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サルは木から落ちてもサル、代議士は落ちたらただの人:大野伴睦元代議士の名言が蘇る今日この頃

2012-06-27 10:53:24 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


スペインTVEは、26日、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン4ケ国の財務相が集まり、ヨーロッパ信用不安について話し合った。内容は明らかでないが、フランスとドイツの溝を埋めるためではなかったか、と見られていると流す様子を27日朝、7時台の「ワールドWaveMorning」が紹介していた。6時台の放送では、ドイツZDFは、EUバローゾ委員長は、EU共同債発行などヨーロッパ金融不安解消のためとして4項目の提案を行った。ところが一部に妨げる動きがあると語った。ドイツ政府は、他の国の負担の肩代わりだと、断固拒否している。一連のEU首脳発言は明らかにドイツに対する当てこすりだとコメントしていた。

足元の日本では消費税引き上げ法案が衆議院を通過、参議院での審議が始まる。その過程で民主党が3つに分裂の様相を呈していると自らの飯のタネだろうが、マスコミは全員参加型で、盛んに報道している。サルは木から落ちてもサルである。国会議員は落ちればただの人との名言を吐き、岐阜羽島駅を造ったことでも有名な元自民党代議士、大野伴睦議員の言葉を今更のように思い出す。26日、NY市場では、GDPの倍以上の巨額の財政赤字をかかえた日本の国債の利回りは年0.811%台を堅持、対ドルレートも1ドル=79.47~50円、1ユーロ=99.29~32円とむしろ日本円は値上がりした。どこから見ても買えない日本円だが、それが買われる現実。いかにヨーロッパの金融危機が予想以上に深刻な英語でいうcriticalな状態に直面しているのであろう。

英語でいうcriticalは人の症状でいえば危篤状態を意味する。病状についてSeriousと言えば重篤を意味する。怪我の場合では重傷のときこの言葉を使う。日本の政局は、seriousでもcriticalでもないとマ―ケットは判断しているため、債券の利回りはむしろ下がり、日本円は買われた。消費税が2014年に10%になる道筋が出来たことを評価した動きかもしれない。日本国民の多くは消費税上げは好ましくないが避けて通れないと理解しているのであろう。政治家は日本国民におんぶにだっこ、完全に胡坐をかいてのほほーんとしておれるのであろう。ただ、日本の政治家をだめにしたのは国民であるから彼らを責められない。

今朝の「ワールドWaveMorninng」(経済情報)6時台で米ブルームバーグは「米住宅価格ケースシラ―指数が予測を下回った。消費者信頼感指数コンフェレンスボード指数が4ケ月連続で前月を下まわった。商品市場でトウモロコシ相場が9ケ月来の高値を更新した。原油WTIはバレル15セント高、79.36ドルと小動きだった」などと解説していた。トウモロコシは不作のため、原油は世界景気悪化による需給バランスが崩れるとみている。

原油の値下がりは原発代替エネルギー源として原油生焚きが増加する日本には朗報である。トウモロコシ高騰は、日本でも嗜好品含めてあらゆる食品に幅広く使われているから要注意であろう。当然ながらサルなら先々のことを考えて餌探しを始めているに違いない。(了)

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