くなるので程々にした。 刃口も詰めた。 刃は焼き戻ししていない。 取敢えずどんな感触か確かめてからにしよう。この刃は薄い割に 随分と寝かせて研いで有った。 修整しようとしているが、鋼が硬いのかなかなか研ぎ減らない。 だから安定して研げない。 こういう時に研ぎ治具が有ると便利だろう。 まあ取敢えず削って見た。 現状はこんな感じで削れる。 もう少し丁寧に研ぎ直せは更に良く削れると思う。 しかし削った跡を見ると艶が無い。 刃が良くないのか、砥石も人造仕上げを軽く掛けた程度なのでそれが良くないのか判らない。 もう少し気持ち良く削れれば、 新たな台を作って入れ替えたいが これでは考えてしまうな。


その後 この鉋の事は忘れていたが、最近取り出してもう一度研ぎ直した。 台は最近の乾燥で狂っているのでもう一度修正した。 これで削って見るとこの鉋は どうも良さそうだ。 硬い鋼で何となく カリカリと削れる。 もう少ししっとり削れて欲しい気もする。 薄く均一な鉋屑はまだ出せない。 多分台の修正が不十分なのだろうと思う。 削りは前の方が良さそうだ。 まあ駄目鉋で無くて良かった。 色々やって居ればいずれ 良くなるだろうと思っている。(2019/1/7)
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0685 二枚刃平鉋 銘 是千代(八分)

2018-10-21 23:25:05 | Weblog
この鉋も大和骨董市で手に入れた。 台上面の脇が大きく角面取りして有る。 もしかすると以前は長台鉋だったのかも知れない。 兎に角 台下端は 刃口が高くて台尻と台頭が低い。反り台と言う感じでも無いが、何か特殊な仕立ての様だ。 刃の銘は是千代で八分 長さは85ミリ有るから まだ十分使える。 銘 是千代は鏨で彫って有り、そこに朱を入れて有った様だ。 何処の誰が作った物か知らないが、怪しい鉋だ。 押さえ棒は 4ミリ位ある太い角棒になっている。 裏も立派な物が付いて居るが、銘は無い。 現在刃の研ぎ直し中。 台は下端を削ってそのまま使いたいが、狂いが大きくて無理かも知れない。 仕立てて削れるまでには相当時間が掛かると思う。 これでもう一丁同じ様な鉋と含めて 千円だった。  

この鉋のその後に付いて少し書いて見よう。 台下端を調整している。 刃口に対して台頭側と台尻側の下端が随分低い。 それに捻じれもある様だ。 総て削り落として均すと 台は随分薄くなる。 そこで台頭と台尻の一部を削り取ってそこに別材を貼り付ける。 その後台を均して平面を出した。 こんな事は普通はやらないだろうな。 刃口も3ミリ以上開いているので詰めた。 これで削って見ると まだ調整は不完全で薄くは削れないが、随分引きが軽い。 是千代は何者か知らないが 案外良い鉋の様だ。 これなら台を打ち直しても良いかな。 結構良い鉋が手に入って嬉しい。 まだこれから刃を研ぎ直して十分遊べる鉋だな。

その後ネットで調べると 小熊作の是千代鉋が見付かった。 小熊登代吉と言う鍛冶屋さんは多分 新潟の人だろうと思う。 私の物がそれと同じ物か写真だけでは判り難いが、やはり朱が鏨文字に入っていた。 まあそんな感じで少しは手掛かりが掴めた。 その後色々忙しくてこの鉋に係っていない。 もう少し切れる所まで何とかしたいと思う。(2018/11/4)
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0684 二枚刃平鉋 銘 西勘

2018-10-20 20:33:25 | Weblog
この鉋には 鏨で西勘と彫って有る。 西勘は左官道具を扱う道具屋の事かも知れない。 西勘の銘で鉋も出しているとすれば お店の信用上 結構しっかりした間違いない製品だろうと推定できる。 それにこの鉋は 殆ど使った様でも無いので買って見た。 錆も殆ど無かった。 但し裏刃を留める押さえ棒の右側が 半分抜けかかっていたので今は抜いて有り いずれ付け直す予定だが、ドリルの刃が短くて向う側に届かない。 長い物を調達する予定。 裏刃には 商標 吉宗と刻印が在った。軽く研ぎ直しただけで 裏刃を付ければすぐにも使えそうだ。 これも刃幅55ミリ 全長100ミリで 多分 殆ど使って無いと思う。 小鉋の部類で使い易いから 誰かにプレゼントかなとも思う。 いずれ削りに感触を載せたい。

その後について書いて見ようか。 押さえ棒を挿入する為の長いドリルの刃は買いに行く時間が取れない。 そこで右側面から左側位置と同じ所に穴明けする事にした。 ハンドドリルでは垂直が上手く出せないのでボール盤で穴明けした。 押さえ棒は釘の頭を切った物を使って有ったので同様にした。 裏刃の押さえが少し緩い様なので調整した。 裏刃は入るが 脇が締め付けられてきつい。 それだけ台が収縮したのだろう。 脇を少し削り取った。 裏刃の耳も叩いて調整した。 何とか裏刃も上手く納まった。 台下端を見ると相当狂っていた。刃口周辺が高くて台頭と台尻が低くなっている。 鉋で相当削って調整した。 これで刃をもう一度研ぎ直せば削れる状態だが、今日は此処までとする。 後は上手く削れたら改めて載せようか。 (2018/10/22)  

世の中早々上手くは行かない。 削りは思わしくない。 現在は寝かせて研いで有った刃を少し起こして研ぎ直している。 刃と砥石の接地面は3ミリ程度しか無い。 やはり角度が決まらず上手く研げない。 しかし上手く研げないから切れないと言うだけでは無さそうだ。 思った程に 軽くも引けない様だ。 材の艶も今一と言う所か。 もう少し色々いじくって見ようかと思う。(2018/10/25)
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0683 二枚刃平鉋 銘 神流 

2018-10-20 20:22:35 | Weblog
今日は久し振りに秋晴れの晴天となった。 そこで暫くご無沙汰の大和骨董市に行った。 相変わらず人が多い。 何時も道具類を買う業者は今回は余り欲しい物が無い。 そこで駅の反対側に行ってこの鉋を含めて2丁を購入した。併せて千円だった。 一丁目を紹介しよう。
これは既に錆を落として少し整備した所だ。 銘は 神流と有る。 幅55ミリ長さ105ミリでそれ程使い込まれて無いと思う。 だけど刃口が広い。 二枚刃にしてもこれでは使い難い。 いずれ詰める予定。 良く有る小型鉋と言う所だろうか。 少し研ぎ直しているがまだ使える状態では無い。 使って見て良ければまた紹介しよう。 小型で軽いから 案外使い易いと思う。 誰かにプレゼントしようか。

この鉋の背の馴染み部分に厚く紙が貼って有った。 刃を抜くとやはり馴染みの部分が相当錆で腐食が進んでいた。 それを削り落として、錆止め替わりに黒染液を塗って置いた。 紙は剥してしまうと刃はゆるくて留まらない。 紙は貼り付けると湿気を呼び背の馴染みが錆びる。 そこで刃を入れる溝の内側に薄板を細長く切って貼り付けた。 この後背の当たる部分を削り刃を納めた。 まあこれは取敢えず削って見る為の応急処置でも有る。 良い刃なら台を作り直すつもりだ。 さて研ぎ直して削って見ると一応削れる様だ。 この刃は まだ余り使って無い為なのか、刃先が細かく欠ける様だ。 焼きが硬いのかも知れない。 一度 焼き戻ししてもう一度削りにトライしようと思う。 上手く行ったらまた掲載しよう。 失敗ならこの鉋はボツだ。  そんな上等品では無いのかも知れない。(2018/10/21)
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