よろずの記 and 爺へ               

人生、残り少なめの日々の出来事や思いの綴りです。
やはり、ツーカーと話せるのは爺でした。  

お山の話

2005年09月30日 13時32分19秒 | 椎茸山

爺が、親父の山に咲いていたからと、きれいに咲いた桜を持ってきた。台風で葉っぱが落ちて、春とまちがって咲くのだという。

7年前に亡くなった義父の山は、10年以上も手入れがされていないので、台風で杉の木はたくさん倒れ、雑木は見上げるほど大きくなって杉の木をおびやかし、イノシシの仕業と思われる掘り返しで足元は危なげだったそうだ。kuruisakura

爺は昨年の末頃から、時間をみつけては、兄弟の力を借りて、荒れた登り坂を整備し、倒木を始末し、土砂崩れを誘発しないように足元の穴をならした。

クヌギの木があったので伐採して、本を頼りに初めての椎茸の種駒を打ち、湿度や、温度の管理をして,椎茸の頭の出てくる日を待っている。

大まかの整備が終わっても、山の空気が自分に合っていると言って、今でも通い続けているが、先日は蜂に刺されてショックだったと言っていた。

春の筍はすべてイノシシが先に食べてしまっているし、実のなる木も全部猿に食べられてしまうらしい。山に登っていくと、すぐ近くでイノシシの鼻息が聞えることもあると言う。

それでも、少々危険でも、汗を流した後に山の空気の中で食べる弁当は「うめえ~」そうだ。こんな余暇の過ごし方もあっていいものだなあと、私にはできないだけに、少々うらやましい山の話である。


ウクレレはじめ

2005年09月16日 14時10分52秒 | ウクレレ、コーラス

ウクレレの講座がやっと始まった。待ち遠しかった。

教室に早めに行ったつもりなのにもう満席に近かった。希望者が多かったので定員20人のところを30人に増員だそうだ。ほとんど50~60代の女性で、たったひとり70代とみえる男性がひっそりと座っておられた。みんなで優しくしてあげよう。

講師は、アロハシャツを着て、黄色い帽子をかぶって、ちょっと弱い足取りで入ってこられた。お年は70代半ばかな?1時間を立ったままでウクレレの名称から、歴史などを講義された。ずっと帽子のままなので、私の隣の人が「禿げてるからかもね。」とささやいた。(^。^)

休憩時間は、みんな初対面なのに、それぞれのウクレレを見比べたりして姦しいこと。私の後ろの二人はハワイで買ってきたと言う。隣の人も、行ったよ~とハワイの話が弾む。ウワァーみんな金持ちなんだなあ。そして、慣れてない私にもわかるほどハワイのウクレレの音は良かった。で、私のウクレレは?ギャハ~!まあいいや、うまくなってから考えよう。

それにケースも、私のはウクレレが入っていたダンボール箱に自分で壁紙を貼って、取っ手をつけて、よくできたと満足していたけど、バッチリとしたほんもののケースには参った、参った。(*^。^*)

2時間目の指導は「一期一会を大切にします」といわれるだけあって、素晴らしい人柄がうかがえた。それにわかりやすく、上手で、高齢になっても人に教えられるものがあるっていいなあ~とうらやましかった。

うれしいことには、帰るときにはみんな「聖夜」が弾けるようになっていた。毎回1曲ずつは必ず弾けるように指導されるそうで、11回の講座が終わる時には、少なくとも11曲は弾けるということだ。来週がまた待ち遠しい。

     写真左はウクレレの入っていた段ボール箱、右はそれを利用して作った自慢?のケース

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そして5日目

2005年09月12日 13時44分20秒 | 日記・エッセイ・コラム

台風が通過して5日目、まだ給水の必要な人も沢山、浸水の片付けに追われる人は、それはそれは沢山いらっしゃる。

そんな中でボランティアの活動が始まり、老人施設の風呂やホテルの温泉が無料開放され、電気製品の購入が無料(一個に限り?)になるなどの対策がとられ始めた。

Tさんの家も消毒がすんでいて、悪臭もほとんどなくなり、部屋の片付けもおおかた済んだ。お昼には畳のなくなった床にブルーシートを敷いて、応援者持ち寄りのばら寿司や、煮付け、サラダ、ソーメン、パン、梨などを座って食べることができた。

Tさんは、親族の方が遠方から数人飛行機で来て下さっていて元気がでてきて、周りの者もホッと安心。これからは自分で持ち物を自分でボツボツ片付けて行くからということで、私達は今日で遠慮することにした。

今回、後で気がついたこと

☆ 被災者にはまず履物が必要。(合わないものを履いて怪我していた)

☆ 消毒薬やバンドエイドなど必要。

☆ 野菜ジュースがあるといい。(ほとんど野菜を食べていないそうだ)


台風の後

2005年09月10日 21時03分58秒 | 自然

台風14号は南九州で一日以上も吹き荒れて北上して行った。私の家の近辺ではたいした被害もなく、避難も準備をしただけで終わったが、いたるところで浸水や崖くずれの被害が起こっていた。

翌々日、ボランティアのメンバーのTさんの家が床上浸水していることがわかった。

Tさんは70才、昨年末にご主人を失くして一人住まいである。

友人と3人で行ってみることにした。それぞれ雑巾や余っているタオルやバケツなどを用意した。断水しているらしいので水を買っていくつもりがほとんどの店で売り切れ。やっと小さいペットボトル入りが一箱がみつかった。

40分くらい車で進むと被災した家具や、畳や、ふとんなどがマラソンの応援みたいに

道の両側にずらーっと続いて、車の離合がしにくいほどだった。このあたりに違いないと探してやっと家が見つかった。

いつもはおしゃれで元気なTさんが疲れた顔で立っていて、気の毒でならなかった。

猫の異常な鳴き声で目が覚めたら、ベッドの下まで水がきていたそうだ。ベッドの上に椅子を置いて座っていたが、なおも増えてくるので、胸までの水に浸かって暗い中を、一段高いところにある隣の家に近づいて、そこのご主人が引っ張りあげてくださったとか。結局、Tさんの家は押入れの中段まで、その一段下の家は天井まで浸かったそうだ。

家具も、ふとんも、電気製品も、衣類も、思い出の品も、趣味の品も、何もかも使い物にならなくなっているし、ビチョビチョの床の上は、いろんなものが移動して、ひっくり返って、水を吸って重くなって、ちょっと悪臭がして・・・・・涙が出そうだった。

それに停電と断水。井戸水が台所にひいてあったのは幸いだった。

さらに直径30cm、長さ3m位の杉丸太が5~6本台所の裏に流れて引っかかっていた。

翌日は、使えなくなったものを下の道路に運び出す。いったいどれくらいの量になるだろうか。それから消毒のため、各部屋ごとに床が60センチ四方くらいに切り開けられた。

床の張替えから、畳、建具などもろもろの費用がこれからどれくらいかかるだろうか。

沢山の被災者の方々の苦渋を思うと、やりきれない気持ちである。

また同じような台風がきたらどうなるのだろう。対策を急いで欲しい。

今日10日現在、浄水場が冠水して半分しか稼動できないので、深夜の断水が始まった。水源の大淀川には水が満々としているのに、なんとも皮肉な現象である。


マニュアルで買い物

2005年09月05日 21時55分55秒 | ウクレレ、コーラス

ウクレレの無料講座が受講できることになったので、ウクレレを買うことにした。    し かしずぶの素人の私には、どんなのを買ったらいいのかさっぱりわからない。そうだ!と「ウクレレの買い方」をネットで検索して楽器店に行った。

若い男性の店員さんがにこやかに迎えてくれた。

私   「ウクレレを買いに来ました。」

店員 「はい、お選びしましょうか?」

私   「これから習うのですが、買い方のマニュアルを見てきました」とメモをとり出す。                

店員  「そうですか?」

私     「えーと、まずメーカーは初心者には○○○○○がいいとありますが・・・」

店員  「○○○○○なら大丈夫です。こちらです。」その中から、予算に照らしてふたつを選んでみる。

店員  「次は?」とメモをのぞきこんで興味ありそう。

私     「次はペグ(糸巻き)が緩みにくいもの」・・・・・・などと部品についてのチェック項目を五つほどメモにそって言うと、ひとつひとつ説明してくれながらOKとなった。

続いて音を聴くことになる。何かを使って(後でチューナーと知った)ふたつとも調弦してくれて、じゃかじゃか、じゃかじゃかと弾いてくれたが、あまり上手ではなかった。(^。^)

店員  「ビビリ音もありませんから」

私     「そうそう、それも書いてあったわ」と言ったら、うれしそうだった。

私も手に持って音を出してみるがよくわからない。迷ったが、自分で持ちやすい小さめのサイズの方に決めた。ほっとしたような店員にメモを見ながら続けて言った

私   「次は、同じ型の在庫があったらそれも調弦して音を聴き比べてみる」と読んでみて、すまない気もしたが

店員 「はい、いいですよ」と気持ちよく奥の方へ消えたが、しばらくして在庫なしと戻ってきた。うーん、ほんとかなとちょっと疑ったけど、ま、いいや、とメモを見て 

私     「ええと、次は・・・・・負けてもらえ!」

椅子に座っている私に合わせてしゃがんでいた店員がずっこけて尻もちをついてしまった。

店員 「いやあ、値引きは申し訳ないですが・・・・・代わりにチューナーをお付けしましょう。」

本当は、マニュアルには、値切るのはしないほうがいい。その代わりに替え弦をつけてもらえ、と書いてあったのだけど、ちょっと試してみたかったから。(*^。^*)

結果的には、替え弦より高いチューナーがついて、うまくいったかな。(^^♪