「2月のISM製造業指数が50.3(予想:50.7)と前月比0.6ポイント低下した。2月の仕入れ価格が62.4と前月比7.5ポイント低下。2022年6月以降で最大幅の低下。昨年9月に仕入か価格は低下をはじめたが5月連続の低下となった。一方、トランプ米大統領はメキシコとカナダに予定通り25%関税をかける。中国には20%関税を上乗せする。今回のISM統計に新規受注の停滞とサプライチエーンの納入停止、在庫減らしが現れた。3日のNY市場では米国経済への先行き警戒感から株価は主要3指標共に値下がりした。米債券が買われ米10年債利回りが年4.1%台まで低下した。」と3日ブルームバーグ電子版が伝えた。
週明け3日のNY市場でダウは43,191ドル、649ドル、1.48%安。S&P500は5,849と104ポイント、1.78%安。ナスダックは18,350と497ポイント、2.64%安で取引を終えた。個別銘柄ではエヌビディアが114.06ドル、8.69%安。テスラが284.65ドル、2.84%安がNY株安をリードした。恐怖指数VIXは22.78と16.05%上昇。米10年債利回りは4.154%へ低下。NY外為市場で1ドル=149.43円、0.74%安。1ユーロ=156.73円、0.03%安。1英ポンド=189.85円、0.11%高。NY原油(WTI)はバレル68.43ドル、1.91%安。北海ブレントは同71.47ドル、1.84%安。NY金はオンス1,904.92ドル、1.98%高。ビットコインは8万6,137ドル、8.63%安で取引された。
4日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「スターマー英首相はウクライナを継続支援する。イギリスは停戦後、ウクライナへ軍隊を派遣する。これはイギリスを守るためではない。ヨーロッパ全体を守るためである。」と英議会で表明した。一方、トランプ米大統領は「アメリアが後盾にいる限りゼレンスキー大統領は停戦を望まない。もう待てない。」と「X」で述べた。NATO拠出金は米64%他国36%である。アメリカがウクライナから手を引けばヨーロッパの安全保障はない。ウクライナ市民はロシアが早期に攻めて来るに違いないと懸念している。」と伝えた。シンガポールCNAは「①シンガポールに持ち込まれたAI製品にエヌビディア半導体部品が使われていた。アメリカの輸出禁止品目が含まれていた。シンガポールを中継してマレーシアに運ばれることになっていた。DeepSeekがエヌビディアの技術を入手した。シンガポール法に基づき詐欺事件として関係者3名が逮捕された。エヌビディア株価がNY市場で急落した。②3月5日から全人代が開催される。アメリカはその日に狙いをつけて中国に20%追加関税実施を発表した。」と伝えた。韓国KBSは「①米原子力空母クールビンセンが3日ソウルに入港した。同潜水艦は洋上の軍事基地である。韓日米軍事演習が10日間の予定で再開される。②アメリカはカナダ、メキシコに25%、中国に20%追加関税を3月4日から実施する。3日のNY株はアメリアの関税引き上げによる影響懸念からエヌビディア、テスラやGMなど自動車株も売られた。」と伝えた。ロイター電子版は「3日ドイツ株価指数が2.64%急騰した。欧州での防衛力強化の動きに反応した。」と伝えた。問題は日本である。テレビ中継で国会審議を垣間見るが言葉遊びが目につく。世界で今何が起っているのか。切れば血が出る緊迫感が伝わって来ない。(了)