ニセアカシアかと思っていたが、今日傍を歩いたので見てみると別物でした。イタチハギ(鼬萩)という帰化植物でした。
白老町の花、エゾヤマハギと並んで生えています。
近くの方が「土ぼこり」で悩まされていた、この「急斜面がうまく安定するのだろうか」と興味を持っていましたが、「奥の手」を使ったようです。
イタチハギ マメ科 イタチハギ属
『鼬萩(イタチハギ)はイタチの尻尾?^^』(自然風の自然風だより)
http://shizenkaze.exblog.jp/11166652/
(要注意外来生物指定)
北アメリカ南部からメキシコ原産。マメ科の夏緑低木で、高さ1~5mになります。
イタチハギ属(クロバナエンジュ属)は世界で約15種が知られています。
日本にはこの種類の自生種はありません。
葉だけの時はハリエンジュやクララなどと間違われることがありますが、葉の下面に腺点があることで区別ができます。
1940年代以降本格的に導入された植物です。
砂防、護岸、防風、緑化、生垣、飼料、観賞用として韓国等から種子が輸入され、今では全国に分布しています。
自然性の高い亜高山帯等にも侵入し、霧ヶ峰等で在来種と競合し問題視されているようです。
生長が速く、耐暑性、耐乾性、耐陰性があります。
開花期は4~7月。
空中窒素の固定を行い、土壌窒素を蓄積する性質があります。
道路工事に伴う法面緑化に利用されるので山地にも多数が植栽され、一部が野生化しています。
根茎の土壌固定力が強いので急傾斜地でも利用されることが多く見られます。
pH2~3の強酸性地での緑化にも適合するようです。
在来郷土種と誤解されている場合がありますが、これは間違い無く帰化植物で現在は『要注意外来生物指定』になっています・・・・・
北海道ブルーリスト
http://gis.env.gr.jp/webroot/bldb/search/detail.php?k=08&cd=178
A3: 本道に定着しており、生態系等への影響が報告または懸念されている外来種
国立環境研究所 侵入生物データベース
http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80120.html
在来種による生物多様性法面緑化工法で、今だからこそ守りたい・取り戻したい大分の自然植生
http://www.yukichi.jp/yushusha8_pdf/houjyu.pdf
在来木本類(播種)による法面緑化の手引き(案) 国土交通省 四国地方整備局
http://www.skr.mlit.go.jp/yongi/duties/research/norimen/honbun/01.pdf
郷土木本種子を用いた法面緑化工法の改善(北海道立林業試験場12年度~14年度)
http://www.fri.hro.or.jp/news/hyoka/h13/tyukan/tyukan23.pdf