翔太郎哀歌(15)
道祖神のほほえみ
例年になく穏やかで暖かい正月です
孫が14歳の暮れに早逝してから、3度目の正月を迎えることになりました。
元気でいれば今年の春は高校3年生です。
一年目の正月は外出もせず家の中にこもったままの哀しい正月でした。
2年目の正月は少しだけ元気になり、賀状をいただいた人に「寒中見舞い」という形でお礼を申し上げました。
3年目の今年、彼が元気だったころの写真の中から、
安曇野の道祖神の写真を見つけ、
はがきに刷り込むことにしました。
春の柔らかな木漏れ日の光を浴びて肩を寄せ合う三人の姿がほほえましく優しく思えたからです。
少し首を傾げた優しい両親に囲まれ幸せそうに微笑んでいる孫の姿が思い出に重なります。
合掌した手のひらに、どんな思いが込められているのでしょうか。
老妻と二人静かで暖かい正月を迎えられたことに感謝です……
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