最近「グリーングリーングラスオブホーム」という歌にはまっている。
さわり部分のメロディーと、故郷をうたった歌としか知らなかったのに、ウクレレで練習中に
隣席の男性が言った「これ、死刑囚の歌だよね」
「え?ほんと?じゃどうして死刑囚が故郷に帰れるの?」
「夢だよ」
「へえぇ~」
楽譜についている日本語の歌詞でははっきりしない。
配られたテープの歌詞は英語なので聞き取れないところがいっぱい。
中に four gray walls とあって、まさか「灰色の壁」じゃないだろうから、いったい何かしら?
謎がここで解けた。牢獄の壁なのだ。
汽車で故郷に帰ってママとパパに会えた
古い家はペンキがはげているけど
子供の頃遊んだ大きな樫の木も昔のまま
金髪でさくらんぼのような唇の恋人メアリーも走ってきた
みんな僕に会いにきてくれた
目が覚めたら灰色の壁に囲まれていた
今のは夢だったのだ
次には彼がどんな罪で死刑になるのか知りたくなった。
サイトで探していたら、どうやら南北戦争で囚われの身となったらしい。
悲しそうな顔をした老牧師に手をとられて
僕は新しい門出に向かって歩いていく
皆は、あの樫の木の下の緑の草の陰に
埋められた僕に会いにきてくれるだろう
テープを聴いていると、やるせない思いになる。
彼の両親も恋人も戦争さえなければ、と涙したでしょう.。