大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0545 京利平鉋の削り

2015-12-31 23:01:56 | Weblog
この鉋に付いて既に記述したと思う。 台の頭部下端に割れが有りそれを繕って見たが
余り具合良くない。 やはり台を打ち直すかなと思っていたが、もう一度台の下端を均し
刃も研ぎ直した。 それで削って見ると具合良く削れた。 この状態が長く保たれるか
判らないが、今の所 好調だ。

まだそれ程薄い訳では無いが、この鉋でこれだけ削れるとは 思わなかった。 以前は何処か
の木工所で使われていた放出品の感じだが、何処の誰が作った物か産地も判らない。
この鉋を見直した。 長く大切に使ってやりたい。 今日は大晦日で 何となく鉋を出して
遊んでいる。 遊べるのはこの2~3日の事だ。 来年もこうして好きな事して遊べると
嬉しいな。  出来るだろうか。 体調を壊さない様に注意して過ごさねばいけない年齢に
なって来た様に思う。
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ボロ鉋台

2015-12-31 12:10:35 | Weblog
これだけ鉋を集めていると、使えない物も有る。 台は木製だし 腐ってボロボロの物も
中には有るし、台も自分で打つので 不要の台も出て来る。 なかなか捨てられないので
いつの間にか 不要の台が溜まって来ている。 その一部を写真に撮って見た。 探せば
これ以上にもっと有るだろう。 

これをどう生かせば良いだろうか。 使える物は鉋台として使うが、そう言う物は殆ど
無い。 そこで 使えそうな物は 細く短冊に切って鑿の柄にする事も有る。しかし柄に
なる様な厚い台は余り無いので、なかなか適当な物は無い。 金槌の柄も同様に 台が短く
真中に鉋刃が入る穴が有り長尺物は取れないので無理が有る。

まあ長台鉋の台を小鉋の台にするのは丁度良い。 古い台は材が枯れて弾力も無くもろく
なっているので、基本的に台には適さないと思う。 そんな訳で 適当な使い道が無く
それでも捨てず段々溜まって来たと言う事だ。 

最後は廃棄するかも知れないが もう少し使い道を探して色々検討して見ようと思う。
古鉋もこれは使えると思うもの以外は、蒐集したオリジナルな台のままなるべく、使える
程度に修理して 保管するように努力している。 それは鉋供養にもなると思うが?
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0080 是 茂義鉋の修理

2015-12-30 18:04:17 | Weblog
この鉋 相当に昔入手した物と思う。 詳しい経緯は忘れた。 最近出して使っている
時、台の下端刃口の台頭側の欠けに貼り付けて置いた、木片が剥がれ落ちた。 やはり
接着だけで木片を固定するのは無理が有る。 

この鉋を入手した時 丁度包口の左側の部分に何かに引っ掛けたのか 大きな欠けが有った。
そこで その欠けを三角に削り木片を貼り付けて置いた訳だ。 しかし無駄な努力だった
様だ。 そんな訳で 今回は別の繕い修理を行って見た。

まず台の刃口に近い部分をスライド丸鋸で欠き取った。 そこに短冊状に切った樫の木を
貼り付けて見た。 案外と上手く行った。短冊の幅をもう少し広く取れば 包口も出来た
と思う。 但し台の繊維方向とは直角に貼り付けたので、もしかして木の収縮で剥がれる
可能性も有る。  取敢えず様子を見ている。

修理したので 刃を研ぎ直して削って見た。 結構良く削れる鉋だった。 見直した。
これなら 普段使いの廻して使って見ようかと言う気分になった。何処の誰が作った物か
情報も無く 全く不明だ。 暮れの暇な時間を見付けて少し遊んでいる訳だ。
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0556 東 廣貞鉋 について

2015-12-28 14:05:10 | Weblog
先日 富岡八幡骨董市で購入した 廣貞鉋を整備している。 この鉋裏刃を見ると同じく
廣貞の銘が有り、共裏だった。 安く購入した物は 大抵裏の無い物が多いが、これは
結構良い裏が付いていた。 刃はかなりベタ裏で平面が出し難いので グラインダーで
両脇を削り取った。 裏出しと裏押しを行って研ぎ直して見たが 思ったほど切れない。
刃口も広いので 少し詰めた。 刃の挿入も緩いので パテを塗り調整している。

これで何度か研ぎ直して居れば 段々切れるようになると思う。 グラインダーでしのぎ面を
すきとって研ぎ直せば 良いと思うが、急いで無いのでゆっくりやろう。現状でも一応上手く
削れるが もう少し軽い引きで使える様になればと思う。  研ぎを行うと手がまっ黒に
なるのと手が荒れるのが困り事だ。  指先に割れが入るので毎回手を洗ったらクリームを
塗らないと 大変な事になる。 昔はこんな事はなかったのだが。 歳取って 指の油が
抜けたんだろうね。
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0556 二枚刃平鉋 銘 東 廣貞

2015-12-27 20:30:20 | Weblog
今年の買い納に この鉋を購入した。 800円だった。 これは東 廣貞と言う銘で
多分 小熊寅三郎の物では無く 新潟で作られた物で 石橋 籐七さんの物では無いかと
何処かに載っていたが、そうかも知れない。 私には判断できない。 まだ調整中で試し
削りしてないが、まあまあ切れそうだ。  

刃幅70ミリ 全長90ミリ程度有り、それ程使って無い様だ。 台の下端包み口も
残っていた。 台は真っ黒で油台だったのかも知れない。 この業者は沢山鉋を持っていた
が、これだけが八分でそれ以外はみな六分の鉋だったと思う。 鉋を余り買う人は居ない
少ない様だ。

まあ良さそうな鉋なので手入れし甲斐は有る。 正月休みこの鉋をいじくって遊べると思う。
少し 試し削りして見たが、思う程切れない。もう少し研ぎと調整が必要だ。
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縦引き鋸 九寸 銘 中屋守?

2015-12-27 18:13:19 | Weblog
今年も もう終わりだ。 骨董市もこれが今年の終いだと考えて、富岡八幡骨董市に
行って来た。 天気は良いが風が冷たい日だった。 境内の脇でお店を開く業者から
この 鋸を買って来た。 私は鋸の見立ては出来ないので 良い物を選ぶ自信は無い。
しかしこの鋸は すらりと反りが有り形が良い。 それに腰が強くてへなへなしないので
縦引きには良いと考えて買って見た。 二千円と少し高かった。 取敢えず目立てを
しなくも使えそうだ。 但し柄が細い。 私にはもう少し太くて総ツル巻の方が使い
易いと思う。

大工が持っていた物だと業者は言う。 業者はこの大工から80本程 鋸を買ったと言う。
とても一人では使い切れない量だ。 腰の強い鋸は 玉鋼の可能性が有ると言うがどうかな。私のは 見分ける能力は無い。 それでも茄子紺に良い色に育っている。
今年の買い納は鋸になるだろうか。鋸使いは下手だが まあ良い。 少し使って見て 切れ
無ければ目立てに出そうと思う。結構 古そうで 仕上がった色なのでこれ以上は錆びない
だろう。 銘は有るが上手く読めない。 それが残念だ。 刃は250ミリ有るので 一応
九寸として置いた。
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0008 国輝 鉋刃の甲面

2015-12-26 21:05:55 | Weblog
この鉋を 取り出して最近いじり廻している。 何となく切れない鉋だが 諦めて無いのは
この刃 甲面のこのひび割れが 何となく気になるからだ。 こんなのは他の刃には無い。
これはひょっとして 日本地と言われる物だろうか。 私はそう言う事は誰に教えてもらう
事も無いので良く判らない。  しかし道具曼荼羅に載る、世に知られた 銘品の中には
こんな感じのごついひび割れの様な物が有る鉋刃が有る。  それと似ているように思う。

それに研いだ感触はとても柔らかく研ぎ易いのだ。 だからもう少し切れる鉋で有って欲し
いと思い、いじり廻しているのだ。  最近判ったのはこの鉋刃が斜めに挿入されている
様なので それを改良中だ。 その内段々切れる鉋に変身すると思う。 そう願って諦めず
色々良いと思う事を総てやって試している。  それに段々良くなりつつ有る様の思うが。

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越彦 鑿箱の製作

2015-12-22 23:02:43 | Weblog
先日 ボロ市で購入した10本組鑿の為に 箱を制作した。 外形寸法は360×250
×55ミリ程度とした。 その辺に有った余り材料で作った。 鑿が箱の中で転がりお互い
に傷つかない様に仮の仕切りを入れて有る。 これを糊付けしても良いのだが、柄を付け直す
可能性も有るので 今は仮に置いて有るだけだ。 こうして箱に入れて置けば 湿気も
呼ばず 錆も防げるだろう。 中に乾燥剤でも入れてしっかり蓋を締めれば 確実だと
思っている。  

ホコリも入らないしこれで安心して仕舞っておける。 いずれ時間が出来たら短い柄の鑿は
柄を交換したいと思うが何時実現できるか判らない。 その内やろうと思う。
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土牛のバール 

2015-12-20 22:48:47 | Weblog
そう言えば このバールをボロ市で買った。 100円だった。 家具を壊して
そこから材料を取る時に 使えると考えて購入した。 

別に古い物では無く 今も売られている物だろう。 少し錆びているが支障ない。
こう言う物を準備して 捨てられた家具から 使えそうな材木をはぎ取る時に 便利な
道具だ。  

一般にはインテリアバールと言うらしい。 
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串田 孫一 展  小金井市立はけの森美術館

2015-12-19 18:38:53 | Weblog
今日は天気は良いが風が冷たい。 久し振りにバスで小金井まで行った。 はけの森美術館
で 串田 孫一展を見た。

この人はFMで声しか知らない。 色々雑誌の編集や本の装丁や小説や楽器の演奏もやるとは
知らなかった。 この人が書いた 絵本はなかなか面白いし、デザインが素晴らしい。
色使いも抜群に上手いと思う。 そんな事は今日初めて知った。

この美術館に行くのも 2回目だ。 廻りはまだ昔の雰囲気も残り、 空は青く澄み風は
強く寒いが 気持ち良い。 すぐ隣に喫茶店で昼飯を食べ珈琲も飲んだ。

楽しい時間だった。 道の向い側の農家が作るキウイ―も買って来た。 
宜しければ 一度 行って見ると良いと思う。 お勧めする。
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