ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

有性卵を使うお菓子はよく売れる?:株式投資ー

2005-03-16 21:49:32 | 経済学
学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表



 雑誌「到知」、2005年4月号に
「たまごボーロ」で有名な菓子屋さんで
個人投資家としても知る人ぞ知る竹田和平氏が
有性卵を菓子の原料に使う理由を説明していた。

 「にわとりも人間と一緒で、オンドリを隔離して
しまうとメンドリはおもしろくないだろう。
 しかも、狭いところに押し込んで、夜まで電灯を
つけて無理に卵を生ませようとするわけです。
鶏はほんとうに怒っているかも分からん。
 怒りながら卵を産むと、怒りが卵に入って
アレルギーを引き起こす。」と話していた。

 それで竹田製菓では創業期から一貫して
良質の卵(有性卵)を使っているのだそうだ。

 株式投資でいえば、無性卵か有性卵かどうかも
知らされずに、せっせ、せっせと投資していても、
当たり前の話であるが、投資した銘柄が、もし、
無性卵であれば、ヒヨコにならない。よって無駄な
投資ということになるであろう。

 卵を産まないだけならいい。卵を産まないどころか
鶏肉にも使えず、あげくの果ては、鶏イフルエンザに
かかって焼却処分に追い込まれるケースもありうる
だろう。

 ところでペイオフ解禁半月前ということで、
今ごろになってとは思うが、あれこれ株式投資を
薦める記事が新聞でも雑誌でも随分
目につくようになった。

 お金というものは、獲りにいこうとすると
どうしても脇が甘くなる。脇の下からスルリとお金は
逃げて行くことが多いことは以前も触れた。

 お金という生きものは生来臆病である。
ばたばたと鶏を追い込むような形で銘柄選択すると
お金に逃げられ決まって失敗する。

 日本では特に戦後の教育では、子供のころから
家庭でも社会でも、もちろん、学校でも、
お金の話は教える機会も、教えられる機会も
少なかった。

 最近の傾向としては、専門家は、立て板に水
よろしく、頭からデータを並べて理屈で素人相手に
説明してくる。

 普通の人間であれば、老若問わず
株式投資の予備知識はない。具体的な投資経験もない。
ついつい邪魔臭くなったり、情にほだされたりして、
なけなしの預金から株式投資へ切り替えてしまう
かもしれない。

 欧米では、子供の頃からお金について親からも学校でも
教えられているようだ。それだけが全てではないが、日本人と
比べて、欧米人の方が金銭感覚は豊なように思える。

 データも大事、理屈も大事だが、一番大事なことは
お薦め銘柄が、最低限度、無性卵か有性卵かどうかに
絞って、是非ともアナリストなりエコノミストなり専門家の話を
確かめてから投資行動をとっても遅くはないだろう。

 日本文化には自分の意見を表にだすことを良しと
しないところがある。謙譲の美徳といえば言葉は美しい。
しかし、ことリスクを伴う投資物件は恥ずかしがらないで
納得いくまで中身を確かめてから行動して欲しい。

 話は飛ぶ。英語教育について考えていただきたい。
英語が出来ないと将来生きていけないような雰囲気が
昨今、強くなってきているようだ。果してそうだろうか。

 子供のころから英語の勉強を始めれば、
英語で喋れ、書けると早とちりする人が増えた
ようだが外国語を理解することはそんなことで
達成されるほど生易しい問題ではない。

 日本人なのだからまずはしっかりと日本語を
勉強することである。日本語もまともに話せない。
日本語で文章も書けない。そんな状態で英語を話したり、
英語で文章が書けるわけがない。

 世評に負けて付和雷同してはなるまい。
 株式投資も同じである。

 竹田和平さんでさえ、株式投資で、「大企業だから安全」と
思いこんでいたと反省を込めて山一證券倒産時の苦い経験を
披瀝しておられる。

 竹田さんは、山一證券の大株主だったそうだ。まさかの
山一証券が倒産した。株券は当然のことながら紙くずに
なった。

 竹田さんは、日本の企業には多くの場合、会社は
株主の物だという認識がないと厳しく指摘しておられる。
「責任のないところにお金を預けるわけにいきませんよ」とも
話しておられる。だから、山一事件以来、
「顔の見える会社に投資することに決めました。」と
アドバイスしておられたのが印象的であった。

 一般論であるが、日本ではお金は悪いもの、
汚いもの、お金を扱うことがいかがわしいことという
風潮がいまだ根強く残っている。

 お金はあくまで道具である。道具をうまく使いこなす
ことによって日々の生活を少しでも潤いあるものに
変える手伝いを、お金という道具が、われわれに可能に
してくれるであろう。

 有性卵ですか?無性卵ですか?
薦められた銘柄が、そのいずれかであるかの
見極めが特にはじめて株式投資をする一般の個人投資家に
とっては基本的に重要ではなかろうか。

 ペイオフ解禁まであと2週間余りと迫った。
しかしながら、ペイオフ解禁こそが、むしろ、
日本での本格的な金融再編成の幕開けを告げる
号砲かもしれない。(了)

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小泉首相、世界を走らす?!-

2005-03-16 21:28:07 | 経済学
学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表



 小泉首相が、先週の国会で、日本の外貨準備高の
資産配分を見直すとチラッと語っただけで、
その直後の記者会見で、スノー米財務長官は、
米ドルの世界の信任は絶対に揺るがないと発言したと
外電は伝えた。

 先週末のフイナンシァルタイムズ紙は、一面トップで
小泉発言を紹介した。小泉発言が外国で取り上げられる
ことはまずないというのが定説だから、今回の話は
異例中の異例といえるだろう。

 30数年前の古い話であるが、日本国内では
日米繊維交渉で沖縄返還とのからみもあるとして、
大騒ぎをしたらしいが、米国の代表的新聞である
NYタイムズもワシントンポストにもその最中、
その手の記事が掲載されたことは自分の限られた
経験ながらまず目にしたことがなかった。

 日本が関係する記事が世界のマスコミでほとんど
相手にされていないのは日本人として誠にさびしい限りで
あるが、これもまた一つの現実であるということも
頭の隅にでも置いておく必要があるかもしれない。

 先日、韓国がドル資産を減らすと報道されたあと、ドル
相場が急落したが、韓国の外貨準備高を見ると、
依然として2,000億ドルと外貨準備高の内
米ドルのウエートは高いようだ。

 昔NHKに明るい農村という番組があった。暗いから
明るい明るいという。明るかったら明るい明るいと
言わないものである。

 米国は、口を開けば強いドル、ドルは強いという。
ドルが強ければ強い強いと言わない。本当に強ければ
強い、強いを言う必要がないからだ。

 強い弱いは自分が決めるものではない。相手が
強い、弱いを決めてくれる。真っ先に米財務長官が
小泉首相発言に反応したのはその意味で誠に興味
深い。

 ただ、我々日本人としても面白がってばかりもおれない。
日本の外貨準備高は8,400億ドルが米ドル資産である。
アジアでは中国が6,000億ドル、台湾が2,400億ドル
そのあとに韓国の2,000億ドルが続いている。

 米ドルが財政赤字と貿易赤字の俗に言う双子の赤字でも
なんとか持ちこたえているのは、日本はじめアジアのドル
買いに支えられているからにほかならない。

 最近、金相場が堅調である。ユーロが1ユーロ=1.39ドルまで
一時買われたが、あまりにも米ドルに偏りすぎてもよくないと
いう生き物としての基本的感覚であるバランスを正そうとする
自然の成り行きであろう。

 金相場が堅調な背景も似たようなものだ。ブッシュ大統領は
4年先には米財政赤字を現在の半分に減らすと大見得を切ったが、
この発言を真にうける人はほとんどいない。静かにドル資産離れが
進んでいることは衆目一致した見方であろう。

 ドルから金へのシフトについて、例えば米国のイラン敵視政策が
嵩じてくると、嫌米感情から米ドル離れを益々助長するだろうと
する見方もあるようだ。

 米国一国主義に対して欧州とイスラム社会が加担すると
本来金志向の根強いイスラム世界がドルから金へなだれ込む
可能性もあるとの指摘もある。

 健康でも同じである。余りにもひとところにエネルギーが
溜まるとひずみが出きる。ひずみを解消しようとして体内の
臓器が引っ張り合う現象が起こるようだ。そのとき病気が起こる。

 地震でもおなじである。神戸と新潟を結ぶラインにエネルギーが
着実に集まっていると地震学者は指摘している。あまりにも異常な
エネルギーがたまると解消しようとする作用が起こる。それが
地震である。

 小泉首相のちょっとした発言が欧米のマスコミでは大きく
取り上げられた。小泉さんもたまにはいいことをやってくれると
日本のマスコミも褒めてやって欲しいと思うが
いかがなものであろうか。(了)

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