『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

  庭の雪・・・すごい

2012-01-10 16:05:14 | Weblog

 

 

                   

   あなた

 昨夜は凍れたのに雪も随分積もりました。雪掻きもチョコチョコ!で終わりにしました。

 あなたが見たら、さぞ嫌な顔をするでしょうね・・・

 “散ると言う飛翔のかたち花びらは ふと微笑んで枝を離れる”俵万智さんの和歌だったと思う・・・

  何事にも見極め方が大切で、ここぞと思うとき潔しと枝を離れる・・・

 花に例えているが私も斯くありたい。

 でも、これは生きていればこそであって戦国時代の世ではありません早く逝ってしまったのが、美徳ではありませんよ。

  あなた

 また雪がチラついてきました。

 こんな降り方って、結構積もるんですよね。明日はまた雪掻きがまってますね・・・

 珍しくスズメが餌を啄ばんでいます。例年なら庭にいる筈の人がいないので、スズメもヒヨドリも、些か勝手が違い、戸惑

 っているよ・・・

 “山里は冬ぞさびしさ まさりける 人目も草もかれぬと思えば” 源宗干朝臣   古今集より

 『山里は何時の季節でも寂しいが、冬はとりわけ寂しく感じる尋ねてくれる人もなく、慰めの草木も枯れてしまうから・・・』

 このような、意味合いと思います。

 後、もう少しがんばろう・・・春はお隣りで足踏みしているよ。

 

 

  

 

 

 

 

 


 大事な々!刻

2012-01-09 19:16:08 | Weblog

 

      

                               

    あなた

 昨夜は随分凍れました。お日様はキラキラと綺麗でしたが今日は一日寒かったよ・・・

 鉢植えの黄梅・カニサボテン・ランの類どれも私の言う事聞いてくれません。

 あなたが毎日やっていたと同じことしているのに・・・ついでに言うとトイレの折鶴ランまでが・・・一向にに咲く気配があり

 ません。

 やはり、わたしでは不満なのでしょうね・・・

 「もうし~らない・・」と捨てたい気分ですが、それも出来ずつまりは、あなたへの愚痴・・・

 今夜も、ピリピリと凍れてきました。

 あなたは、なんで暖をとっているの?寒がりやのあなただったから・・・ちょっと心配。

 “筑波嶺(つくばね)のみねより落るみなの川 恋ぞつもりて 渊となりぬる” 陽成院  後撰集より・・・  

 『筑波山の峯から流れてくるみなの川も始めは小さなせせらぎであったのが、段々深い渊になる。私の恋も次第に積も

 り渊のように深いものとなってしまった・・・』   

 と言う様な和歌(うた)だと思います。

   あなた

 この様なな和歌を繙いている時が一番好きなんです! この時間がとっても愛しい・・・じゃまた

  

 

 


  ”一人っきりの七草粥”

2012-01-07 14:44:38 | Weblog

         

 

                        

      あなた

 今日は七草粥の日です・

“セリ・ナズナ・ゴギョウ・ホトケノザ・ハコベラ・スズナ・スズシロ”   

 例年なら、『七草なずな 唐土のとりが日本のくにへ渡らぬうちにトントンパタリトンパタリ・・・』と唱えながら、野菜をきざ

 みそのトントンと言う音が妙に心地よく響いたものでした。

 着物を着て割烹着すがたで・・・これは昨年まで・・・今年は雪掻きもしなければいけないし、とてもその気分にはなれな

 い。

 でも、あなたの好きなお粥さんだけは、つくって食後はお香を焚きお抹茶にしました。

 久し振りのお茶美味しかった!ね

 朝から、キラキラとお陽様が眩しく心は春の気分。

 でも、今日のような日ばかりでなく、泣きたいくらい寒くて冷たい吹雪が・・・やってきます。

 そんな時あなた助けてね。お願い。

 “冬枯れの朽ち葉の 霜のうえに落ちたる月の 影のさむけさ” 新古今集より  【藤原清輔朝臣】

 今年は泣かないkeiになりますね・・・。

 


 “雅の世界平安朝を覗く”

2012-01-06 16:34:30 | Weblog

               

       あなた

 随分雪が積もりました。午前中がんばりましたよ~

 あなたが見ればきっとお気に召さないでしょうけど・・・其方で見て酷かったら直してね。

 日中は割りと暖かく白山石楠花の葉が大きくひらいていました。植物が一番敏感なのでしょう・・・ね

 私はと言えば?午後から古い本を繙きました。やはり鎌倉・奈良より平安です。

 あの雅な世界が好き・・・

 気が付いたらもう電気なしでは字が見えません。

 季節の和歌(うた)恋の和歌(うた)何て優雅なのでしょう・・・今日は愚痴でなく私の好きな世界での話です。

   あなた

 何時でも夢中になる私をみて笑っていたよね!でもこれがあるから、この世界へ浸れるから私は救われています。

 ある意味わたしって、倖せなんだと今改めて思います。

 “ながらへばまたこの頃やしのばれむ 憂しと身し世ぞ今は恋しき”  藤原清輔朝臣

『 とても辛い いっそ死ねたらと何度も思った事があったか しかし 苦しかった昔が懐かしく思われる 今では・・・

 生き永らえていたからこそ 時が思いでに 変えてくれる・・・』   と、言う様な和歌(うた)のようです。

 じゃ~またね


淋しいけど・・・やっぱりお正月!

2012-01-05 16:11:56 | Weblog

 

      

     あなた

 長らくのごむ沙汰ですね・・・

 そちらで、まだお逢いしていないでしょうけど、97歳の叔母さん逝ってしまいました。

 31日の夕方ようやく帰ってきました。疲れた・・・年があけて1・2・3日と子供たちの出入り・・・昨日ようやく大掃除です。

 誰も居ない部屋でたった一人・・・外を見てる。時折強い風が吹き、雪が狂ったように舞い散って・・・

 淋しいものです。

 例年のお正月なら今頃何していたかな?

 あなたの居ない始めてのお正月。結局は何もしたくない。ただぼんやりと外をみてる。することはいっぱいあるはずなの

 に。

 リ子達が雪掻きにきてくれます。ありがたいことです。

 今年こそ元気にならなくては・・・と思いますが?

 “あしびきの 山鳥の尾のしだリ尾の ながながし夜を ひとりかも寝む” 柿本人麻呂

 また、長い夜が忍び寄ってきます。嫌い・・・