ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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米FRB0.25%利上げ、年2.75%へ:NY株大幅安ー

2005-03-23 11:03:16 | 経済学
学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表



 米FRB(連邦制度理事会)は、3月22日、
短期の目標金利を0.25%上げ、
年2.75%と決めたと発表した。
これにともない公定歩合は年3.75%となった。
 
 A4サイズ一枚のプレスリリースを読むと、
インフレ懸念が色濃く出ている。
しかし、慎重なペース(Measured pace)で
利上げすれば、インフレ亢進は
十分封じ込むことが出来るとも述べている。

 同レポートは、原油相場が上昇した割には、
生産は堅調に推移しているが、物価上昇は
比較的軽微にとどまっているとも指摘している。
 
 米東部時間午後2時15分に利上げ発表
直後からNYダウは下げに転じ、
前日終値から94ポイント大幅急落した。
ハイテク株でかためたナスダック総合株価指数も
18ポイント下げた。

 NY株価を殺すには、刃物は要らない。
利上げ懸念が強まれば株価は簡単に下げる。
日経ダウも米株安を受けて下げるだろう。
 
 FRBは、声明文の中で、ここ数ケ月インフレ圧力は
強まり、物価上昇がはっきりしてきた(evident)と
インフレ懸念を強調した。

 マーケットは、段階的にしろ利上げは
今後も継続されると読んだ。FRB発表後、
NY株式市場は売り一色となり、債券相場も
連れて急反落した。

 10年物国債利回りはここ8ケ月来最高の
4.60%を突破した。長期債利回り上昇は、
そのまま住宅ローン金利上昇に連動する。

 低金利をテコに上昇してきた米国住宅価格上昇は
バブルとも言われている。バブルで有れなんであれ、
住宅好調は米景気を引っ張ってきたエジンンの一つであった。
それが住宅ローン金利上げから米景気全体にブレーキを
かけそうだ。

 一方、NY為替市場は、0.25%利上げを受けて、
ドルは対ユーロで1ユーロ=1.3076ドルまで急上昇した。
当面、金利据え置きの欧州と比べ、米利上げにより、
米欧利回り格差がさらに拡大するとの読みから、
ドル相場を対ユーロで押し上げた。
 
 ドルは対円でも1ドル=105.46円へ小幅値上りした。

 1ドル=105円の為替レートこそが
史上最高値の56ドル原油の日本経済への
衝撃を和らげていることを
忘れることは出来ない。(了)
 

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