『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

”七草なずな唐土のとりが日本の国にわたらぬ先にトントンパタリトンパタリ~”

2015-01-07 14:42:59 | Weblog

                         

   あなた 

 今日は七草…七草粥つくりました。

 セリ・ナズナ・ハコベラ・ゴギョウ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ。

 我が家のお粥さん、知っての通り違う野菜も沢山入れ、極め付きは「梅干し」です。

 長芋も忘れずに、すりおろして…

 昨夜のうちに、洗うものは洗って用意していました。

 今朝は刻みながら何時もの呪文を唱え…

 ”七草ナズナ 唐土のとりが 日本の国にわたらぬ先に トントンパタリ トンパタリ”って。

  刻んだ具とご飯をコトコト炊くだけ…

 たった一人でも、あなたに食べさせたくて…炊きました。

 あなた

 「今日のお粥さん美味しかった?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


雪が沈みむき出しになった裸木…

2015-01-06 18:43:40 | Weblog

 

               

   あなた

 何となく怪しい天気…霧雨のような!小ぬか雨のような… 

 風が強い。

 心なしか庭の雪が沈んで…

 コンモリ積もっていた冬囲いの木の上の 雪もなくなっている。

 吹雪になるよ~って…言っているような… 

 冬囲いされた庭木

 雪のない葉っぱが風に操られ小刻みに震えて…

 すごく寒そう…

 雪に覆われていた木も

 雪が沈みむき出しになった裸木…

 見るに忍びない…可哀想な姿…

 雨が本降りになって、窓を伝って流れる…。

 時どき大粒の雨が壁を叩き「パシャパシャ」って…

 季節外れの、冬の雨…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                


 庭の雪が陽の光に”キラッキラッ”って輝いて…眩しい…

2015-01-05 15:46:20 | Weblog

            

   あなた

 冬の庭は相も変わらず同じ光景です。

 多少の差はあっても殆んど変わらず…って言う所でしょうか。

 昨夜はもっともっと降ると思ったのですが…私のところは避けて降ったようです。

 これは本当です。

 除雪に来た方、言ってらした「除雪したみたい」って「うちの方は、かなりの量だった」って

 だから、ここはしなくてもよいくらいだって、言って下さった。

 そうあなたに言ったら「ハハッハ」って顔して笑ったよね…

 今日はお陽さんが顔を出し昨夜降った庭の雪が”キラッキラッ”って眩しく!輝いている。

 例のごとくわたしは炬燵の中で本を繙く。

      浮雲はしがき

 薔薇の花は頭に咲いて活人は絵となる世の中独り文章のみは黴の生えた

 ちんぷんかんの四角張りたるに頬返しを付けかねまたは舌足らずの物言いを学びて口に涎を流すは

 拙(つたな)しこれはどうでも言文一途の事だと思い立っては矢も盾もなく文明の風改良の

 熱一度に寄せ来るどさくさ紛れお先まっくら三宝荒神さまと春のや先生を頼み奉り欠け硯に朧の月の

 雫を受けて墨摺り流す空のきおい夕立の雨の一しきりさらさらさつと書き流せばアラ無情(うたて)

 始末にゆかぬ浮雲めが艶(やさ)しき月の面影を思いがけなく閉じこめて黒白も分かぬ烏夜玉(うばたま)

 のやみらみっちゃな小説ができしぞやとわれながら肝をつぶしてこの書の巻端に序するものは

                          明治丁亥初  二葉亭四迷 

 因みに坪内逍遥と二葉亭四迷は師弟関係で師は逍遥です。

 難しいけど、楽しい気持ちで読みました…勿論全部は無理…

 『浮雲』(うきぐも)は、二葉亭四迷の長編小説。 

 主人公の文三とその従姉妹のお勢、友人の本田の3人の姿を中心に描かれている。

 言文一致の文体(ダ体)で書かれた日本の近代小説の始まりを告げた作品で、四迷の代表作。

 坪内逍遥の『小説神髄』を読んで満足しなかった四迷が『当世書生気質』に対抗して書いた。

 当初は坪内逍遥の本名「坪内雄蔵」の著者名で発表され、逍遥は報酬として印税の半分を

 受け取っていた。

 しかし四迷は出来に満足せず、この後約20年間ほど小説の執筆から離れてしまった。

 と、解説に書かれていました。

 あなた

 今日もこうして暮れていきます。

 穏かな日も静かに暮れて…

 明日もよい日でありますように…

  

 

 

 

 

 

 

 

   


雪のひとひらが大きく「花びら雪」とでも言いたい…

2015-01-04 16:39:01 | Weblog

               

   あなた

 肇歳(ちょうさい)旧暦ではこの様にも言い年の初めを意味しているそうです。

 新しい年になりきょうは四日… 

 穏やかな日が続き、「どうかこの一年も穏やかな年で過ごせる様に」って心の中で祈ります。

 お陽さんも出てるのに小米雪とでもいうのでしょうか?

 細かな雪が何かに踊らされる様に…舞ってます。

 ただ今そんな風流な降り方の雪でなくなりました。

 雪のひとひらが大きく「花びら雪」とでも言いたい…そんな雪が降り続いています。

 庭の木の上が一段と高くなり堪え切れずに「しずり雪(垂り雪)」となって落ちてくる…

 冬至がすぎ、日が長くなりました。

 あなたもきっと、そんな風に感じるでしょう…

      

  あなた

 今夜はきっと雪が積もると思います。  

 でも、庭は雪あかりで風情があって、とっても素敵…です。                   

      

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 ”淋しさなんて何処か遠くへ飛んでゆけ…”

2015-01-03 18:47:29 | Weblog

                                   

   あなた

 暫らく留守していましたが、今日帰って来ました。

 楽しく過ごした後は… 

 覚悟以上の淋しさがひしひしと迫ってきて…

 「やっぱり行かなきゃ?…よかったかな~…」って、思ってしまう我が儘… 

 駄目だよね…

 昨夜久しぶりに、眠れぬ夜に苦しめられました。

 除雪車の音に目が覚め、時計を見る。午前2時。

 頭がキイ~ンって…

 いっぱい、いっぱい夢を見てた様にも…

 わたしの家はここ…

 帰ってきて落ち着く。

 ”淋しさなんて何処か遠くへ飛んでゆけ…”