よろずの記 and 爺へ               

人生、残り少なめの日々の出来事や思いの綴りです。
やはり、ツーカーと話せるのは爺でした。  

グリーングリーングラス オブ ホーム

2008年06月24日 17時14分13秒 | 人生、家族

最近「グリーングリーングラスオブホーム」という歌にはまっている。
さわり部分のメロディーと、故郷をうたった歌としか知らなかったのに、ウクレレで練習中に
隣席の男性が言った「これ、死刑囚の歌だよね」
「え?ほんと?じゃどうして死刑囚が故郷に帰れるの?」
「夢だよ」
「へえぇ~」

楽譜についている日本語の歌詞でははっきりしない。
配られたテープの歌詞は英語なので聞き取れないところがいっぱい。
中に four gray walls とあって、まさか「灰色の壁」じゃないだろうから、いったい何かしら?
謎がここで解けた。牢獄の壁なのだ。

  汽車で故郷に帰ってママとパパに会えた
  古い家はペンキがはげているけど
  子供の頃遊んだ大きな樫の木も昔のまま
  金髪でさくらんぼのような唇の恋人メアリーも走ってきた
  みんな僕に会いにきてくれた
  
  目が覚めたら灰色の壁に囲まれていた
  今のは夢だったのだ

次には彼がどんな罪で死刑になるのか知りたくなった。
サイトで探していたら、どうやら南北戦争で囚われの身となったらしい。

  悲しそうな顔をした老牧師に手をとられて
  僕は新しい門出に向かって歩いていく
  皆は、あの樫の木の下の緑の草の陰に
  埋められた僕に会いにきてくれるだろう

テープを聴いていると、やるせない思いになる。
彼の両親も恋人も戦争さえなければ、と涙したでしょう.。


とうもろこし売り

2008年06月14日 12時26分54秒 | 日記・エッセイ・コラム

今日は晴れ。出かける用事を全部後日に回して、一日中、戸や窓を開け放して家の中に風を通した。

チャイムがなって玄関に行くと、70代と見える男性が、
「奥さん、とうもろこし買うてよ。」
「今あるからけっこうです」
「買うてよ~、どこん行ってん留守ばっかい。アイタタ、足がいてえ!」
とうとう、上がり口に座ってしまった。

外を見ると、自転車の後ろに沢山のとうもろこしが積んである。
「5本で500円。今持ってきて見するかいね。」
と言いながら、びっこをひいて自転車のところへ。嘘ではない様子。

10㌔くらい先の方から売りにきて、膝が痛いけど、免許を持たないから仕方がない。
と言いながら、10本も下げてきたのにはびっくり。

家族は二人だから、5本だけに、と、やっと承知してもらった。

この人からも、介護保険料、高齢者保険料が引かれる。痛い足でいつまで働かねばならないのかしら。
ひょろひょろと自転車に乗る姿に、「気を付けてー」と口から出ていた。


老老介護の痛み

2008年06月11日 21時07分01秒 | 健康・病気

先日の新聞に、老老介護中の79歳の女性の手記が載っていましたが、日頃、近所の方から聞かされている悩みと同じことが切々と書いてありました。
その方のつらい気持ちを思うと、胸が痛みます。
何かのきっかけになればと、少しだけ転記させていただきました。

『デイサービスやショートステイを本人に勧めても拒否するので利用できない。介護保険は、介護する側の為とうたっているが、私の場合は絵に描いた餅だ。
自立できなくなった今、それでも強く意思を表明する夫に時に強い憎しみを抱く。自分自身の荒れた心にも嫌悪を抱く。
せめて週一回位自由に心安らぐ日があったらいいなあと思う。生と死が二人を分けるまでこの心に苦しむのだろうか。』


コインランドリー

2008年06月09日 13時59分13秒 | 日記・エッセイ・コラム

私が初めてコインランドリーを使ったのは、水害の被害者の洗濯物を乾燥したときでした。大きいものや多量のものを乾かすのにほんとうに便利でした。

その時、本を読んで待っていたら、突然男性の怒鳴り声がして、若いお母さんが震える声でしきりに謝っています。
既に止まっていた乾燥機の中身(男性のものだった)を備え付けのかごに取りのけて、後を女性が使ったらしい。

男性はまだ使うのだったとごねていました。どうやって助けよう、と私もビビッていたら、床を蹴って男性が出て行きました。

コインランドリーってこんなこともあるから、怖い!利用は最小限にとも思いました。