明日は、ガンで亡くなった姑の命日です。きょうは早めのお墓参りに行って、姑のことを思い出していました。
姑は舅との結婚生活に苦労したせいか、息子である私の夫よりも、私にいつも優しくしてくれて、性格もあっさりしていました。
共働きの私が、夫の弁当を作っていると、「サーちゃん、駅弁でも買わせればいいとよ。」とか、
「サーちゃん、お中元じゃ、お歳暮じゃのせんで、お互い自分で、自分の欲しいものを買おうや」・・・これには気を使わなくてよかったので、ほんとに助かりました。
12月になると、「サーちゃん、今度の正月はどんげしょうかねえ?」と電話がきました。
私達夫婦以外はみんな商売なので、年末ぎりぎりまで忙しい。結局、年末始の休みがあるのは私だけとなれば
「うちでしましょう」と返事せざるを得ませんでした。
でも、料理の苦手な私にとっては、お正月らしいものを作らなきゃいけない、良い嫁でなければいけない(昔はこう思うものでした)ということで、大変な苦役でした。
10余人分の料理を、大晦日の夜まで、腰の痛い思いをしつつ作ったものでした。
お正月になってみんなが我が家に揃ったら、姑が言いました
「まあ、サーちゃん、こんげ豪豪しい料理を作って大変じゃったろう、ありがとうね」
そんなお正月が何年も続きました。
ある年は、姑が帰り際にみんなから5000円ずつ徴収して、全部を私に握らせてくれたこともありました。
ああ、もっと、お姑さんにいてほしかったなあ、可愛い曾孫達を見たらどんなに喜んでもらえるだろう。