のり爺は昨日も、今日も山に出かけました。
また、ホームセンターで水栓やホースを買って来て、
「今度はスプリンクラーみたいに水が飛ぶぞ~」と言っていました。
今の時期は、しいたけはあまり出ません。山に行く毎に原木を順番に水に浸けることを繰り返しているようです。
山から帰ってきたら、お風呂の準備ができているかどうかも確かめないで、洋服を脱ぎ始めます。
私だって、用意できない時だってあるのに、温泉とでも思ってるのかしら?今度は水を入れておこうか。そしたらザブッと水をかぶって
「ひゃあ、水じゃねえか!」と言うかも。ヒヒヒヒヒ(^_^.)
友達のご主人は掃除と洗濯の担当だそうです。羨ましいです。
病気がちのご主人を持っている友達からは
「健康ならいいじゃない」と叱られました。確かに、そう、不平を言っている自分が恥ずかしくなります。
でも、夫婦の間であまりに違いがあれば、また不満に思ってくるでしょう。
そんなことを思いながら、気持ちのおさまらないのり婆は、叔母に手紙を出しました。
のり爺の叔母ですが、のり婆は心の頼りにしています。
以下、返事の抜粋です
『一かバチか、貴女の心を言うことです。全部話さなければ相手はわかりません。
でも、椎茸も増やせば自分も仕事が増え、金もかかり、老いゆけば重荷になるのにネー。
腹を立ててばかりいるとギスギスした女になるものです。人生は、夫婦生活は短いものです。口先だけでも優しく、またあきらめて、面白く生活していかなければ損ですよ。今さら違った人生は送れないんですものネ。
この世の中は男と女だけ。まあ次に「この人で良かった。」という波が来るのを待ちましょうよ。
人生、思いがけないことがあるものです。なにかの時に頼れるのは主人だけですよ。』
以上。
う~ん、やはり今は折れるしかないか・・・・・・。
先日はうるさい音に目が覚めたら、のり爺が味噌汁を作っていました。沢山の野菜を使っておいしくできていました。
これから先、しいたけがどうなるか、爺婆の身体がどうなるか判りません。秋になって、しいたけの収穫が増えた時、のり婆は平常心でいられるかどうかも、自信はありません。
でも 「チラシ、やはり作ったほうがいいかな?」裏の心と会話しながら、今も、のり婆の心は右に、左に揺れ動いています。
おわり