ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

合繊市況はかやの外ー

2005-03-02 16:31:53 | 経済学
学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表



合繊市況はかやの外。

 「かやの外」といってもいまどきの子供には
通じないと先日知人からたしなめられた。
 
 三省堂、新明解国語辞典によれば、
かや(蚊屋)の外とは、「局外者の立場に置かれて
内部の詳しい事情を一切知らされないでいる
状態」と出ていた。

 「かやの外」とは、平たく言えば仲間外れのことである。
ひとり取り残されたはぐれガラスのことである。

 はぐれガラスでも生きるためには餌が必要である。
はぐれガラス故の厳しい現実を逞しく生きつづけ
なければならないであろう。
 
 このところ、鉄鋼、造船、海運といった昔ならした
業種の市況が活況を呈している。
 
 その一方で、新合繊の名のもとにファッションの
世界でも圧倒的人気を博した花形産業のひとつ
の合繊市況が長期低迷を続けている。

 経済団体連合会略して経団連の入口正面の
壁にはむかし織姫とツルハシの銅版がはめ込まれていた。
織姫は繊維、ツルハシは鉄鋼のシンボルとされた。
 
 生糸、綿糸綿布を輸出し、石炭、鉄鉱石を輸入して
日本経済は今日の基礎をつくった。今は昔の物語である。
 
 合繊は石油を母とし生まれ、ナフサを分解して出来る
テレフタール酸やカプロラクタムなどを重合紡糸して
誕生する。
 
 ただ合繊の泣き所のひとつは消費者の目に直接触れない
縁の下の力持ちのケースが結構多く裏方の悲哀を常に
味わされる不幸がある。
 
 車はタイヤがなければ走れない。そのタイヤの多くには
ポリエステルやナイロンなど合繊で出来たタイヤコードが
使われている。
 
 家庭で身近な例では枕やふとんの中綿のほとんどは
合繊のポリエステル綿が使われている。
 
 車のタイヤの中だけではない。フロッピーディスクの
なかにも携帯電話器の中の電池のセパレーターにも
合繊は使われている。

 目に触れるところではカーテン用の生地は
ほとんどポリエステル製である。
水着やエアロビックス用にも
ポリエステルやナイロンは
主役として活躍している。
 
 軽くてホコリがたちにくく、衛生的なふとんで
安眠出来るのもポリエステル繊維の優れた
特性のお蔭である。花粉症用のマスクや
手術用の縫い糸、ドクターのガウンも
お歳よりや赤ん坊のオムツでも
ポリエステル繊維が活躍している。

 ところで、合繊の大元の原油相場が
史上最高値に迫り、合繊粗原料相場も
つれて急騰している。

 しかしながら、ポリエステルもナイロンも
深海魚のように海底深く低迷している。
原料コストが急騰して、繊維の売値が
上がらなければ当然赤字である。
 
 日本の鉄鋼メーカーは7割上げた鉄鉱石の
値段を飲んだ。鉄鋼の売値に転嫁出来ると強気のようだ。
長期低迷を続けていた海運市況も船がなければ
原料が運べないということでいまや船の取り合いで
市況が好転している。
 
 世界の商品市況を表す指標にCRB指数というものが
ある。そのCRB指数は狂乱物価時代だった1980,
81年水準に近づいてきた。
 
 CRB指数はドル相場と逆相関している。ドル相場が
下がればCRB指数が上がる。ドル相場が堅調なときは
CRB指数が下がるケースが多いからだ。ドル安の目減りを
商品相場はとり返そうとしているに過ぎない。
 
 中国買いという需給好転に恵まれて、原油も石炭も
鉄鉱石もドルの目減りを避けるため必死にドル建て値段を
上げてきている。
 
 ふとん綿やブラウスなどに使われるポリエステル原料の
一つのテレフタール酸の値段はトン400~500ドルを
低迷していた。それがいまトン900ドル前後である。
副原料のエチレングリコールの値段は、1年前は
トン800ドルだった。いまトン1,100ドルである。
 
 タイヤコードやストッキグやランジエリーなどに使われる
ナイロンの原料のカプロラクタムの値段は、1年前は
トン1,000ドル前後を低迷していた。今トン2,300~
2,400ドルである。
 
 ところがポリエステル綿のいまの値段はトン1,200~
1,250ドルで低迷している。ナイロンの代表品種の
70デニールでトン3,000ドルを低迷している。
 
 ドルの目減りをとり込もうと原油、ナフサ、粗原料は
値上げしてきた。合繊は中国での過剰設備というアキレス腱を
抱えた不幸は有るが、ドル安の目減りを合繊メーカーも
回収する努力を求められていることだけは確かであろう。

 特にポリエステルは長繊維も短繊維(綿)も異常な安値で
事業継続する意味さえ疑わしいというのが正直実態である。
 
 タイヤコードがなければ車は走れない。
 ポリエステル綿がなければふとんはつくれない。
 
 日々の生活に合繊は欠かせない存在である。
家庭でも病院でも工事現場でもあらゆる職場で
合繊抜きの生活は想像できない。
 
 それにもかかわらず、利益を犠牲にしてまで
値段を下げ、なぜ合繊メーカーは操業を続ける
のだろうか。
 
 小学校3年生にでも分かるようにお父さん達は
子供たちに是非説明して欲しい。(了)
 

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奇跡の二胡奏者  劉鋒

2005-03-02 09:44:50 | 情報や案内及び雑談
天皇陛下ご来臨のもとで演奏をしたこともある劉鋒さんは、容姿端麗で
性格も可愛い人です。

彼女とは、もう「古いお友達」、いや「古いオオ友達」になる。
中国民族楽器の二胡奏者として、内外で名高い彼女は、常に謙虚だ。
たまに電話やメールでやりとりをするが、お互い仕事の話はあまりしない。

だからお互いの仕事のことについては、あまり詳しく知らない。
カニが好きなことは知っている。(笑)

久しぶりに彼女のHPを見たら、↓このコンサートのことが載っていた。


「奇跡の二胡
         劉鋒サロンコンサート」


3月20日(日)
開演:14:00

出演者:劉鋒/二胡
     木崎二朗/ピアノ

場所:平塚市民センター
 
チケット:1.500円(コーヒ付き)
お問い合わせ:
 TEL 0463-32-2237(平塚市文化財団)
チケット完売!



劉鋒二胡研究会
         発表会
   

2005
6月4日(土)
開場12:30
開演13:00

主催:劉鋒二胡研究会 発表会実行委員会
場所:日暮里サニーホール 大ホール

入場:無料
【昨年の発表会の様子】⇒劉鋒二胡研究会 2004 発表会はココ



奇跡の二胡・劉鋒さんの公式HP
コメント (13)
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