(学校で教えてくれない経済学)
IMFストロスカーン専務理事が、ジョン・F・ケネディ離陸直前のエ―ルフランス機の機中で、NY港湾局の捜査員に逮捕された二ュースが、世界のマスコミの餌食となった。15日のWSJ紙電子版は、逮捕に至る経緯を詳細に伝えたあと、来年のフランス大統領選挙と当面の問題としてはギリシャ救済の行方にも大きな影響を及ぼすだろうと書いていた。
WSJ紙は、2009年、ストロスカーン氏は、あるラジオ局のメインゲストとして招かれた。フランスのユーモリスト、StephaneGuillon 氏は「当局に、テーブルの下にテレビカメラを入れるよう要求した」、その時、氏は「それが事実となればユ―モアではない」と話したと記事の結びに紹介していた。
ストロスカ―ン氏は、フランスのユーロ圏参加に尽力、今回のIMFによるギリシャ支援のキーマンとしても活躍、週明けに、ドイツ、メルケル首相との会談を予定していた。IMF専務理事を今年7月に辞任したあと、社会党党首として、来年のフランス大統領選挙に出馬、下馬評では、サルコジ現大統領の苦戦が伝えられていた。今回の事件で事実上、それが不可能となり、サルコジ復活の可能性が出て来たとWSJ紙が書いていた。
WSJ電子版によれば、16日、電子取引で、ユーロは、1ユーロ=1.40ドル台まで値下がりしている。ユーロは、週末にかけてNY外国為替市場では、ギリシャ財政破たん懸念を材料に、1ユーロ=1.41ドル台まで急落していた。ストロスカーンなきIMFは機能マヒを起こすとの思惑からユーロが売り直されたようだ。今朝の「モーニングサテライト」も今回の事件を紹介していた。ことがことだけにNYから伝える女性キャスターの当惑した顔が印象的だった。
今回の事件が起こる前だが、IMF元幹部で、現在,ブリュッセルのシンクタンク、リスボン・カウンシルのエコノミスト、アレッサンドロ・レイポルト氏は「(1年前に合意したギリシャに対する緊急融資1,100億ユーロ(約12兆6,600億円)が決まっているが)2013年までギリシャが財政危機を乗り切るためには、新たな公的資金が必要になるだろう。」と語った。当初、600億ユーロが必要だとされていたが、その後ギリシャの状況が一段と悪化した、と13日付けのWSJ紙日本版が紹介していた。
メルケル首相との会談を16日に予定していたのも、ギリシャ支援にあからさまに反対しているドイツとの間に政治的決着をロストロカーン氏はもくろんでいたことは十分予見出来る。今回の事件を聞いた社会党首、MartineAubry女史は、記者団に囲まれ「It’s lightning bolt(雷に打たれた)」感じで、「大変ショックだ」と語ったと15日のWSJ紙は紹介し、唇を尖らせ、顔をゆがめて語る顔写真を掲載していた。
日本でもこの手のスキャンダルで政治生命を断たれた要人は多い。「フランスはイタリアほどでなくとも比較的寛大な国だ。しかし、逮捕されたとなると話は別だ」、とWSJ紙は書いていた。ストロスカーンIMF専務理事(62)個人一人の問題で済まないことが罪が深いところである。
WSJ紙によれば、病院に運ばれたホテルのメイドは軽傷と軽いトラウマだった。検査のあと病院を出た。DNA鑑定のあと、ストロスカーン専務理事の逮捕を決めたと書いていた。下ネタの話題でフランスでは週刊誌は売れるだろう。神様は、人間とは、いや、男とは、と言った方が正確かもしれないが、本当にバカな生き物だと笑っておられるに違いない。(了)
IMFストロスカーン専務理事が、ジョン・F・ケネディ離陸直前のエ―ルフランス機の機中で、NY港湾局の捜査員に逮捕された二ュースが、世界のマスコミの餌食となった。15日のWSJ紙電子版は、逮捕に至る経緯を詳細に伝えたあと、来年のフランス大統領選挙と当面の問題としてはギリシャ救済の行方にも大きな影響を及ぼすだろうと書いていた。
WSJ紙は、2009年、ストロスカーン氏は、あるラジオ局のメインゲストとして招かれた。フランスのユーモリスト、StephaneGuillon 氏は「当局に、テーブルの下にテレビカメラを入れるよう要求した」、その時、氏は「それが事実となればユ―モアではない」と話したと記事の結びに紹介していた。
ストロスカ―ン氏は、フランスのユーロ圏参加に尽力、今回のIMFによるギリシャ支援のキーマンとしても活躍、週明けに、ドイツ、メルケル首相との会談を予定していた。IMF専務理事を今年7月に辞任したあと、社会党党首として、来年のフランス大統領選挙に出馬、下馬評では、サルコジ現大統領の苦戦が伝えられていた。今回の事件で事実上、それが不可能となり、サルコジ復活の可能性が出て来たとWSJ紙が書いていた。
WSJ電子版によれば、16日、電子取引で、ユーロは、1ユーロ=1.40ドル台まで値下がりしている。ユーロは、週末にかけてNY外国為替市場では、ギリシャ財政破たん懸念を材料に、1ユーロ=1.41ドル台まで急落していた。ストロスカーンなきIMFは機能マヒを起こすとの思惑からユーロが売り直されたようだ。今朝の「モーニングサテライト」も今回の事件を紹介していた。ことがことだけにNYから伝える女性キャスターの当惑した顔が印象的だった。
今回の事件が起こる前だが、IMF元幹部で、現在,ブリュッセルのシンクタンク、リスボン・カウンシルのエコノミスト、アレッサンドロ・レイポルト氏は「(1年前に合意したギリシャに対する緊急融資1,100億ユーロ(約12兆6,600億円)が決まっているが)2013年までギリシャが財政危機を乗り切るためには、新たな公的資金が必要になるだろう。」と語った。当初、600億ユーロが必要だとされていたが、その後ギリシャの状況が一段と悪化した、と13日付けのWSJ紙日本版が紹介していた。
メルケル首相との会談を16日に予定していたのも、ギリシャ支援にあからさまに反対しているドイツとの間に政治的決着をロストロカーン氏はもくろんでいたことは十分予見出来る。今回の事件を聞いた社会党首、MartineAubry女史は、記者団に囲まれ「It’s lightning bolt(雷に打たれた)」感じで、「大変ショックだ」と語ったと15日のWSJ紙は紹介し、唇を尖らせ、顔をゆがめて語る顔写真を掲載していた。
日本でもこの手のスキャンダルで政治生命を断たれた要人は多い。「フランスはイタリアほどでなくとも比較的寛大な国だ。しかし、逮捕されたとなると話は別だ」、とWSJ紙は書いていた。ストロスカーンIMF専務理事(62)個人一人の問題で済まないことが罪が深いところである。
WSJ紙によれば、病院に運ばれたホテルのメイドは軽傷と軽いトラウマだった。検査のあと病院を出た。DNA鑑定のあと、ストロスカーン専務理事の逮捕を決めたと書いていた。下ネタの話題でフランスでは週刊誌は売れるだろう。神様は、人間とは、いや、男とは、と言った方が正確かもしれないが、本当にバカな生き物だと笑っておられるに違いない。(了)