『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

吹雪…庭が埋まってきました。

2013-12-15 12:39:19 | Weblog

 

                               

    あなた

 吹雪です。荒れています。

 庭の木々たちは耐えてます。

 今年はしっかり囲われています。

 囲われた枝木にしがみ付いてた葉っぱが数枚、風に揺られながらも、まだしがみ付き…

 「落ちたくないよ~」って頑張ってる。

 タヌはスッポリ雪のなか。「春になるまで、ゆっくりお休み…」

 

 こんな日は、何もしたくない。

 読みかけのほん深沢七郎作 「笛吹川」 彼はまたギタリストでもあった。

 繊細すごく繊細…

 身体は疲れないのに眼が疲れ「もういい」って投げ出してしまう。

 

 疲れた眼を庭に向けると「あれっ」ヒヨドリの番が餌を探しにきたのか?

 お行儀よく縛った竹の先に並んでいる。

 風に吹かれ羽毛が逆立って…可哀想だけど今は餌をおいていない。

 「キキッ~」と甲高い声で鳴きながら、二羽…飛んで行った。 

 「いいなぁ…二人って」

 

 師走の買い物にはなるべく、行きたくない。

 「みんな、いいなぁ」…一人の人はいない。肩を並べて歩いてる…

 羨ましくてなるべく見ない様にする。

 

 雪はまだ降って…庭木がだんだん隠れてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    あなた

 吹雪です。庭の木は耐えてます。ただひたすら…