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フランス国債格下げのウワサでNYダウ519ドル安、NY金一時1,800ドル、プラチナを抜く

2011-08-11 09:59:35 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



朝6時からの「ワールドWaveMorning」で世界のニュースのシャワーを浴びていると、英BBC,ドイツZDF,フランスF2いずれもイギリスの暴動と欧米株式市場の暴落のニュース一色だった。いつもの話で恐縮だが、本当に日本は平和である。幸せすぎて幸せのなんたるかさえ日本人は分からなくなってしまっているのかもしれない。

イギリスの暴力は、12歳とか13歳の少年が参加している。フランスF2が紹介した3人が車にひかれて死亡した事件の映像は13歳の子供が写したものだと解説していた。キャメロン首相は「イギリスは病んでいる。12,13才の子供が、略奪をして笑っている。助けるふりをして、若者がその男の後ろから盗みを働いている。」とダウニング1番地公邸の前で記者団に語った。「暴力に対して、放水車とプラスチック弾も使用する」と語った。

米ブルームバーグは、10日のNYダウは前日比519ドル安、10,719ドルで取引を終了したと伝え、番組に出演した専門家のひとりは「米FRBは2013年半ばまでゼロ金利政策を継続する。必要あらば追加の金融緩和を示唆した。アメリカ経済はそれほどまでも悪いのかと言うことをあからさまにしたのだ」と今朝NYダウが大きく下げたことを一言で説明していた。

フランスF2に出演した専門家は「フランスの銀行がギリシャ、スペイン、イタリアの国債を大量に抱えている。フランス国債が格下げされるとのうわさが流れてアメリカの株価を引き下げた」と解説していた。フランスの銀行の株価はソシエテ・ジェネラルはじめ主力銀行株が10%前後値下がりした。サルコジ大統領は休暇を切り上げ10日夜、緊急閣僚会議を開いたと紹介していた。

テレビ東京系の「モーニングサテライト」に出演した専門家のひとりマーク・ア―ビタ―氏は「アメリカの株式市場は弱気の入口にある。短期的には株価は反発する。しかし、ずるずるとこれから先20~30%値下がりする」と話していた。一方、為替見通しについて、同番組に出たジョン・マッカーシー氏(INGキャピタルマ―ケッツ)は「マーケットは円買いの好機と見ている。75円を超えれば1ドル=73円の可能性もあるだろう」と予測していた。ドルはこの先も下がり続けると専門家は確信しているようだ。

日経CNBCはNY金先物相場が一時、トロイオンス1,800ドルを突破したとテレビ画面に流していた。その後多少下げたが、1,783ドルである。一方、プラチナは1,764ドルと金相場がプラチナの値段を上回る一瞬を写していた。プラチナは需要の半分が自動車用である。景気に敏感に反応する。いくら金融を緩和しても経済のファンダメンタルズが改善しないと相場は見抜いているのだろう。相場の世界では石が浮かんで葉が沈むという言葉がある。いかに異常な事態がいま目の前で起こっていると相場が教えているのかもしれない。

ドイツZDFはドイツでもイギリスと同じような暴動が起こらないかと専門家に問いかけていた。ドイツ社会にもイギリスと同じような構造が生まれて来ているから十分有りうると答えて居た人とイギリスのような暴動に発展しないとの見方に分かれていた。ドイツZDFは経済ニュースとしてドイツエネルギー大手のe-On(イ―・オン)が来年にかけて従業員を1万1千人解雇するとの発表を流していた。当社は原発と火力発電所の建設をしゃにむに進めていた。いまそのとがめが出たと専門家が解説していた。(了)

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