ボンネットバスの運転手さん、車掌さんは前日からの準備などで
前夜は15分しか寝ていないと聞いていた。
いいのかな・・・
なんか悪い気がするが乗せてもらう。
21:00
バスは発車した。
音も振動も現代のバスと全く違うそれは夜の国吉を走った。
車内は冷えているが酒の酔いも手伝って(運転手さんは飲んでいません!)
当初は異様な盛り上がりだった。
楽しいなぁ~
これ、イベントで乗っている訳じゃないんだよな~
夜に酒を飲んでボンネットバスで仲間と騒ぐなんて日常ではあり得ない
これをイベント化したら制約もありここまで楽しくないだろう
ちょっと室内灯を消してみようか?
いいですね~
灯が消されると誰もが口を閉ざした
外の月明かりの下
どこを走っているのかは分からない
轟音を立てて走るバスの周りは田んぼが見えた
この感覚は何だろう?
そろそろ帰ろうか。運転手さん寝てないし。
再び室内灯がともりバスは松屋旅館に帰ってきた。
なんだろう、さっきの感覚
下の人が答えた
銀河鉄道の夜だよ
あぁ、そっか
つづく