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スペイン風邪恐怖から、ロシア・ルーブル、インド・ペソ新安値更新(学校で教えてくれない経済学)

2012-06-01 11:10:21 | 経済学
ロシアRTRが、ルーブルが対ドル、対ユーロともに史上最安値を更新した。原油相場下落とスペイン・ウイルスにかかった欧米資本がロシアから逃げた結果だ。5月31日の公式レ-トは、1ドル=32.91ルーブル、1ユーロ=40.80ルーブルと報じていた。インドNDTVがインドルピーが1ドル=56.50ルピーと史上最安値を更新した。インドの今年1~3月期のGDPが政府予測年6.5% 増に対し5.3% 増に留まった。業界団体は政府の外国人投資規制で外国資本がインドから逃げた結果と非難した。一方、インド政府はヨーロッパ信用不安が影響したと言葉少なに語ったと紹介していた。

不謹慎だと叱られそうだが、「スペイン・ウイルスにかかった欧米資本」という表現が面白かった。おそらく第1次大戦当時ヨーロッパを襲ったスペイン風邪の連想から出た言葉であろう。今朝の「ワールドWaveMorning」でもスペインの銀行破たんからギリシャの影が薄くなるほど各国で騒いでいることがわかる。近くの喫茶店では、この手の話題は一切出ない。馬券、宝くじの話しは結構多い。18年前の震災の話しでは意見が一到するが、お金の話はタブーである。日本という国が本当に恵まれた国であることだけは確かだろう。

スペインとの関連でいえば、今朝5時45分から放送のモーニングサテライト」に出演したJPモルガン証券、北野一氏は「投入された公的資金でみれば、スペイン、バンキア(1.9兆円)と長銀(7.9兆円)と長銀は4.2倍、名目でみればバンキア1.41兆円、長銀5.45兆円と長銀は3.9倍と規模が違う。日本のバブル崩壊時の方がはるかに深刻な事態だったと解説していた。

一方、今朝放送の英BBCは「Euro zone crisis(ユーロ圏危機)」とテレビ画面に映し、スペインの失業率は24%,巨額の不良債権をかかえたバンキア、万が一、スペインが国際支援を受けられなければEU存続は可能か。EUサミット開催、ギリシャ再選挙、アイルランドでは財政規律強化を巡り賛成・反対かで国民投票が実施される。ここ4週間はヨーロッパにとって正念場であろうと、放送を聞いている限り戦争前夜の雰囲気のようだった。

英BBCは、創業来160年以上続いてきた主に装甲車を作ってきた英国陸軍のシンボルだったBAE Sysutem社が新たに600人解雇を発表した。早晩工場閉鎖に追い込まれると報じていた。「他に移るところもないし。厳しい。」と従業員の一人がインタビューに答えていた。英国の軍事費削減はアフガニスタンからの早期撤退に限らずカメロン政権はなりふり構わず続けている。

31日のNY証券取引所では、NYダウが前日比26ドル下げ12393ドルで取引を終了した。朝6時台の「ワールドWaveMorning」ブルームバーグに出演したミューチュアルファンド、PIMCO,投資責任者、B.ブロス氏は「31日、10年物米国債利回りが1.57% です。ドイツ国債もそうです。投資先としてタンス預金より安全だということで安全資産として米国債やドイツ国債を買っている。ドイツ国債の2年物はゼロ以下、50年物の英国債はゼロです。」と話していた。31日付けのWSJ紙電子版にも安全資産としてファニ―メィなど米住宅預託証券にさえ投資資金が流れ、過去最低の金利を更新していると書いていた。日本国債買いも同じ流れと見られている。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した大和証券キャピタルマ―ケッツアメリカ、山口秀宣氏は「米雇用データなど米国景気軟調を受けてダウは100ドル以上値下がりしていた。IMFがスペイン救済に向けて資金供給すると伝えられ持ち直した。金曜発表の5月米雇用統計を注目している。15万増を予想しているが、さらに悪いデータが出れば、次回米FOMCでの量的金融緩和期待が高まるだろう。」などと解説していた。

31日、NY外国為替市場では、1ドル=78.30~35円、1ユーロ=96.83~85円とドル安、ユーロ安が進んだ。NY原油【WTI】先物相場は、バレル1.29ドル安、86.53ドル、NY金先物相場はトロイオンス80セント安、1,562.60ドルで取引された。今朝の「モーニングサテライト」に出演した三井住友銀行、柳谷政人氏は「ドル円相場は上値の重い展開か。ヨーロッパ情勢が全てだが、米雇用統計、米ISM統計など重要指標がメジロ押しだ。米追加緩和の思惑から投機筋の動きが出るかもしれない」などと話していた。

今朝6時台放送「ワールドWaveMorning」では、韓国KBSが米Lone StarFundが、米韓FTA協定で韓国政府が不当に介入、税金逃れをさせていた。IS条項違反であると訴えたと報じていた。アメリカという国はまず全体に網をかける。網から出した足は個別にアメリカのル―ルで仕留める。アメリカは自由の国である。しかし、丸腰でかかると必ず失敗する。TTP交渉でもそれは同じである。ダンピング課税でも同じである。弁護士に飯を食わせるシステムが完璧に用意されていることを日本人は頭の片隅に置いておく必要がある。

「ワールドWaveMorning」世界の天気コーナーで6月に入り、いよいよ梅雨前線が活発になる。日本では「つゆ」と呼び「梅雨」と書く。中国では「梅雨」(メイユー)、韓国では「長霖」(チャンマ)、台湾では「梅雨」(メイユー)または「芒種雨」(ボ―ス―アミ)と呼ぶと解説していた。日本ではなぜ「梅雨」と書いて「つゆ」と読むのだろうか。好奇心を刺激された。

沖縄での梅雨入りは例年より早かった。梅雨入りが早いと思われたがそうならなかった。5月に北の高気圧が張り出した結果である。平年の梅雨入りは鹿児島は5月下旬、東京は6月上旬、上海は6月中旬、ソウルは6月下旬と解説していた。国際人を増やせと理屈をこねるより、世界の天気を小学校でも子供達に話してくれたら目を輝かせて先生の話を聞くに違いないと思っている。「ワールドWaveMorning」に日々感謝している。(了)

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