NYからワシントンDCへの帰路、突然雲行きが怪しくなり、雪が降り始めた。危ないと思った時は際どいタイミングでなんとか高速道路から街中に出ることが出来た50数年前の苦い経験を時に思い出す。俗に大陸性気候というのであろう。日本のように温暖な気候に恵まれ子供のときから大きくなっているとなかなかピンとこない。山の天候は急変するという。八甲田山の悲劇は長く語り継がれている。相場と天候は同じではない。しかし、前日ニコニコしていた相場が一変大幅下落することはよくある。それが18日、NY市場で起こった。
前日の17日、NYダウは431ドル、前日比1.34%値上がりした。しかし、ウオルマートは先行きインフレ進行、企業業績懸念から、131.35ドル、11.38%安、1銘柄でダウを111ポイント押し下げていた。全般楽観論がウオルマートの急落を隠した。ところが、18日、ウオルマートは再び売られ、122.43ドル、6.79%安で取引を終えた。18日は同じ小売り大手のターゲットの今年2~4期決算が予想を下回り先行き懸念する発表のあと売られ、160.77ドル、25.58%急落、 NYダウ30銘柄全てが値下がりした。
地元NYで新型コロナ感染者が米島北部中心に増加している。米CDC(米疾病予防センター)が再びマスク着用義務化を18日、勧告したことも微妙に影響した。加えてウクライナ状勢でマリオポリ陥落、ウクライナ兵捕虜への尋問が始まったと19日朝、ロシアTVEが伝えた。一方、「ウクライナ政府はロシア兵との捕虜交換をロシアに申し入れているがロシアは拒否した。ロシアは交渉のカードとして残したいようだ」と19日朝放送の米ABCが流した。ウクライナでの戦争は長期化するとの認識が強まった。特にインフレが家計にジワリ迫ったことがウオルマートやターゲットの業績見通しに影を落とした。同時進行で利上げが待ったなしで進む。加えて中国経済鈍化が表面化して来た。18日、中国関連銘柄も売られた。投資家がEscape(その場を離れる)気持ちになって自然だろう。
18日、NY市場でダウは31,490ドル、1,264ドル、3.57%安、S&P500は3,923と165ポイント、4.04%安、ナスダックは11,418と566ポイント、4.73%安で取引を終えた。恐怖指数VIXは30.96と18.62%上昇した。米10 年債利回りは一時、3%を超えた後、景気後退懸念台頭、債券買い・利回り低下が起こり一転して2.886%へ2.83%低下した。NY外為は1ドル=128.22円、1ユーロ=134.18円、1英ポンド=158.23円へ主要通貨に対して円高へシフトした。NY原油(WTI)はバレル106.65ドル、2.67%安、北海ブレント、同109.12ドル、2.51%安で取引された。ビットコインは2万9,124ドル、4.34%安と冴えない。
相場の格言に卵を一枚の器に盛るなとある。いま最も求められていることはバランス感覚であろう。それと災害は忘れたときにやってくるという寺田虎彦の名言が蘇る。毎日のように日本列島に微震が絶えない。人間は本来動物である。いまこそ神様から授かった5感を発揮するタイミングかもしれない。日々健康に留意してなんとか難関をクリアしたい。(了)
前日の17日、NYダウは431ドル、前日比1.34%値上がりした。しかし、ウオルマートは先行きインフレ進行、企業業績懸念から、131.35ドル、11.38%安、1銘柄でダウを111ポイント押し下げていた。全般楽観論がウオルマートの急落を隠した。ところが、18日、ウオルマートは再び売られ、122.43ドル、6.79%安で取引を終えた。18日は同じ小売り大手のターゲットの今年2~4期決算が予想を下回り先行き懸念する発表のあと売られ、160.77ドル、25.58%急落、 NYダウ30銘柄全てが値下がりした。
地元NYで新型コロナ感染者が米島北部中心に増加している。米CDC(米疾病予防センター)が再びマスク着用義務化を18日、勧告したことも微妙に影響した。加えてウクライナ状勢でマリオポリ陥落、ウクライナ兵捕虜への尋問が始まったと19日朝、ロシアTVEが伝えた。一方、「ウクライナ政府はロシア兵との捕虜交換をロシアに申し入れているがロシアは拒否した。ロシアは交渉のカードとして残したいようだ」と19日朝放送の米ABCが流した。ウクライナでの戦争は長期化するとの認識が強まった。特にインフレが家計にジワリ迫ったことがウオルマートやターゲットの業績見通しに影を落とした。同時進行で利上げが待ったなしで進む。加えて中国経済鈍化が表面化して来た。18日、中国関連銘柄も売られた。投資家がEscape(その場を離れる)気持ちになって自然だろう。
18日、NY市場でダウは31,490ドル、1,264ドル、3.57%安、S&P500は3,923と165ポイント、4.04%安、ナスダックは11,418と566ポイント、4.73%安で取引を終えた。恐怖指数VIXは30.96と18.62%上昇した。米10 年債利回りは一時、3%を超えた後、景気後退懸念台頭、債券買い・利回り低下が起こり一転して2.886%へ2.83%低下した。NY外為は1ドル=128.22円、1ユーロ=134.18円、1英ポンド=158.23円へ主要通貨に対して円高へシフトした。NY原油(WTI)はバレル106.65ドル、2.67%安、北海ブレント、同109.12ドル、2.51%安で取引された。ビットコインは2万9,124ドル、4.34%安と冴えない。
相場の格言に卵を一枚の器に盛るなとある。いま最も求められていることはバランス感覚であろう。それと災害は忘れたときにやってくるという寺田虎彦の名言が蘇る。毎日のように日本列島に微震が絶えない。人間は本来動物である。いまこそ神様から授かった5感を発揮するタイミングかもしれない。日々健康に留意してなんとか難関をクリアしたい。(了)