あなた
どんなに、自由になれるか、楽しみでした。
天馬のごとく、大空いっぱい駆け巡る!…筈でした。
でも、駄目なものだと言う事がわかりました…フフッフわたしはやっぱり家のなか。
結局は臆病者なのです。
炬燵にもぐり、小さな庭を眺めて”春よ来い”ってブツブツ独り言…
侘びしいな…淋しいな…寒々とした今日の日です。
誰か来ないかな?…
こんな日は本を繙こう…
古事記物語~より 3回目
追放されたスサノオは出雲(いづも)の国に降りた。すると、老夫婦と娘が泣いていたので事情を聞くと、越(こし)の国からヤマタノオ
ロチが来るので、これから娘をいけにえにしなければならないという。そこでスサノオは、強い酒を用意するように命じ、その娘クシナダ
姫をくしに変えて身につけ、ヤマタノオロチを待ち受けた。
ヤマタノオロチがやってきて、酒を飲んで寝てしまったので、スサノオが斬って退治したところ、その尾から立派な刀が出てきたので、ア
マテラスに差し上げた。これが草なぎの剣(つるぎ)である。その後スサノオは、クシナダ姫を妻にし、御殿を建てて暮らした。
スサノオの子孫の六代目に、サシクニワカ姫の子でオオクニヌシという神が生まれた。またの名をオオナムチ、アシハラノシコオ、ヤ
チホコ、ウツシクニタマといい、あわせて五つの名を持っていた。彼には、八十神(やそがみ)と呼ばれるたくさんの兄弟がいた。
ある日、八十神たちは、ヤガミ姫という美女に求婚するため、オオナムチに荷物を持たせて、因幡(いなば)を旅していた。そこに、皮
をはがれたウサギが泣いていたので、オオナムチは治療法を教えてやった。ウサギは「あなたこそ、ヤガミ姫を得ることができるでしょ
う」とオオナムチに予言した。
さてそのとおりに、ヤガミ姫はオオナムチとの結婚を望んだため、八十神は怒って、オオナムチを殺してしまった。オオナムチの母親
は嘆き、天の神に頼んで生き返らせることに成功したが、このままでは、いつかオオナムチが殺されてしまうと思い、スサノオを頼って
行くように教えた。
オオナムチがスサノオのところに行くと、娘のスセリ姫が出てきたので、二人は仲良くなってしまった。スサノオは、ヘビやムカデやハ
チのいる部屋にオオナムチを泊まらせて試したが、いずれもスセリ姫の助けによって無事に済んだ。
またスサノオは、野に火を放ってオオナムチを焼き殺そうと試したが、ネズミの助けによって無事に済んだ。スサノオはオオナムチを
気に入ったようで、ある日、油断して居眠りしていたところ、オオナムチとスセリ姫は共謀し、スサノオのところから駆け落ちした。
目が覚めたスサノオは、逃げてゆくオオナムチに、「おまえは八十神たちを倒し、オオクニヌシとなって、わが娘を妻とし、立派な御殿を
建てろよ、こいつめ」と言ってやった。このヤチホコの神(=オオクニヌシ)は、越の国のヌナガワ姫にも求婚したと伝えられ、ほかにも
多くの妻子を持ったという。
ある日、オオクニヌシが海岸にいたところ、船に乗ってやってくる神があった。その神の名を誰も知らないので、田んぼのかかしに尋
ねると、スクナビコナという神であることが分かった。オオクニヌシとスクナビコナは、協力して国作りをおこなったが、やがてスクナビコ
ナは遠くの国へ行ってしまった。
オオクニヌシが途方に暮れていると、また海からやってくる神があった。この神は「私を祭るなら、きっと国作りがうまくゆくであろう」と
言ったので、オオクニヌシは、この神を大和(やまと)の国の御諸(みもろ)山(=三輪山)に祭った。
今日は此処まで。眼が疲れてきました。