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3.11大震災後、3ケ月、今、国のリーダーの資質が日々問われている(学校で教えてくれない経済学)

2011-06-11 12:54:17 | 経済学
3.11震災3月目を迎えてフランスF2が「フクシマの今」と題して特集番組を紹介していた。Nibelleさんというフランス人家庭を取材してフクシマ原発事故初日、原発が爆発、「この世の終わりだ,さようなら」、と書き残した。当日の恐怖の様子、被災地のその後をニベルさんは毎日メール配信して来た。日本人の奥さんKeikoさんの家族は今も原発の作業員として働いている。日々の配信記録をまとめ本にした。出版を評して、原発には良いこともありますとF2のアナがコメントしていた。

原発関連では、イタリアで脱原発を巡って国民投票が週末に実施されることをF2は伝えた。イタリアではチエルノブイリ事故後、21年前から原発を停止している。それを現政権が見直しを決めた。それに反対したグリーンピースが脱原発を要求、国民投票が実施される。首相は棄権すると発言した。野党は国民投票に絡めて首相を退陣に追い込もうとしていると解説していた。日本では電力会社9社の株主総会が月末に開催される。株主でないので出られないが、電力会社がどのように対応するか注目される。

ドイツZDFは「当局はO104の発症源は北ドイツ、ニ―ダ―ザクセン州にある有機栽培農場で作られた新芽野菜(もやし)であることがほぼ断定された。農場の従業員が菌を持ちこんだらしい。生ごみとして捨てられていたもやしの袋を検査してわかった。」などと伝えた。「ほっとしました。やっといいニュースが出ました」と語る関係者の喜ぶ様子を紹介していた。1996年に日本でもカイわれ大根で同様の事件があった。インゲンマメで感染したケースもあると紹介していた。

ロシアRTRは今朝の放送で、メドベージェフ大統領は、「ロシアの専門家とEUの専門家が協議して、問題がないと分かれば、ロシアはEUから野菜を輸入します。」と語る様子を写していた。日本では、輸入品のお茶の葉で、農薬が理由で問題になったことがある。最近、お茶の葉で、フクシマ原発放射能汚染に関連して、静岡のお茶に風評被害が発生していると伝えられる。基準を作り、テキパキ対応しないと被害は益々大きくなるであろう。山火事の場合、手前の木を切り倒して火をまず止める。森全体、さらに大切な住民の命を救うためだ。

一方、10日のNY株式市場は、世界経済が先行き不透明なことを背景に、NYダウは前日比172ドル安、11,951ドルで取引を終了した。ギリシャ国債懸念も影響したと10日の付けのWSJ紙が書いていた。米ブルームバーグに出たある投資会社CEOは、「世界経済の先行きが不透明だから企業は雇用を増やさない。失業率は減らない。ロングでの運用は厳しい」と脱帽していた。日本では東電株がおもちゃのように扱れ、相場が乱高下している。こういうことを臆面もなく繰り返すから、日本では特に株式が市民権を得られないのであろう。

動物は身の危険を感じたらまず理屈抜きでその場を離れる。人と思うから間違いを犯す。鳥や動物が相場を動かしていると思っておれば腹も立つまい。ただ、原発問題は、相場のようにはいかない。孫子の身になって考えることが基本であろう。冒頭のフランス人は震災後一端フランスへ帰国した。しかし、残した家族を考えてフクシマに戻った。今朝の番組は「フクシマの今」だった。「フクシマの未来」は触れなかった。

16年前の神戸の震災もひどかった。しかし、フクシマはその比でない。原発問題が重くのしかかっているからだ。被災者の身になって,まず将来の方向を決め、足元の問題解決にあたっては、今なにから手を付けていくかを速急に決めねばならない。言うは易し、行いは難しであるが、日々、国のリーダーの資質が問われていることだけははっきりしている。(了)

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