あなた
吹雪です。荒れています。
庭の木々たちは耐えてます。
今年はしっかり囲われています。
囲われた枝木にしがみ付いてた葉っぱが数枚、風に揺られながらも、まだしがみ付き…
「落ちたくないよ~」って頑張ってる。
タヌはスッポリ雪のなか。「春になるまで、ゆっくりお休み…」
こんな日は、何もしたくない。
読みかけのほん深沢七郎作 「笛吹川」 彼はまたギタリストでもあった。
繊細すごく繊細…
身体は疲れないのに眼が疲れ「もういい」って投げ出してしまう。
疲れた眼を庭に向けると「あれっ」ヒヨドリの番が餌を探しにきたのか?
お行儀よく縛った竹の先に並んでいる。
風に吹かれ羽毛が逆立って…可哀想だけど今は餌をおいていない。
「キキッ~」と甲高い声で鳴きながら、二羽…飛んで行った。
「いいなぁ…二人って」
師走の買い物にはなるべく、行きたくない。
「みんな、いいなぁ」…一人の人はいない。肩を並べて歩いてる…
羨ましくてなるべく見ない様にする。
雪はまだ降って…庭木がだんだん隠れてしまう。
あなた
吹雪です。庭の木は耐えてます。ただひたすら…