第一夜
「ホーシュ君か。」ゴーシュはねぼけたやうに叫びました。ところがすうと扉を押してはひって来たのはいままで五六ぺん見たことのある大きな三毛猫でした。
ゴーシュのうしろの扉をとんとんと叩いたのは、ホーシュ君(星)ではなく、五六ぺん見たことのある・・・虚無(コム)、実体のない幻の三毛猫、月の化身です。
ゴーシュの畑からとった半分熟したトマトをさも重さうに持って来てゴーシュの前におろしました。
半分熟したトマト、T・M・T 地球・Moon(月)・太陽の関係であり、常に半分しか照らされていないところのシャレでしょうか。
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