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利上げ懸念見切り発車?NYダウ48ドル高ー学校で教えてくれない経済学

2006-06-29 08:13:17 | 経済学
野球の話で恐縮だが、プロ野球チームの楽天が、昨日のナイトゲームで、西武に逆転勝ちをおさめてニュースになった。「先取点をとられても、最後にはうちが勝つという雰囲気が漂っている」と野村監督が語ったと今日の朝刊読売が伝えている。

米大リーグでは、ソフトバンクからマリナーズへ移籍した城島選手が、昨日一試合で2本のホームランを打ったとニュースになった。2日前にも同じことをしでチームの勝利に貢献したが、同じく朝刊読売は「あの球〈手元で微妙に変化する球〉を持ち味にした投手とは、嫌というほど対戦したんでもう慣れた」と話している。

今朝の米CNBCテレビによると、NYダウが前日比48ドル上げて10,973ドルで取引されたと伝えている。米FOMCの0.25%、8月8日のさらなる0.25%上げまで織り込んで離陸を開始したとみるアナリストが出てきたと伝えている。

米債券相場は、既に利上げを織り込み値下がりしていたが、この日も小幅値下がりした〈利回りは上昇〉。NY為替市場は、米利上げは、金利差で米優位としてドル買い材料にされるが、この日は、1ドル=116.43円、1ユーロ=1.2556ドルと小動きに終始した。

WSJ紙によれば、この日NY為替市場で、トルコリラが対ドルで売られ、リラ防衛のために短期の金利を2%上げ年22.25%と決めたと報じている。南ア、ハンガリー、最近は貿易赤字が増えはじめたNZドルや豪ドルも売られている。

貿易赤字のご本家の米国がドル離れを心配するのは自然である。さらに米国でも団塊世代が一斉にリタイヤするから財政赤字も増えるだろう。ドル離れが起こりやすい地盤の上に家を建てているようなものだからにどうしても利上げして倒壊を防ごうとするのであろう。

一方、NY原油先物相場は、原油在庫減少を材料に値を上げ、バレル58セント上げ72.50ドルで取引された。ガソリン在庫も減少している。大型ハリケーンが来襲すれば、原油相場は簡単にバレル85ドルから90ドルへ上がるとトレーダーは相変わらず強気のようだ。

お金は臆病な生き物だから、どうしても群れを作りやすい。お金は習性として集まるところへ益々集まる。臆病だから当然、逃げ足も速い。米金融当局がインフレ(ドルの値打ちが下がること)懸念がトラウマとなって利上げスタンスを取りがちになるのであろう。

野村監督の言ではないが、「最後はうちが勝つ」と思えるかどうかは勝負事、特に相場の世界では基本である。「くせ球(利上げ懸念)に慣れた」という城島選手の言葉にも捨てがたい味がある。たかが野球というなかれ。野球からも学ぶことは多々ありそうだ。(了)

江嵜企画代表・Ken


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