続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

水仙月の四日。

2013-02-14 07:12:00 | 宮沢賢治
『水仙月の四日』という作品がある。
 水仙の花の咲くころ(北上)・・・早春。
 四日は一日は朔で黒い月、四日はつまり三日月になる。

 水仙の咲くころの三日月は地上から垂直に見て、弧を描く舟形である。この舟の上に三尊が乗るという信仰・・・反対の二十六日の月にも祭り(行事)があるらしい。

 賢治はこの三尊が乗る舟形を見て、あの世の祭りを夢想したのではないか。この世とは真逆の考えで・・・老婆(男でなく女、若さでなく老いている)は言う。「ひとりくらい取ったっていいんだよ、水仙月の四日だもの」(現世から一人くらいこっちの来世のほうへ取ったっていいんだよ。今日はご来迎の三尊像が現れる日だもの・・・)
ご来迎/人の臨終の際、阿弥陀如来や菩薩が極楽浄土からその人をお迎えに来ること。

 水仙月の四日の月を見上げた昨夕。

『洞熊学校を卒業した三人』93。

2013-02-14 06:55:08 | 宮沢賢治
 洞熊先生も少し遅れて来て見ました。そしてあゝ三人とも賢いいゝこどもらだったのにじつに残念なことをしたと云ひながら大きなあくびをしました。


☆同(平等)である幽(死者の世界)を宣(広く知らせる)。
 照(あまねく光があたる=平等)が衝(重要)である。
 智(真理を悟り、煩悩を断つ心の働き)に頼る言(言葉)。

 太陽は腎(かなめ)である。
 竄/文字や文章を入れ替えたり、捻ったりする薀(奥義)が題(テーマ)である。

『城』1183。

2013-02-14 06:37:03 | カフカ覚書
彼が呼ばせなくなった相手の女を忘れると言っても、その過去だけを忘れるのではありません。文字どおり未来永劫までなにもかも忘れてしまうのです。

 vollig→folge/継続、結果。
 呼ぶ/rufen→ruhen/眠る。
 なにもかも/alle・・・死ぬ。

☆眠らなくなった(死ななくなった)のではなく、さらに継続して過去を忘れるのではなく、恐らくは未来永劫その死を忘れてしまうのです。