あのコルトを狙え

TOKYO2020 子供たちに負債を(笑)

山河燃ゆ

2006-01-17 22:20:35 | ドラマ
私はご存知の通り大の西部警察ファンであります。
小学生だった頃に本放送が始まってから今に至る。
当然の影響で石原裕次郎、渡哲也、舘ひろし(敬略称)の大ファンとなっている程です。
すごく好きな作品でその後の人生に大きな影響を与えています。

が・・・・。昭和59年、西部警察PartⅢの本放送時そんな私から裏切り行為をさせてしまったドラマがある。
それがNHKの大河ドラマ『山河燃ゆ』です。

『戦前、戦中、戦後の日系アメリカ人2世の兄弟を中心に、その友人や家族が引き裂かれた太平洋戦争の悲劇を描き~』
な内容です。
当時彩雲家では日曜の8時は下の居間で家族がNHKの大河ドラマを見て西部警察は2階の部屋で見る慣わしでした。
そんな私がなぜ「山河燃ゆ」の初回から見て引き込まれてしまったのか。
それは初回時は7時半からの放送だったからです。
大河ドラマなんて興味無いけれど夕飯を食べながらついつい見入ってしまい8時になっても西部警察を捨てて終わりまで見てしまいました。

ストーリーもさることながら時代考証や小道具、セットといったNHK的な細かさが私の心を掴んでしまいました。
私が好きな場面は多々ありますが今でも私生活に影響を及ぼしてしまう一場面があります。
映画同好会の学生が集っていた喫茶店「リラ」で柳生博さん演じる店主白浜さんが
物資の無い戦中、海軍軍人になったかつての学生さんが南方みやげで
「コーヒー豆」を持ってくる場面がありました。
興奮しながらそのコーヒー豆を受け取った柳生博さんが袋を開け匂いを嗅ぎ

「これがコーヒーだよ!!大豆の
代用コーヒーなんかと訳が違うよ!!(比べ物にならないよ、だったかな?)」
と嬉しそうに店員さんに解説する場面です。

以来、今でも私はコーヒー豆の袋を開けると匂いを嗅いでしまう。
現在では当たり前のようにコーヒーを飲めるが粗末なコーヒーしか飲めなかった
時代を想い有り難みをを感じる。
その後柳生博さんは東京大空襲の際、火の手が迫る店内で
「(平和だった時代)学生達との思い出の店に残るよ」といい
パイプを咥え残り少なくなったであろう煙草?の袋の匂いを嗅ぎ
ふかしながら椅子に座り学生達で賑わった往時を思い出しながら猛火に包まれていく・・・
コーヒー豆の袋を開ける時の彩雲の頭の中はだいたいその場面が流れています。
(なので私にコーヒー豆の袋を渡し開封させると切ない顔をすると思いますが
どうかそのような事情をお察しください。)
この場面を見た時は涙を流し、まさに号泣しました。
内容やセリフは20年前に一度見たきりなので違っているかもしれないが書いていたら
目頭が熱くなってきました。

他にもいろいろな名場面があり大好きなドラマの一つです。
しかしながら私にとっての名作も歴代大河ドラマでは不人気作だったようです。
「思い出の大河ドラマ」みたいな番組があっても取り上げられる事はありませんでした。
見たくても再放送もありませんでした。

ところが今月からCSのファミリーチャンネルで放送が始まりました!!!
http://www.fami-geki.com/time_t/title_list.html?title=%C2%E7%B2%CF%A5%C9%A5%E9%A5%DE%A1%A1%BB%B3%B2%CF%C7%B3%A4%E6

待ちに待った20年ぶりの放映に感謝です。
さっそく見ましたが知らなかった出演者に特高の刑事役に柴田恭兵さんがいた事が
驚きでした。ものすご~く嫌な役です。それが恭兵さんだったとは・・・。
出てくる映像も細部まで凝っていたり改修前の赤レンガ倉庫や横浜税関、氷川丸が出てきたりでさっそく楽しめます。

あれから20年か~。第二回が楽しみであります!
コメント (7)
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